中国を代表する高級食材「上海蟹」は10〜12月が旬!この時期に高級中華料理店で上海蟹の雄を姿蒸しで注文すれば 、一杯5000円以上はするでしょう!
ところが、これからしばらく食べられなくなるかもしれません。中国は、大気中のみならず、海産物までもが汚染されているのですから!
2016年11月、香港の食品衛生管理局は、中国江蘇省の水産会社が養殖した上海蟹から基準値の5倍を超えるダイオキシンが検出されたと発表!
そして、香港に出回っている上海蟹の7~8割ほどが「汚染の可能性がある」として回収の対象とされてしまったのです。
「え〜、じゃあ今年は香港で上海蟹を食べること出来ないね。」
「日本ではどうなんだろう??」
上海蟹…
秋には確かに食べることができました。しかしながら、中国政府は今回の件を調査し、当面は輸出禁止にするでしょう。そうなると、すぐには再開とならないかもしれません。
品薄…
仕入れ値高騰…
今回の報道で、安全な上海蟹までが風評被害で敬遠されることになるでしょう。いや、そもそも安全な上海蟹なんて存在するのかな?益々、食の安全性について疑心暗鬼にならざるを得ませんね。
少なくとも、私の頭の中には「上海蟹 = ダイオキシン」の公式が完成してしまいました。あ〜あ〜、非常に残念でなりません。
中華の名店はどこも大打撃でしょうが、上海蟹ファンにも少なからずショックを与えてしまいました!!
まず、ダイオキシンは強い毒性を持つ有機化合物で、発ガン性が確認されています。主な発生源はごみ焼却による燃焼で、土壌や水を汚染します。
そんなダイオキシンは、流通過程で食材に混ざるということはまずありません。問題となった上海蟹の産地は公表されていませんが、ダイオキシンが含まれる水の中、あるいはダイオキシンを含む土壌の近くで養殖されていたということになります。
さて、
上海蟹が養殖されている場所はというと、「真っ黒な小川が流れ込む湖」だと言われています。
地元民は『上海蟹なんてまともに食べられるもんじゃない。僕らは食べません』とまで言っています。
この汚染湖で養殖されている上海蟹は、湖の泥の中を這い回っています。水底には流れ込んだ重金属がたまっているというのに…
湖面には藻が一面に生えているようですが、これは農薬によって窒素が増えるため発生しているそうです。きつ〜い臭いも漂っている湖なんだとか…
工場排水の最終処分場のような湖で養殖されている上海蟹…
Oh! No〜〜〜!
怖くてもう食べられないよ〜😩
だからといって安心できるわけではありません!
「陽澄湖産」なんてあってないようなもの。各地の蟹を、一回だけ陽澄湖の水につけるだけで「陽澄湖産」となるわけですから。
そもそも、上海蟹はどこで漁れているのか「本当はわからない」のが現実なんです。
一方で、陽澄湖自体が汚れているという話もあります。近年は、洪水や大雨で大量の生活排水が流れ込んでいたはずです。近くに工場もあります。ほかの中国の養殖場も同じような状態でしょう。
また、上海蟹のブランド品であれば番号タグが脚に取り付けられていますが、それすらも偽物が出回っているようです。
安全意識の高い香港や日本では、今回の問題を重く受け止めていますが、中国ではそうでもありません。
ダイオキシン問題発覚後も、上海市場から上海蟹は消えていません。普通に中華料理屋で食べられています。地元に上海蟹の業者が多いので、当局は甘い…ということもあるようです。
問題となった上海蟹の産地は不明ということですが、おそらくブランド品だったのでしょう。もし産地を騙った安物であったなら、『あれは偽物だったので本物は安心して食べてください』と当局がアピールするはずです。
汚染された蟹が『陽澄湖産』であれば日本でも大問題ですが、間違いなくうやむやに終わるでしょう。地元の当局が業者を調査したと報じられましたが、その結果はよく分からないままです。
ちなみに、上海に住む多くの人々はこう考えています。
「蟹はもともと汚れている食べ物で、ダイオキシンが出ても生きていたわけだから問題ない。高くて滅多に食べられないんだから、むしろ今食べないのは損だよ」
中国人の食の安全に対する意識はこの程度なんです!当局が調べるといっても当てにはなりません!
厚生労働省の生活衛生・食品安全部の担当者は上海蟹の安全性についてこう説明しています。
「問題となった業者2社の上海蟹は、日本には入ってきていないことを確認しました。ただし、業者が別の業者に販売し、そこを経由して日本に入ってきた場合は確認のしようがありません」
輸入食品の日本での検査率は1割弱ほど。あとは書類審査だけで輸入され、企業の自主検査任せというのが実情です。
日本には香港と同じレベルの上海蟹が輸入されてきたでしょうから、同じように汚染された蟹が輸入されていきされた可能性は十分にあります!
中国の水質は、最悪期からすれば相当改善されてきてはいますが、完璧ではありません。上海蟹だけでなく、ウナギ・エビ・アサリ・ハマグリなども同じように汚染された水で養殖されていれば、かなり危険でしょう!
2012年には中国産アサリの水煮の缶詰から、基準を超す農薬が検出され、静岡市内の学校給食で出されていました。
2015年には福岡でも、中国産の活アサリから基準値を超える残留農薬が検出され、廃棄命令が出されています。
とりわけウナギが一番危険です!
中国人たちはあまりウナギ料理を食べません。中国で養殖されているウナギの大半は日本への輸出用。
そのため、養殖の現場では成長促進剤と病死予防のための合成抗菌剤を多量に使用し、大量生産を行っているところが少なくないのです…
近年は、安価な中国産が日本市場にどんどん入ってきています。2013年には、中国産ウナギの蒲焼きから食品衛生法で禁止された合成抗菌剤「マラカイトグリーン」が検出されました。
もしかしたら、日本国内で中国産の全てを検査したら、ほぼ100%の確率で基準値以上の有害物質が検出されるかもしれません。
というわけで、中国産食材のリスクは軽減していないので、特にウナギと上海蟹は絶対に避けて通りましょう!
ワカメ、海苔、クラゲなども汚染された海で生育したものですよ✋
最後に、WHOが発表した2016年度版「世界保健統計」によれば、世界全体の平均寿命は71.4歳。日本人は83.7歳で20年連続首位!
そして、中国人の平均寿命は76.1歳。。。
あれっ、あれだけ有害な食品を食べていても、健康にはあまり関係ないようです。