三国志の英雄「諸葛孔明」生誕の地「山東省」を巡る旅



中国東部の沿海地域・山東省は、世界遺産泰山や曲阜の孔廟孔林孔府などを有す人気の観光スポットです。また、山東省は、諸葛孔明の生誕の地であるということから、三国志ファン、特に孔明フリークの方にとってはたまらない場所の一つでもあるでしょう。

 

山東省臨沂市沂南県。。。

ここは諸葛孔明の故郷ということもあり、諸葛亮像や諸葛亮故居碑など、孔明関係の遺跡が数多く存在しています。まずは、人気の高い「諸葛宗祠」から紹介しておきましょう!

 

◯ 諸葛氏の祖先を祀る「諸葛宗祠」

 
諸葛亮文化旅游区内に位置する諸葛氏を祀る廟です。総面積3600平方メートルの建物は、3つの主殿、2つの側殿に分かれています。内部には、12体の坐像、11点のレリーフ、刺繍の人物像18点が展示されており、諸葛孔明のほか、彼の祖先や子孫、諸葛氏出身の傑出した女性なども祀られています。

ここに来れば諸葛一族のすべてがわかると言っても過言ではありません!諸葛亮文化旅游区にはその他、諸葛亮銅像、十里漢街、諸葛草庵、八封迷宮などがあります。

 

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■諸葛亮文化旅游区
住所:山東省沂南県諸葛亮文化旅游区内

 

 

◯ 諸葛亮故里紀念館

ここは諸葛亮が13歳まで暮らしたとされる場所です。

 

…とはいえ、見るものといえばお堂と石碑くらいしかなく、よほどの「三国志マニア」しか来ないんだろうなー

 

紀念館から数百m離れた所には「諸葛亮故居碑」があります。この感じがまさに諸葛亮が幼少時代に過ごした場所の雰囲気です。さらにこの辺りには「曹嵩(曹操の父)」の墓もあるそうなので、時間と興味のある方はぜひ。。。

ちなみに「曹嵩」は、曹操が出世した時に「兗州」に呼ばれたのですが、その途中の「徐州」の太守が護衛に付けた兵が「曹嵩」を殺し、財宝を奪って逃げてしまったんです。
そのせいで「徐州」は「曹操」100万の兵に攻め込まれてしまいます。「諸葛亮」たちは、その前の「黄巾賊」が各地で暴れているときに「江東」に逃げています。

 

 

さあ、そのほか山東省の人気観光スポットを以下で簡単に紹介しておきましょう!

 

 

孔子と孟子

山東省といえば、孔子の故郷「曲阜」と孟子の故郷「鄒城」を思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。孔子・孟子思想の起源について知りたい方は、「山東省」旅行は絶対に外せません。

孔子の故郷がある曲阜は現在、濟寧市に属しており、街は大きくないものの長い歴史を持ち、商・周の時代まで遡ることができます。

 

「三孔」(孔廟、孔府、孔林) は、孔子を巡る旅の中心的観光スポットです。
孔廟は、歴代王朝が孔子を祀った場所で、北京・故宮や承徳避暑山庄と併せ、三代古建築群と称されています。大成殿の前の杏壇は、孔子が講義をした場所と伝えられており、教育界が「杏壇」と称されているその由来は、まさしくここから発生したものです。

 

孔府は、孔廟と隣り合っていて、またの名を「衍聖公府」と称し、歴代の孔子の直系の子孫が居住した場所です。階層の順序が整然としており、多くの成語の出典はここに由来しています。

 

 孔林は、2400年前に孔子が埋葬された地で、現在、孔氏家の墓が10万基以上存在しています。10万本にも及ぶ松や柏などの古木が聳え立ち、その雰囲気には長い年代を経た悠久の趣があります。
厳粛で静寂な空気が漂っています。長い年月にわたり政権の交替が行われてきましたが、英雄や豪傑はすべて孔子が永眠しているこの場所を尊重してきており、この地を乱したり壊すことをしませんでした。

 

孟廟は、5つの庭を持ち、南北の中軸線が亜聖殿を中心として、64部屋の殿宇、2カ所の御碑亭、1カ所の木坊を貫いており、古木の影がコントラストをなした庭の中には350基の石碑があります。孟廟で必ず見なくてはならないのは「孟母断機の碑」で、古くから親が子供を教育する際の最もすばらしい手本となってきました。

 

 

孟廟のすぐ近くにあるのが孟府で、孟子の直系の子孫が居住した場所です。孔府と同じように、官庁と住宅が合体した古い建築物で、大量の孟府の文物を収蔵しています。

鄒城の東北に位置する孟林は、孟子の家系の墓地で、清代に至るまでにすでに667万平方キロメートルに達しており、植樹されている柏の木は1万本以上!

 

 

昔ながらの街を散策

【濟南】

濟南は近代化した都市ですが、昔の面影も残っています。中でも芙蓉街は、明代末から清代初めにかけて形成された古い商業街で、街の建築物は中国スタイルと西洋スタイルが混ざっています。

【淄博】

淄博市の街巡りでまず見て頂きたいのが周村古商城です。市内の西部に位置し、依然として古い雰囲気を保っている場所です。現在も以前と同じように商店が林立し、看板が所狭しと並んでおり、繁栄の様子は当時に劣っていません。

周村を訪れると、ノスタタルジックな気分に浸れるでしょう。さらに有名な大酥焼餅を食べれば完璧です!薄くてパリッとした周村の焼餅は、ゴマの香りがいっぱいで、甘いものも塩辛いものもあり、価格も安いため、海外からの観光客に最も人気のある手土産品になっています。

 

【青島】

写真の場所は「青島の王府井大街」と呼ばれていて、青島市北区の大通り一帯にあり、市民が街で遊んだりする際に最初に選ぶスポットです。ここは屋台が多く、レストラン、軽食、ファーストフードなどもあります。

また、前方に海の景色が広がる中山路商業街エリアは、青島市百年の歴史を有するビジネス街で、多くの商業ビル、百貨店、ショッピングセンター、映画館、食品売場、レストランなどが集まっており、ショッピング・街巡りの雰囲気は最高です!

 

 

終わりに