日本とはまるっきり文化の違う不思議な国インドではいろんなことが起こります。
例えば、最近では、ナレンドラ・モディ首相への脅迫メモを運んでいたハトが重武装の警備を敷くパキスタン国境近くで発見され、「逮捕」されてしまったのです。
現地警察幹部によりますと、ハトが運んでいたメモにはウルドゥー語で「モディ、われわれは1971年とは違う。今やあらゆる子どもたちはインドと戦う準備ができている」と書かれていたそうです。
これは、インドとパキスタンによる1971年の第三次印パ戦争に触れたものと思われます。
このメモにはパキスタンを拠点とするイスラム過激派「ラシュカレトイバ(LeT)」の署名があったとされ、警察では重要案件として現在も捜査が続けられています。
悲しいことに、ハトはこれまでも度々、印パ両国間の対立に巻き込まれてきました。
2015年には「パキスタンの情報活動に使われている」との疑いで、インドの警察がハトを捕獲し、盗撮用カメラや送信機などが隠されていないか調べるためにX線検査が行われました。
2010年にもスパイ活動の疑いで捕獲されたハト…
2013年には、小型カメラを装着したハヤブサの死骸が発見されたりしています。
でも、、、
国が違えばハトの存在意義は俄然変わってきます。イギリスでは、大気汚染を監視するため、二酸化窒素やオゾンの濃度を測定するセンサーやGPSを装着したハトが放たれ、人類のために大活躍しているのです。
インドでも、今後はそういったエコな使われ方がされるといいですね。
さて、タイトルに書いている「迷子女性」の話は記事の最後にお伝えするとして、もう一つ別のインドニュースをご覧ください。
インド北部のパンジャブ州では、生後7か月の女の赤ちゃんが17歳の少年にレイプされてしまいました。その後この少年は、赤ちゃんの父親に両手を切断されました…
逮捕され、青少年向けの矯正施設に送られていた少年は、裁判所で被害赤ちゃんの父親に示談を提案され、裁判所の外へ。
そこで、怒りが収まりきれなかった父親は、少年を激しく殴りつけ、木に縛り、両手を切断したらしいのです。
少年は当然悪いのですが、この父親も殺人未遂という犯罪を犯してしまいました。何とも切ない話ですね。
幼い頃に、世界で最も武装が厳重といわれる国境を単身越えて、パキスタンで迷子となっていた「耳が不自由で口の利けない」インド人女性が無事保護され、十数年ぶりに祖国への帰国を果たしました。
現在20代前半とみられるギータさんは、11歳か12歳の頃、インドからパキスタン東部ラホールへ向かう列車に1人で乗っているところを警察に保護されたはずだったのですが…
なぜかそのまま列車に乗って行ってしまったようなのです。
その後、
身元を確認できる書類などは一切所持しておらず、家族や暮らしていた場所もはっきり覚えていないか説明できなかったため、
ギータさんはそのままパキスタンにとどまり、同国最大の慈善組織エディー財団の計らいでカラチにある保護施設で暮らしていたようです。
しかしなぜ、十数年も経った今、帰国することになったのでしょうか?「ギータ」という名前は財団のスタッフが付けてくれたものらしく、本名ではありません。
帰国のきっかけは…
インド政府がギータさんに送った1枚の写真。
写っていた家族の写真について、ギータさんは「自分の家族かもしれない」と返答したらしいのです。
兎にも角にも、慈善活動家らに付き添われてインド・ニューデリーの空港に到着したギータさんは、インド政府から贈られた花束を受け取り、ほほえみを浮かべてグーググー!
家族たちは「両国の関係者に心から感謝いたします」とお礼の弁を述べました。
こういったことをきっかけに、両国の仲が良くなってくれるといいですねー。
ただ、家族の話では、「行方不明になっている娘は当時すでに結婚し、子どもが1人いた」らしく、このギータさんは12歳頃既に一児の母となっていたのでしょうか?
DNA鑑定がまだで、もしかしたら別人かもしれないという話もあります。
インドには、本当に不思議なことばかりです。。。