この世に生まれた人間には基本「しっぽ」が付いていませんが、妊娠後2ヶ月くらいのお腹の中の赤ちゃんにはちゃんと「しっぽ」が付いています。
しかしながら、胎児へと成長するにつれて体に吸収され、なくなってしまうのです。
尾てい骨は人間が進化する前に尻尾を持っていた頃の名残とも言われています。ただ、稀に「しっぽ」が生えたままで生まれてくることもあるのです。
今回は、そんな尻尾のお話をしていきたいと思います。
インドのある村に、腰から驚くほど長い毛が密集して生えている男性がいます。これには、たいていのことには驚きもしないインド人もビックリ!!!
インドの西部ベンガル州に暮らす35歳のChandre Oraonさんには生まれつき、腰のやや高い位置に毛が何十本と生えており、その長さ36.8cm。
巧みに木を登る才能もあることから、人々は彼を「ヒンドゥー教の猿の神ハヌマーンの化身だ」としてあがめ奉っているのです。
そんな彼はもう、インド中で大人気!調子に乗った彼は「ああ、確かに私はハヌマーンの生まれ変わりだ。神様が授けて下さったこの“尻尾”に触れれば、あなたたちはご利益や癒しを得られることでしょう。」と宣っています。
このため、何百キロも離れたところから多くの人々が彼のもとを訪れているのです。
しかし、「ハヌマーンの生まれ変わりだ」と言い切る彼に対して、医学界の専門家たちは水を差すようなことを言っています。
「これは稀なケースですが、遺伝子の突然変異により起きたものですね。」
「毛根から切除することを勧めますよ。」
これに対して彼は、
「僕がすごく幼い頃、母が一度これをカットしたことがあるんだけど。。。その直後、ひどい高熱を出して危うく死にかけたそうだよ。」
「この“尻尾”を切ることは神の怒りに触れる行為なんだ!」
と申しております。
実は、この尻尾のために少年時代は友人からイジメを受けていたそうですが
今では「なくてはならない大切なもの」となっているようです。
ただ、、、
この尻尾のせいで不幸なことも起こります。
2007年、3歳年上の女性と結婚し娘も生まれ、幸せの絶頂だったはずなのですが「あなたを好きになれない」という理由で妻は家を出ていってしまったのです。
かつては、20人もの女性からプロポーズを断られており、誰もが彼のその毛を見た途端に「キャーーッ!イヤだぁ〜!」と言って逃げ出してしまったとか。
女性との縁を保てない彼…
今後はスポンサーを見つけ、自分の寺院を建設することが夢のようです。だからこそ、「私はハヌマーンの生まれ変わりだ」と神がかった神話を広めていくしかないのです。
これって幸せな生き方なんでしょうか?
① 中国の女の子
中国のファンファンちゃんという女の子には生まれた時からしっぽがあり、除去手術を行うまではずっと伸び続けていたそうです。
医師によれば「この尻尾は脂肪腫 (良性の腫瘍) で、脊髄とつながっていました」とのこと。
② インドの男の子
2001年にインドで誕生したバラジくんもインド神話のハヌマーンの生まれ変わりだと信じられていました。この少年も、遺伝子の突然変異が原因であると報告されています。
Chandre Oraonさんのしっぽはある意味「ただの毛」ですが、事例で紹介した二人は肉質でできた尻尾を持っているのです。正真正銘のしっぽを…
しっぽを持って生まれることは「隔世遺伝」と言われており、何世代も前の先祖が持っていた遺伝子が突然目覚めて発症する現象のようです。
毛深い人間…も「隔世遺伝」に該当します。
つまり、「尻尾」「多毛」以外にも、私たちは何かしら「隔世遺伝」の影響を受けている可能性もあるというわけなんです。
原始の要素、あなたにも何かありませんか?
話はガラリと変わりますが、2016年11月8日、インドのモディ首相はテレビ演説し、高額紙幣の1千ルピー(約1600円)札と500ルピー(約800円)札を演説の約4時間後から無効にすると突然発表しました。
これは偽造紙幣や汚職、資金洗浄などの目的があるようなのですが、あまりにも突然すぎてびっくりですね。もちろん、旧紙幣は銀行に一度預金した後、新紙幣として引き出せるわけなのですが、
旧紙幣での預け入れは「1週間に2万ルピー(約3万2千円)まで」などと上限が設けられているため、混乱は避けられそうにありません。
政府系の病院や鉄道、ガソリンスタンドなどでは例外的に引き続き旧紙幣を使えるとしていますが、ニューデリー市内のスタンドでは、高額紙幣の受け取り拒否が早速始まったようです。
ちなみに、新たに登場する新紙幣は2千ルピー札と500ルピー札の2種類。
モディ首相は「偽造紙幣がテロの資金源となり、インフレの原因になっている」として、「一時的に困難はあるが、みなさんなら国家のためにやり遂げることができる」と忍耐を求めているようです。
ただ、中央銀行の当局者はまだ準備が整っていないことを暗に認めています。どうなることやら…