【要注意】アジア進出するISテロは韓国まで接近中



2016年7月1日、バングラデシュの首都ダッカでスンニ派武装勢力「イスラム国(IS)」のテロが発生し、世界中に大きな衝撃を与えました。

庶民賑わう普通のレストランで、日本人7人を含む計20人の尊い命が奪われた今回の事件は、トルコ・イスタンブール空港テロのように民間人を標的に!なんとも卑劣ではありませんかっ!今回のテロは何よりも…

「バングラデシュで発生した」

という点で私たちに特別な警戒心を呼び起こさせます。

 

なぜなら、お隣り韓国はバングラデシュと密接な経済関係を結んでおり、多くの韓国企業がバングラデシュに進出し、多くの韓国人が働いているのです。

一方、韓国で働くバングラデシュ人労働者も非常に多いわけです。

少しずつ、テロが日本に近づいてきているように感じませんか?

 

 

攻撃非対象国で発生し始めたテロ

これまで、ISやアルカイダなどのイスラム武装団体は西側およびこれらを支援するイスラム諸国を集中攻撃してきました。例えば、2015年11月のパリ、2016年3月のブリュッセル、そして2016年6月のイスタンブールなど…

しかし、これからのテロは欧州や中東を越えて「アジアに広がる」のではないかと予想されています。ISの巣窟であるファルージャがイラク軍によって奪還されるなど、ISの拠点が危険になってしまったからです。

中東内で勢力が弱まったため、アジアなど他の地域でもテロ活動を行い、「自分たちはまだまだ健在なんだ〜!」と誇示するかのごとく、攻撃の手は世界中に広まっていく可能性が…

【要注意】アジア進出するISテロは韓国まで接近中

 

 

新しいテロの形

こうした、他の地域でもテロを行う戦略に転換したISは、効果的な攻撃のために様々な方法を駆使しています。現地の武装勢力と連係し、その勢力に攻撃させる代理テロ

実際、ダッカやイスタンブールで発生した無差別テロは、IS組織員による攻撃ではなかったのです。

 

 

韓国でテロの可能性も

こうした状況から考えると、「韓国でもイスラム過激団体によるテロが発生してもおかしくはない」ということが言えるのではないでしょうか。

背景には “イスラムテロ団体が絶えず韓国を威嚇してきた” という現実があります。ISは、「韓国軍はアメリカ主導の連合軍に参加しイラク・シリアで活動した」「許せない!」とし、攻撃を宣言していました。

 

2012年には、聖職者に偽装して韓国内に潜入したタリバンの組織員が摘発されてもいるのです。そして、2016年6月には「韓国内のアメリカ空軍施設と韓国国民をテロの対象とする」とインターネット上で宣言を公開してもいるのです。

 

年間1,300万人以上の外国人が韓国に入ってくるグローバルな時代…危険人物の見極めやテロ分子の入国は避けられないでしょう。既に韓国内に潜伏していることも考えられます。

事実、多くの外国人旅行者が仁川(インチョン)空港で乗り継いでおり、密入国する事態が後を絶ちません。韓国はもう、安全地帯ではないのです。いつ、どこでISの攻撃が発生しても不思議ではないのです。

グローバルな韓国の仁川空港

 

 

日本を評価する韓国の世論

2015年1月、ジャーナリストの後藤健二さんがシリアで殺害されました。

イスラム教過激派「イスラム国」が日本人2人を人質にし、日本政府に「殺害する」と脅迫した事件は韓国でも関心を集めていました。この時期、韓国人の少年がイスラム国に志願したとされ、他人事ではなかったのです。

 

そこで韓国人が目を見張ったのは、人質の1人が殺害されたとみられる画像が出た後の父親の対応でした。

「迷惑をかけた」と謝罪し政府の尽力に感謝する言葉に「見習うべきだ」との書き込みがインターネット上に溢れたのです。「何でも他人や政府のせいにする韓国の風潮とは全く違う」「我々も少しは反省し改めよう」と。

 

 

湯川遥菜さん父の言葉

後藤さんの前に殺されていた湯川さんの父親の「謝罪と感謝」の言葉は韓国内に大きな衝撃を与えました!

 

「今回の事件について、皆さまに大変ご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ございません」「同時に、政府をはじめ関係者に尽力いただき、ありがたいと深く感謝しています」

終始硬い表情を崩さず、時折、声を震わせながら、「冷静さを保つだけで手いっぱい。一人になったら耐えられない」とも語り、「嘘であれば…」と息子との再会に望みを託していた父親の絶望はいかばかりか。。。

 

それでも、(その後息子同様に殺害されてしまう) 後藤さんについては「遥菜を心配し、命を懸けて現地に入り、拘束されてしまった。本当に心苦しい。早く解放されることを願っている」と気遣っていました。

「親として息子に十分な教育ができたのかということに責任を感じている。息子も、もう少し人生を生きて、皆さんに恩返ししたかったに違いない…」と悔しさもにじませていました。

ISに人質となった後藤さんと湯川さん

 

 

これを受けて韓国の世論は…

「日本人は本当に凄い!韓国人も見習うべきだ!」

「偉い方だ!心はどれだけ張り裂けそうか。胸が痛む。」

「認めざるを得ない先進国の市民意識だ!」

「日本は本当に凄い!」

 

といった書き込みが相次ぎました。

 

 

「憎いけどうらやましい国」ニッポン

私の知人である韓国人たちはこんなことを言っています。

「いつも感じることだが日本人から学ぶことは多い。」「大事件や大震災に遭ったとき、日本人はいつも落ち着いて冷静に対応し、自分より他人に配慮している」「わが国でこんな事態が起こったら、秩序を乱し、大騒ぎし、補償を求めるだけだろう」「日本人の姿とは正反対だ」と。

「日本人のこんな姿を目にするたび、わが国も感情的に判断する誤りを正さなければと思う。どんなに悲しい出来事でも、公私は分けなければいけないのに。われわれは、何か悪いことが起きれば、すぐに誰かに責任をなすり付ける傾向が多いから」

日本人としての誇りは思いやりと利他の心

 

 

終わりに

「韓国にひどいことをしておいて1人や2人のことくらいで騒ぐな」といった心ないコメントもありましたが、そんな非難はすぐにかき消されました。

震災で被害を受けても「申し訳ない」「迷惑をかけたくない」…と思える私たち日本の「誇るべき文化」

今後韓国で、そしていずれは日本でも十分に起こり得る「テロ」に備え、一人一人にできることは限られますが、この「誇るべき文化」だけは失うことのないようにしていきたいものです。

 

今すぐにどうということはありませんが、今後韓国に旅行する予定の皆さん!「テロ」の可能性もあることを少し念頭に置いておいてくださいね。