これから面白くなるアジアの国、それはフィリピンかもしれません!



アジア諸国の中でフィリピンほど面白い国はないかもしれません。正直言って、日本や韓国は「普通」すぎて楽しくないとも言えるでしょう(笑)。

その点、フィリピンは良くも悪くも少し異常です。日本人というだけでお金持ちと判断され、どんなブ男でもモテてしまう不思議な国フィリピン。おかまちゃんがたくさん生息するフィリピン。当たり前に銃社会であるフィリピン。貧富の差があまりにも激しすぎるフィリピン。。。

 

このように述べ連ねていってもあまり意味がありませんので、このくらいにしておきましょう。。。

 

そもそも、フィリピンは韓国や台湾同様、日本からは比較的近い隣国なので、もっともっと日本人に愛されてもいいはずだと思うのですが、いかんせん、海外旅行先としてのフィリピンはさほど人気なく、なぜか日本人の出足は鈍い国なのです。

治安面が危惧されているのでしょうね。

 

せいぜい、同国中部に位置するセブ島に、ダイビングや語学留学で出かけて行く人がいるくらいでしょう。あとは、フィリピン全土に、誰かに追われているヤクザな人たちが逃げ込んでいるくらいです。

 

ただ、フィリピンは、それだけではもったいない、知らないと本当にもったいない国の一つなのです。
 

 

 

クリスマスシーズンにフィリピンに行って驚いたこと☆

カトリック国のクリスマス…

南国フィリピンのクリスマスは、イエスやマリア、使徒に関する偶像で溢れかえっています。各地にある教会は、荘厳な祈りとカラフルな電光の混合から成り立っています。

 

そうなんです。フィリピンのクリスマスは、せいぜいラブホが一杯になったりコンビニの店員がサンタクロースの格好をして鶏肉を売るのが関の山の、日本式のクリスマスとはわけが違うんです。

フィリピンの、このような情景は、当然プロテスタントが優勢な韓国にもない不思議な光景なのです。

南国のクリスマス…一度体験してみませんか?
 

 

 

今後輝く存在となるであろうフィリピン☆

フィリピンは総人口1億人を抱える大人口国です。韓国(5000万人)・台湾(2300万人)を足しても足りないくらいです。いずれ、そう遠くない将来、フィリピンの人口は日本を追い抜くことでしょう。

マルコス時代に停滞していた経済は、90年代からゆっくりと持ち直し、現在は年平均6~7%の高成長を誇るアジア経済の牽引役でもあるのです。

 

かつて「アジアの病人」と呼ばれるほどに停滞していた経済は、ここ数年、明らかに盛り返しているのです。

そして、あまりにも成長余地の大きいフィリピンは、今後、より一層輝ける存在になるであろうことは間違いありません。
 

 

 

輝くであろう未来のフィリピン☆

韓国や台湾が「大国」になる未来はあまり考えにくいのですが、フィリピンが「大国」になる素地は十分に整っているのではないでしょうか。

なぜなら、日本とほぼ同程度の国土面積と広大な経済水域、ニッケルや銅に代表される豊富な地下資源の存在、そして、おおらかで闘争を好まない平和的な国民性などがあるからです。

(ドゥテルテ大統領のイメージで狂犬的イメージを持たれている方もいるかもしれませんが、本来、フィリピン人は平和的な民族なんです)

ただ、ネックになるのは脆弱な軍事力(特に海軍)かもしれません。中国との衝突局面における頼りなさは如何ともしがたい部分ではありますが、この分野に関しては日米の協力が期待できるでしょう。

 

NIES…BRICS…NEXT11…

これまで、様々な「次なる成長国」を示す造語が出てきては消えていきました。BRICSの先頭たるブラジルは、意外なほどに没落してしまいました。中国は確かに大国になりましたが、それは私たちが「21世紀はアジアの時代」と夢想する理想像とは大きく異なっています。

 

経済が発展すれば「自由と民主主義」も徐々に根付いていくだろうと期待していた中国ですが、結果はどうでしょう?中国のインターネットはいまだ世界に解放されておらず、共産党体制が根強く残っています。

そう考えると、今後急成長を果たすであろう国はフィリピン…
 

 

 

真の意味で「自由と民主主義」が根付く国

ドゥテルテの登場で「フィリピンでは恐怖政治がまかり通っている」と勘違いしている人もいますが、実際にフィリピンに行けば、その疑念は雲散霧消してしまいます。

戒厳令を敷いていたマルコス時代とは違い、現在のフィリピンには言論統制や監視社会は存在しません。いま構造改革真っ最中のフィリピンでは、薬物汚染・犯罪・汚職を根治しようとするドゥテルテは高く評価されているのです。
 

 
真の意味で「自由と民主主義」が根付いている国、それはアメリカでしょうか?アジアで言えば日本?いや、もしかしたらフィリピンかもしれません。

フィリピン人は1986年、親米独裁政権であったマルコスを自力で倒し、台湾や韓国よりも早く「民主化」を達成しました。ある意味、「自由と民主主義」に関して言えば、フィリピンは日本よりも先輩なのかもしれません。

 

なぜなら、フィリピンは16世紀から始まったスペインによる300年以上にわたる植民地支配にず〜っと抵抗し続け、アジアの中でだれよりも自由を渇望してきた国だからです。そして、自力でそれを達成しました。
 
既に「自由と民主主義」の条件が整っているフィリピンは、日本に伍する自由主義の大国になる素地が揃っているのです。「21世紀はアジアの時代」、「21世紀はフィリピンの時代」と思えてきませんか?

 

 
 

ちょっと遠い存在であるフィリピン

ただ、フィリピンって、私たち日本人からみると〝心理的〟にちょっと遠い存在ですよね。例えば、アジアで旅行に行くといったら、韓国、台湾、中国、あるいはちょっと飛んでベトナムやタイ、バリ島といったところを思い浮かべることでしょう。

ところがどういうわけか、フィリピンだけが我々の興味からスポッと抜け落ちている感じがするんです。まさにアジアの盲点。。。

 

 

確かに、フィリピンはまだまだ発展途上国なので〝貧しい〟という印象はあります。韓国や中国、台湾のような国々と比べるとやはり〝貧しい〟という印象は強く残ります。だって今の中国、韓国、台湾などにはストリートチルドレンはほぼいないのですから。

一方で、現在のフィリピンの格差は凄まじく、ストリートチルドレンは少し大きい街には普通にいます。私がかつて住んでいたマニラ近郊の都市ラスピナスにも貧しい母子の姿が…

 

それにマニラなどでは、禁止されているはずの売春婦が公然と存在しています。日本がバブルに浮かれていた80〜90年代には、日本からの「買春ツアー」が沢山ありました。当時はフィリピンだけでなく、韓国とか台湾にも同じような目的で日本の男どもが出かけていました。

現在は、韓国や台湾の男たちがフィリピンに買春に来る光景によく出くわします。この国辱的な話は、情けないことに昔だけのことではないのです。今でも、マニラあたりでは同様の光景を目にすることが多々あるのです。

 

 

 

おわりに

とにかく、私たちが想像する以上にこの国では麻薬の被害が酷く。。。それが貧困の連鎖を生んでいます。

 

日本の近隣諸国の中でも一番戦争の被害をこうむった国フィリピン…

 

 

振り返ってみると、戦時中、フィリピンは75余万の日本軍相手に戦って(もちろんアメリカ軍と一緒に)日本軍を追い出したわけです。フィリピン側の被害もすごかったけれど、とにかくフィリピン人が独力で「フィリピンを取り返した」んです。

フィリピンにはそんな底力が常に存在しています。

 

中国は日本にやられっぱなしで終戦しました。韓国はどちらかというと日本と一緒に戦って敗れた側です。その点フィリピンは、一度は日本軍にやられているけれど、「やり返して勝っている」んです。

これが人々の気持ちの根底にあるからこそ、「赦そう」というふうになれるのかもしません。つまり、フィリピンこそ真の戦勝国なのです。根本的には自分たちの力で「日本に勝っている」という気持ちが、コンプレックスなく、人々の精神の根底に強い影響を残しているのではないでしょうか。

 

「近くて遠い国」フィリピン…

という見方もできますが、日本とは歴史的にもいろいろと関係し合ってきました。そんな関係の深い国だからこそ、簡単に素通りできない存在なのではないでしょうか。

 

 

個人的な見解ではありますが、これからはフィリピンの時代だと思います。マニラだったら空路を使えば日本から約5時間足らずで行けます。

日本はアジアの国です。隣国のフィリピンをいつまでも「アジアの盲点」のままにしてはおけないと思うんです。もっと隣国フィリピンのことを、日本とフィリピンの深い関係性のことを、知って頂ければと思います。