フィリピンで赤痢にかかった友人Aくんの話



せっかくの海外旅行なのに、病気にかかって身動きできない・・・なんて状況はできるだけ避けたいものです。

海外旅行中、「お尻から油が流れ続ける」…という悲惨かつ世にも奇妙なありえない症状にかかった友人もおりますが、フィリピンでは (戦後の日本においておよそ2万人の死者を出したという) 赤痢(細菌性赤痢)に罹ってしまった友人もいます。。。

 

今後の人生において、もしあなたが赤痢にかかってしまったら、速やかに「私は赤痢だ」と自己申告してくださいね。赤痢は指定されている感染症です。

人に移してしまう可能性もありますし、赤痢は他の臓器や脳にも合併症を引き起こしかねない恐ろしい病気でもあるのです。

 

 

 

なぜ友人Aはフィリピンで赤痢にかかったの?

数年前、イチゴやレタスの美味しいフィリピンの避暑地・バギオに友人Aが訪れたときのことです。某レストランで食べた何かが原因で、彼は赤痢にかかってしまいました。

「ついうっかり生野菜を食べてしまったのがよくなかったのかも」・・・という後日談です。

 

 

赤痢とは? 

赤痢には「細菌性赤痢」と「アメーバ赤痢」があり、前者は赤痢菌、後者は寄生虫の赤痢アメーバが原因の感染症です。

いずれにせよ、赤痢の感染源は人間で、感染者の糞便やそれを触った手指などが原因で感染していくのです。。。クワバラクワバラ。。。

 

 

現代の日本では考えられないことですが、世界では、今もなお、感染した人が排泄する便中の赤痢に汚染された水や氷、野菜や果物、肉類を生で食べることによって感染します。

そこで、水道水が飲めないような国では、レストランの氷や生野菜を使ったサラダなどにも注意が必要です。

 

また、感染者が作った料理を食べること(※トイレに行ったあとで手を洗わずに調理した場合など)で感染するので、レストランを選ぶ際には衛生管理の行き届いたところを選びたいものです。

バギオから帰国後の翌朝。友人Aは発熱、嘔吐、激しい下痢に襲われました。「もう生きていられないかもしれない・・・」と死を覚悟するほどの苦しみ・辛さだったようです。

 

ベッドとトイレの往復を何時間も繰り返した…という話は、元気になってから聞けば笑い話にもなるのですが、病中は、本当に死ぬかと思うほどの苦しみを伴うようです。

なんせ、数時間ず〜っと下の口から (無いもの) を出そうとするわけですから…

生き地獄です。。。

 

 

 

赤痢はどうすれば治る?

ちなみに友人Aは、その日は病院へ足を運ぶことができないほどひどい症状だったので、翌日病院へ。とにかく脱水症状がひどく、まずは点滴が施されます。

「あんなに辛かったのに、これで大丈夫なのかなぁ」と一抹の不安を覚えつつ、入院はせず、抗菌薬をもらって帰宅。薬を1週間ほど飲み続け、安静にしていた結果、やがて下痢は収まったのです。

 

 

つまり、赤痢になってしまったら病院へ駆け込み (物理的には駆け込むことは絶対に無理です。そ〜っと病院に運ばれていきましょう)、点滴を打ってもらい、抗菌薬を処方してもらってくださいね。

 

 

 

フィリピンで病気にかかったら…

フィリピンは貧富の差が大きいこともあり、医療にも激しい格差が存在します。

ただ、小さな病院にも高い技術を持った立派な医師はいますし、大きな私立病院だからといって必ずしも素晴らしい医療が受けられるわけでもありません。

 

なので、日本人の私たちがフィリピンで病院を探す際には、(首都のマニラであれば) 日本人医師が常勤する「日本人会診療所」や私立病院へ行きましょう!

セブ島なら私立病院の「Chong Hua Hospital」など、外務省のホームページに掲載されている医療機関を参考にしてみてはいかがでしょう。

 

 

 

まとめ

ちなみに、友人Aは約2年間のフィリピン生活の中で、赤痢に2回、「ピグサ」と呼ばれる (頂点から血が噴き出す) おできに1回、目が突然「四谷怪談」のお岩さんのように腫れる奇妙な症状に1回・・・

などなど、日本では絶対にかかることがないであろう不思議な病気に何度もかかったそうです。

 

現地の人からすると「そんなのフツーだよ」と言われても、慣れてない日本人にはどれもショックな症状ですよねー。
(私もフィリピンに暮らしていた経験があるのですが、幸いにしてまともな生活ができていたため、一度も病気になることはありませんでした)

 

赤痢は、フィリピンだけでなくインドネシアやタイなど、アジア諸国でもかかる可能性のある病気です。

もし上記のような症状が現れた場合には、どんなに辛くても、病院へ足を運ぶようにしてくださいね!

 

実は筆者も、インド旅行中に一度だけ赤痢にかかったことがあります (苦笑)

しんどかったけど、病院に行ったらすぐに治りました。回復時には120%の幸せを感じることができましたとさ。。。
 

さて、

いざという時はすぐに助けてもらえるよう、現地での友人付き合いは密にとっておきましょうね☆