フィリピンパブ嬢のヒモから始まり結婚・送金地獄に陥るまで



「フィリピンパブ嬢なんてやめとけよっ!」

友人たちの諫言を右から左へと受け流し、国際恋愛を満喫していたあの頃…

まさか (自分が) 彼女の頼みを受け入れて本当に結婚し、挙げ句の果てにはフィリピンに多額の送金をしなければならなくなってしまうなんて。。。

 

当初、酷い労働 & 生活環境下にいる彼女を目の当たりにして、「なんとか助けてあげたいっ!」と思っていたAくん ( 日本人男性 30歳) 。

彼女との交際がスタートし、周囲からは反対の声が。「どうせだまされてるんだ。しかもヤクザに囲われてる女なんだろ?危険すぎる!やめておけよっ!」

 

今思えばそれらの言葉は正しかったのかもしれません。でも、当時の僕は…

 

 

なぜかヒモ男に…

 

周囲が心配するように、常に暴力団の影に怯えながら交際を続けていたAくん。…が、彼女は予定よりも早く偽装結婚の相手と離婚させられそうになり、これ以上日本にはいられないかもしれないという事態に!

初めは「(彼女を) 助けるんだ!」と偉そうなことを言っていたのに、なぜか彼女の姉夫婦の家に居候することになってしまったAくん。正真正銘のヒモとなり、彼女のビザが切れるタイミングで結婚することになったのです。

 

 

ビザのための結婚だったのか…

愛のための結婚だったのか…

 

Aくんは、どっぷり浸かったからこそわかったことがあります。それは、フィリピンから日本のフィリピンパブへ来る仕組みのこと。

彼女たちはある組織に搾取されています。それでも、彼女たちは危険を冒してまでも出稼ぎに来なければならない事情があるのです。

 

過酷な環境の中でもポジティブに生きるパブ嬢たち。。。

 

 

 

結婚して1年…

 

Aくんとの結婚を機に、彼女は暴力団との関係を解消し、自由の身となりました。彼女の仕事はパブから昼の工場勤務に変わり、共働きながら楽しい新婚生活の日々。

もう昔のように暴力団の影に怯える必要もなければ、ノルマ、ペナルティに追われて大変な思いをすることもない。

 

「子供ができる」

結婚して1年が経ったある日。

「私、めちゃ嬉しいよ。昔から子供欲しかったもん。大丈夫よ、何とかなるよ」

 

 

「よし!悩んでいても仕方ない。とにかく稼がなければ!」

 

 

Aくんは毎日のように日雇いの仕事をし、月の給料は30万円。

 

(裕福ではないけれど、なんとかやってはいける)

そう思っていたAくんでしたが、ここで予想外の出来事が起こってしまいます。

 

それは…

 

彼女が、貯金などせずに生活費以外のお金を全てフィリピンに送ってしまっていたこと…

「えっ、なんで?」

「俺たち子供ができるし、仕送りする余裕なんかないのに…」

 

 

 

仕送りをあてにするフィリピン社会の常識

 

彼女の家族は50代の両親に2人の姉、1人の弟がいます。長女は日本で一緒に住んでいます。フィリピンに住んでいる次女には2人の子供がおり、子供の父親である夫は出稼ぎに行った韓国でフィリピン人の女と浮気をして出て行きました。

フィリピンでは当たり前のことなのですが、彼らの多くは海外からの仕送りを頼りにしているのです。

 

 

フィリピンでのコンドームの普及率は低く、「愛があればコンドームなんて使わない」。そんなわけで、次女がまた妊娠してしまったのです。

タダでさえお金がないのに、なんてこった…

 

「仕方ないか…」と思っても、送金の大部分は次女と彼女の子供たちのためだ。しかも子供たちは学費の高い私立の学校に通っている。日本にいる長女の子供たちは習い事一つ通っていないというのに。

そこにまた新たに子供が増えるなんて・・・

 

ということは、その子供が大きくなるまで日本から送金し続けなければならない…ということなのか?

次女の彼氏は「ちゃんと養っていく」と言っているそうだが……その報告を受けた2週間後には「お金が足りないから送ってほしい」と催促の連絡が。。。

 
 
 

子沢山なフィリピン人たち

 

次女の衝撃的な告白から1週間後、今度はなんと「(彼女の) 弟にまで子供ができた」って連絡が…

ちなみに、弟は復縁する気のない元彼女との間に子供ができてしまったようで。カトリックの影響から、フィリピン人は中絶という選択がなく、産んでしまうのです。

 

 

つまり、出産費用や養育費などを弟が支払うようなのです。

(そのお金はどこから出てくるんだ?)

(まさか、俺らの仕送りをあてにしているんじゃないだろうなー?)    by Aくん

 

そんなめちゃくちゃなフィリピンの家族に、Aくんはうんざりです。

 

 

 

姉妹の大喧嘩!

 

ついに、送金を巡って姉妹で大喧嘩が勃発してしまいました。

どうやらAくんが「フィリピンにお金送りすぎだよ」と話していたのが、長女と母の気に障ったようです。

 

「あなたの旦那、フィリピンの家族のこと全然大事にしていないね!」

長女と母は「本当にあの人大丈夫なの?お金もないみたいだし」とAくんの悪口になり、これにキレた彼女と姉が大喧嘩に発展していったのです。

 

 

「お姉さんが妊娠してた時は、私がフィリピンに送ってたでしょ。今は私が仕事できない。だから、私の旦那さんだけの給料じゃフィリピンにお金送れないよ。お姉さんも旦那さんの給料だけでフィリピンに送れるの?」

長女は鬼のような顔をして「今まで誰が面倒見てきたと思ってるの!!」そう言い、彼女を突き飛ばしたのです。怒鳴りあう2人。。。

 

妊娠しているのに、姉に突き飛ばされてしまった彼女…

 

「もう、そんな家族捨ててしまえ!!」

温厚なAくんもついにキレます。

 
 

 

何としても送金が必要なフィリピン人

 

(今まで僕らがどんなに頑張って送金してきか知っているのか?)

(これ以上、金がないのにどうやって送金しろというんだ?)

(それに、ケチケチ言われるが、自分の親にだって何もしてやれていないんだぞ!)

 

 

フィリピンの家族を大事にしろというが、、、

 

・彼女の父親は他に女を作って蒸発…

・次女は「浮気夫のせいで人生が無茶苦茶になった」と言いながらいつまでたっても仕事をしない

・それどころか、「家事と育児が大変」といってメイドを雇い、自分は彼氏を作り、子供まで作ってしまっている

 

 

そんな家族を本当に大事にしないといけないのか?そんなにフィリピンの家族のことを大事にしろというのなら、日本の家族のことも大事にしろよ!

Aくんはそう思ってしまうのですが、残念ながらフィリピンは、「持つ者が持たない者を助ける」のが当たり前の社会なのです。Aくんの言い分は通用しそうもありません。

 

そうこうしている中でも、喧嘩してAくんの実家に避難している彼女の携帯には連日姉から電話が入っています。電話越には母親の泣き声が。。。

仕送りをストップされると困ってしまうからでしょう。あんなにAくんのことをボロクソ言ったにも関わらず、送金してもらわないと困るから泣きに入ったのです。

 

 

自分を犠牲にしても家族を大事に…

 

毎日、泣きながら電話をしてくる姉と母。冷たい反応をするAくん。「もう、わかった!家に帰ろう」…Aくんは投げやりにこう言いました。

これ以上彼女にストレスを与えてもお腹の子供に良くないし、いつまでも家族がぎくしゃくしているのは嫌だ。こうして双方ともに「ごめんなさい」と謝罪し、とりあえずは一件落着です。

 

実は、長女は自分の体を犠牲にしてでもフィリピンの家族を大事にする人でした。それは、フィリピンの家族だけでなく、日本にいるAさんたちも含めて家族みんなを大事に思っていたのです。

日本に来て15年。ずっとフィリピンの家族を支え続けてきました。妹たちを大学まで行かせ、高級住宅街に家まで建てていたのです。

 

そこに、後から出てきたAくんが「フィリピンへの送金を考え直したほうがいい」と言い出したもんだから長女のプライドを傷つけることになったようなのです。

この場合、どちらが正しいということはないでしょう。長女の気持ちもわかりますし、Aくんの立場もわかります。

 

 

とはいえ…

 

国際結婚するということは、こういう考えの違いを乗り越えないといけないのです。

とにかく、彼女はもう「必要以上に送金はしない」と約束してくれていたはずなのですが…

 

「ねえ、あと2万円だけフィリピンに送っていい?」
「お願い!少しだけでもいいからフィリピンの家族を助けたいの」

はぁ……こんな時、長らく彼女のヒモをやっていたせいで、嫌だとはいえない。「お金がなくなったら、俺は借金してでも金を作らないといけないのか!?

 

もうすぐ子供が生まれる。出産費用、養育費用、オムツにミルク、経済的な心配は尽きない。フィリピンスタイルで「なんとかなる!」のならいいのだが。。。

 

 

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