日本の恥!タイでわいせつ & 詐欺行為 & オーバースティで強制送還



タイ法務省特別犯罪捜査局(DSI)によりますと、2016年5月、タイの北部チェンマイ県で少年にわいせつ行為をした疑いで日本人の男が逮捕されました。

逮捕されたのは北海道出身のM原T明容疑者(49)。彼はあろうことか、10~15歳前後の少年7人に、とても言葉では言い表せない「わいせつ行為」を働いてしまったのです。
 

そんな事件もあってか

(いや、全く関係ありませんが)

ダラダラと無目的に滞在する「沈没」日本人にとって、今のタイは長期滞在が簡単な国ではなくなってきているのです。

 

 

 

ビザ取得が難しくなったタイ

ビザ取得が難しくなったタイ

「タイっていい国だなぁ」と思って移住してみたら案外長期滞在が難しく、早々に帰国しなくてはならなくなる日本人が案外少なくないという現実…

 

「ビザなし滞在」は空路入国でおよそ1か月しか許可されていませんし、以前は容易に取得出来ていた「観光ビザ」も、最近は所得証明など様々な書類を要求されるケースもあるようです。

「就労ビザ」に至っては分厚い書類を提出しなくてはならず、タイは非常にややこしい国になってきちゃいました。

 

※ タイ在留邦人数は、2000年の時点では2万人に過ぎなかったのですが、2016年には7万人に迫る勢いにまで…

この在留邦人数は、アメリカ、中国、オーストラリア、イギリスに続いて第5位の人数となっています。日本国外における日本人の密度としてはトップクラスと言っても過言ではないレベルなのです。

 

 

 

タイで働く日本人美容師

タイで働く日本人美容師

タイ政府は、自国民の雇用確保のために「外国人が就業できない業種」を39種定めています。しかし、技術供与や雇用促進などタイに貢献する場合においては「労働許可証」を割と簡単に発給しているのです。

その一つが美容師!

 

タイ人と日本人の間にはファッションセンスに違いがあるため、タイに住む日本人顧客には日本人の美容師がどうしても必要なのです。

髪を切る技術の普及も考慮され、経営者もしくは指導者というポジションならば日本人でも簡単に労働許可証を取得できるというのです。

 

※ ただし、接客は許されていないため建前上は美容師として店に立つことができません

 

 

 

労働許可証の取得

労働許可証の取得

タイで外国人が労働許可証を取得するには一人あたり200万バーツ(約670万円)の資本金を用意する必要があります。もちろん抜け道はたくさんあるのですが (笑)

 

それでも、個人が小規模でタイで起業するにはとても困難な状況なのです。そんな流れもあって、「沈没」日本人にとってもタイでの長期滞在は困難極まりなくなってきています。

正規に働く場合であっても「発給条件を満たせていない」「手続きが面倒だから」といった理由で、日本人を雇用しながらも労働許可証を申請していない中小企業もあるのだとか…

 

 

 

陰湿な飲食業界の罠

陰湿な飲食業界の罠

そんな中、表面上は仲よくやりながら足の引っ張り合いをしている飲食店も少なくありません。

例えば、「日本人従業員に労働許可証がない」とか「酒類販売許可証が出ていない」「法で認められている時間を過ぎても営業している」などと小さなことを警察に密告し、ライバル店を潰しにかかる飲食店オーナーがいるわけです。

 

在留邦人が増え、日本人同士の競業も増えてきたタイの日本人社会。。。もちろん、労働許可証なしに働くほうが悪いのですが、同じ日本人同士での汚い潰し合いは日本の恥です。

 

 

 

不良外国人一掃のためのビザ厳格化

そもそも、1990年代半ばまでは日本人旅行者が無意味にタイ国内に留まることはありませんでした。

しかしその後、貧乏旅行のバックパッカーたちが急増し、世界中から若者たちの集まるカオサン通りといった聖地まで誕生し…日本人パッカーたちも大量に押し寄せていったのです。

 

「物価安いね〜」

「居心地いいよ〜」

「バックパッカーの聖地カオサンは天国だ〜」
 
バックパッカーの聖地カオサンで沈没する日本人
 
そして次第に、ダラダラと長期滞在する人たちが増えていったのです。

 

タイ政府にとって観光産業は大きな収入源!

「外国人にたくさんのお金を落としていってほしい」

 

ところが、「沈没者」たちはお金を使うどころか節約し、いかに長く居続けるかを考える者ばかり。

「う〜む…」

「困った」とタイ政府。

 

ダラダラされるだけなら片目を瞑ることもできたのですが、中には「本国で罪を犯し指名手配されている者」が紛れていたことからタイ政府は、「不良外国人たちを一掃せよっ」とビザの発給を厳格化していったのです。

 

 

 

タイで詐欺師になる日本人

タイで詐欺師になる日本人

2016年5月、医療費の還付金詐欺事件で国際指名手配されていた日本人男性がタイにおいて逮捕されました。他にも、タイに来て詐欺師になり逮捕される日本人も少なからずいるのです。まさに日本の恥!

 

 

 

そんなこともあってか

タイ政府は、国によっては観光ビザであっても「在職・在学証明」の提出を求める場合もあるようです。

※ 通常、観光ビザを取得すれば60日間、タイ国内での延長申請で90日間の滞在が可能です

 

しかしながら世界中から人々がどっと押し寄せてくるタイでは、ビザの取得を厳しくしないと「おかしな人間が入ってきてしまう」「不法滞在者が増え治安が悪くなる」と考えられ始めたのです。

タイで偽装結婚し長期滞在を目論む日本人もいるとか…これまた日本の恥です!
 
偽装結婚

 

※ 日本国内においてもけっして少なくはない偽装結婚

 

 

 

しかしビザ取得を厳しくしても

不良外国人は大して減ってはいません。なぜなら、オーバーステイ(不法滞在もしくは超過滞在)の罰金が1日につき500バーツ(約1,540円)、最大で2万バーツ(約61,600円)までしか科せられていないから。

こんな安い罰金では到底抑止力になるわけもなく、タイ政府が発表した2015年度の不法滞在者数はなんと100万人!(ただし、この数字の大半はミャンマーやカンボジアなどからの出稼ぎ労働者と見られていますが)。

 

そういったこともあり、今後はもっと厳しい措置が取られる予定となっています。その一つが上記の「罰金」…プラス「再入国禁止」

 

・滞在許可最終日より数えて90日を超えて滞在した場合、出国後1年間は入国不可

・滞在許可最終日より数えて1年を超えて滞在した場合、出国後3年間は入国不可

・滞在許可最終日より数えて3年を超えて滞在した場合、出国後5年間は入国不可

・滞在許可最終日より数えて5年を超えて滞在した場合、出国後10年間は入国不可

 

 

 

ビザ更新の「うっかり忘れ」は危険です!

うっかり忘れ

ほとんどの在タイ日本人は正規にビザを取得しているので不法滞在の心配はないでしょう。しかし、万が一ビザの更新を忘れていたら不法滞在者扱いされ即拘束!留置場送り&強制送還は免れません。

気をつけましょう!

 

大手日系企業に勤めている人の場合は総務でしっかり管理されているので問題ないのですが、小規模企業や地場企業の場合だとうっかりビザ更新を忘れてしまうケースがあるようです。

それが出国時に発覚するだけならまだしも、市中で警察に見つかってしまった場合、強制的に追放されてしまうことになってしまいます。日本の恥となってしまいます!

 

 

 

オーバーステイでの強制送還

こうなってしまうと、自腹もしくは日本やタイ政府の立て替えで航空券を用意することになり、準備できるまでは拘留されてしまいます (この場合、タイ国外であれば行き先は自由だとか) 。

空港では特別待合室で待機させられ一番最後に搭乗することになります。そこでようやく手錠が外され飛行機は出発…

国外追放と強制送還

さすがにここまではされませんが (苦笑)

 

 

 

おわりに

いかがでしたか?

あまり表には出てきにくいタイの一面。。。

 

現在タイは様々な面で進化を遂げています。いつまでも「昔の東南アジア」といったイメージを持ち続けていてはいけません。良くも悪くも、「いい加減さ」は過去のものになりつつあるのです。

くれぐれも「日本の恥」となることのないよう、「ルール」に則った行動を心掛けてくださいね (^ ^)

 

「タイらしさがなくなる」…と「いい加減なタイ」好きの「いい加減な」日本人たちは嘆いていることでしょうが…