高橋みなみが号泣したタイの「人身売買」と闇社会の真実



2016年2月、『今 知っておきたい 世界のキケン地帯に住む人々』というテレビ番組で、アイドルタレントの高橋みなみさんが人身売買被害者のタイ人女性の話に号泣していました。

彼女にとって、いや、多くの日本人にとってタイのイメージは「人気の観光地」であり「トムヤムクン」であり、けっして「人身売買」などではないはずです。

 

しかし、世界中のあちらこちらでは「人身売買」が当たり前に行われている。。。悲しいことですがそれは事実なのです。

あまり報道されていないので「知らない現実」ではありますが、そのことを知った高橋みなみさんは思わず泣きじゃくってしまいました。

 

そもそも

 

「人身売買」とは

過去の奴隷制度の時代は別として、現代では「高額の契約金で、当人以外の別の者が勝手に売買し、人道的に悪質なもの」と定義されているようです。別名、人の密輸、ヒューマン・トラフィッキング (Human Trafficking) とも呼ばれています。

 

 

女性・子どもの人身売買

「実態は正確に掴めていない」のが現状なのですが、「人身売買」は全世界で横行しています。むしろ、減るどころか今後益々増えていくとも言われているくらいなのです。

事件として明るみになっているのは氷山の一角!

売る側も買う側もけっして口を割りませんし、当事者は世の中から隔離された生活を強いられます。人身売買の目的が臓器摘出であれば、子供たちは声を上げる前に死んでしまうのです。

高橋みなみが号泣したタイの「人身売買」と闇社会の真実

 

 

中国だけでも年間被害者数およそ5,000件!

現在、臓器売買の闇マーケットが最も大きいのは中国と言われています。1年間に5,000人以上の女性や子供たちが拉致・誘拐され、売買されているようなのです。

 

もちろん、この数字は摘発された件数なので実際にはもっと…

氷山の一角にすぎません!

 

中国では伝統的に農村部などで売買婚の風習がありますが、近年は犯罪組織による人身売買のビジネス化が顕著になってきています。その被害者の多くは貧しい家に生まれた学校にも通えない子どもたち…

 

中国では誘拐は「死刑」!!

にも関わらず、誘拐事件は減るどころか増えていっているという現実…

 

 

誘拐された子どもたちの運命は…

様々なケースが考えられますが、一例として以下のような流れとなります。

 

1.物乞いで金を稼がされる

2.肉体労働に従事させられる

3.犯罪の手先にさせられる

4.売春や児童ポルノ

5.性奴隷

6.臓器を売られる

 

ここまで酷い仕打ちを受けた末に、運が良ければ最後はやっと子供に恵まれない家庭で育てられることとなるのです。運が良ければ…

運が悪ければ、どこかの段階で命を落としてしまいます。

ミャンマーで発見された人身売買の被害者たち
ミャンマーで発見された人身売買の被害者たち

 

 

物乞いは珍しくない

「物乞い」は中国のみならず、途上国ではけっして珍しくありません。ヨーロッパの観光地でもジプシーの子供たちが物乞いで生計を立てているほどです。

映画「スラムドッグ・ミリオネア」では、インドのスラムに住む子供たちが物乞いビジネスに従事させられる姿が描かれていました。障害者は実入りがいいので、わざと目を潰したり腕を切り落とされたりする子供も…

 

そして、タイのバンコクでたまに見かける物乞いの子供たちの多くはカンボジア人なのです。わざとポリオに感染させ障害者にして物乞いをさせたという事件もありました。

 

 

売春被害に遭う女性たち

女性の場合であれば、売春を強要されたり性奴隷となるケースも…

例えば、ネパールで女の子が誘拐されたらそのほとんどが売春目的ですし、その多くはインド各地で売春させられているのです。精神を病んでも売春を続けさせられるという残酷さなのです。

 

また、ハイチやグァテマラなどは性奴隷供給先のメッカとしても知られています。

※ ハイチでは、大地震に見舞われた2010年、被災で両親を亡くした孤児たちが人身売買 (臓器売買)の犠牲となってしまいました

ハイチ大地震下で起こった人身売買

 

 

赤ちゃん製造工場

ナイジェリアでは、人身売買用の子供を産ませるため、10代の少女らが閉じ込められていた施設が摘発されるという痛ましい事件がありました。赤ん坊の末路は臓器売買・売春・強制労働…

 

そしてもう一つ。

ナイジェリアでは「子供のいない女性は呪われている」という迷信が存在します。そこで、妊娠できなかった女性たちが子供を欲しがるという事情もあるようです。

 

 

高橋みなみが直面したタイの人身売買

「貧困」「飢え」「差別」「犯罪」「異常気象」「災害」がもたらす世界を伝える番組『今知っておきたい世界のキケン地帯に住む人々』では、日本人の知らない、想像を超えた世界が伝えられました。

その中で、タレントの高橋みなみさんはタイを訪れ、人身売買の被害女性たちに会い「なぜ売られたのか?」などの話を直接聞いたのです。

 

帰国後彼女は、「豊かさや発展の裏側で貧富の差ができ、『生きていくためにはお金が必要だ』と仕事を求めた先で犯罪に巻き込まれていく現実を知り、思わず涙が溢れました。」とコメントしています。

高橋みなみ号泣

 

 

終わりに

今現在、人身売買の被害者は全世界に1,200万人以上いると言われています。その中でもタイは、貧しい人たち、特に近隣のラオスやミャンマー、カンボジアなどから売られてくる子供たちが多いのです。

生まれてきた場所が悪かったのか!?

 

貧困に生まれてきた純粋無垢な子供たちは、残酷な人たちと残酷な世界のせいで静かに消え去っていくしかないのです。

生きたまま臓器を取られる子供たち…

肺、心臓、腎臓、肝臓、腸、角膜…

 

あらゆる臓器が売買の対象となります。そして、闇から闇へと処分されていくしかないのです。

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