タイのチェンマイ観光ガイド ⑨ 首長族を訪ねる旅



チェンマイは、かつてはタイ北部一帯を治めたランナー・タイ王国の首都でした (13世紀)。

歴史の古い街であり、旧市街を中心に遺跡やお寺など様々な観光スポットが点在。郊外にも、自然や動物を中心として数多くの観光スポットがありますが、、、

ここでは、首長族 (山岳民族) の生活の様子を見学できるという

♡「バーン・トン・ルアン」♡

を紹介したいと思います。

 

 

 

 首長族とは? 

美しい首長族の女性

首長族 (カヤン族:Kayan People) とは、村落内の選ばれた女性が首に金色のリングをはめている民族のことです。

実際には首は伸びておらず、リングの上圧が顎を引き上げ、下圧が鎖骨の位置を押し下げていることにより首を長く見せているのです。

 

すごいですね〜!!!

 

民族の起源はチベットと言われていますが、現在はミャンマーとタイの各地域に点在し暮らしているようです。

(文字を持たない文化であったため、確証を得る証拠が残っていない謎の民族なんです)

首長族が暮らす村の雰囲気

ミャンマーとタイを合算した首長族の総人口は3〜4万人と言われていますが実数ははっきりとはわかっていません。

 

民族内での会話はカヤン語を使い、文字はビルマ文字を使用しています。ただ、時の流れとともに変化も著しく…

タイ領に住むグループにはタイ語を流暢に使いこなすものも多く、観光地化されている地域に住む首長族の人々は、英語や日本語まで話す始末なのです (ちょっと残念な気もします)。

 

宗教はアニミズム (精霊信仰)。。。なのですが、これまた変化しています。

ミャンマー側では反ビルマ反仏教の立場からキリスト教化しており、タイ側ではタイ族との同化を求めた上座仏教化しているんです。

 

衣食住に関しては、実際に行ってもらって自分の目と口で確かめてもらうとして (笑)、さっそく旅を始めましょう!

 

 

 

 バーン・トン・ルアン (トン・ルアン・村) 

タイの山岳民族が暮らす村バーン・トン・ルアン

バーン・トン・ルアンはチェンマイ空港からメーサー・エレファント・キャンプ方面に車で40分ほどのところにあります。

ここは、山岳民族の文化保護・生活保護と、観光客が何時間もかけて遠くまで行かなくてもいいようにと「エコ・アグリカルチャー」の村として2005年にオープンした

観光化された村

なのです。

 

そう聞くと、さらに残念な気もするでしょうが、なかなか山奥まで険しい道のりを突き進んでいけないことを考えると有難いことでもあります。

 

この村には

  • カレン族 
  • ラフ族
  • ヤオ族 (中国・チベットにルーツを持つ)
  • パロン族 (お歯黒とベルトが特徴的。ミャンマーにルーツ)
  • リス族 (中国にルーツを持つ)
  • カヨー族 (大きな耳たぶに大きな耳飾り。ミャンマーにルーツ)

などが暮らしており、その暮らしの様子を見学できます。

 

腰にシルバーの巻物をしているパロン族
腰にシルバーの巻物をしているパロン族
耳に大きな飾りを付けているラフ族
耳に大きな飾りを付けているラフ族

 

※ 入村料 一人500バーツ (1,500円ほど) や民芸品の売り上げが、ここで暮らす人々の主な収入源となっています

 

こういった事情から、「人間動物園」といった批判もあるようですが、山岳民族の文化保護・生活保護の観点から、少しでも良い方に進んでいってくれるといいですね。

 

 

 

 カレン首長族の人々 

タイに住む首長族の子供たち

カレン族はタイ最大の山岳民族で、その人口はおよそ12万人とも言われていますが、この中でパドゥン族ともカレン首長族とも言われる人々は、タイ・ミャンマー合わせて数千人と推計されています。

コイルの数が多いほど美人らしいですよ。

コイルは付け替えの時のみ外し、それ以外は寝る時も体を洗う時もつけっぱなしなんだとか…

 

 

 

 おわりに 

いかがでしたか?

「タイのチェンマイ観光ガイド」シリーズを①〜⑨まで通して読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。

これで、チェンマイ観光の大筋は理解していただけたのではないでしょうか。

 

今回紹介した「バーン・トン・ルアン」はエレファント・キャンプから近いので、同じ日に両方見て回るツアーに参加するのが一番だと思います。

タイとミャンマーに暮らす首長族

 

現在、タイには十数の山岳部族が存在し、総人口は75万人とも言われています。各民族はそれぞれ独自の文化を持っており、普通であれば異なる民族が一緒に暮らすことはありません。

ただ、山岳民族を保護するため、そして外国人観光客のために、「バーン・トン・ルアン」のような場所が作られたのです。

 

というわけで、

象乗りや、自然を利用したサイクリング等のアクティビティとともに、是非一度、「バーン・トン・ルアン」も訪れてみてくださいね。

 

 

他にも、世界最大の麻薬・覚醒剤密造地帯であったゴールデン・トライアングル (タイ・ラオス・ミャンマーにまたがる地域) を1日で周るツアーなんてのもありますので、興味のある方は是非!
 
麻薬密造地帯・ゴールデン・トライアングル

(ちょっとだけ出入国審査が面倒だぞっ)

 

ツアーを組み合わせれば、効率良くチェンマイ観光を楽しめます♡

やっぱり、現地ツアーでの一番人気は象乗り体験 & 首長族の村への訪問のようですよ♡

チェンマイに暮らす首長族の人々
 
 
 
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タイのチェンマイ観光ガイド ② お得な両替方法について
タイのチェンマイ観光ガイド ③ グルメで満喫旅情編
タイのチェンマイ観光ガイド ④ 寺院巡りで心清める旅
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タイのチェンマイ観光ガイド ⑥ ナイトライフ & ショッピング
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タイのチェンマイ観光ガイド ⑧ 動物たちとの触れ合い