2016年10月13日、タイ王国のプミポン国王陛下が亡くなりました。このため、首都バンコクをはじめタイ全土では、道行く人々の多くが黒い服装をしています。
Facebookなどのソーシャルメディア上で「王室を侮辱する投稿を行った」として糾弾される投稿者たちも続出しています。
「黒い服装をしていない」ことを理由に、周囲の人たちから詰め寄られる人もいるとか。
そんな中、観光への影響はどうなっているのでしょうか?秋の風物詩ロイクラトン (コムローイ) は?
タイ国観光庁によれば、外国人観光旅行客に大人気の「コムローイ」という小型の熱気球が大量に空に舞う、幻想的な光景で知られるロイクラトン(灯篭流し)のお祭りは、無事開催されることになりました。
(中でも、外国人旅行客に一番人気なのは、毎年チェンマイで開かれているイーペン祭りです)
しかしながら、その規模は縮小されます。
《 開催日は2016年11月12日(土)~15日(火)》
クラトン(灯篭)のコンテストはチェンマイ旧市街エリアにて12日から18日の19:00~24:00、
コムローイ(熱気球)は14日と15日の19:00~翌1:00の間のみ打ち上げが許可されます。
残念ながら、「スコータイ・ロイクラトン&キャンドル・フェスティバル2016」は中止となりました。
ただし、11月10日(木)~14日(月)の期間中の灯篭流しとスコータイ歴史公園のライトアップ(18:00~24:00)は予定通り行われ、入場料も無料となります。
・ワット・ポー・・・通常通り
・ワット・アルン・・・通常通り
・国立博物館・・・通常通り(9:00~16:00)
・ラチャダムヌン・ボクシングスタジアム・・・休業中
・ルンピニ・ボクシング・ラムインドラ・・・ 10月いっぱい休業予定
・ジムトンプソンの家(タイシルクの実業家の記念館)・・・通常通り
・アジアティーク・ザ・リバー・フロント・・・通常営業
・サイアムスクエア・・・通常営業
・MBK(マーブンクローンセンター)・・・通常営業
・パンティッププラザ(バンコクの電脳街)・・・通常営業
・ヤワラート(バンコクの中華街)・・・通常通り
・カオサン通り・・・通常通り
・パッポン通り夜店(夜に並ぶ露店)・・・通常通り
・チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット(巨大な土日限定の市場)・・・通常通り
(以上はタイ国観光庁公式サイトによるものです。変更の可能性もありますので、公式発表にご注意ください。)
バンコク内のBTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)などの交通は普段通り利用できます。
現状、全ての交通機関、銀行、病院、その他の公共サービスは平常通りご利用いただけます。
タニヤ・ナナプラザ・ソイカウボーイ・パッポンなど、夜の街への影響はどうなのでしょうか?
バンコクの繁華街にあるカラオケ店やゴーゴーバーなどは、当局の要請で30日間「音楽を流さない」「夜12時までの営業」を指示されている、という情報もありますが、今のところ営業自体は従来どおり行われているようです。
バーやナイトクラブなどの娯楽施設に対しては「営業の自制について協力を求めている」らしいのですが、営業についての決定は各店舗に委ねられているようです。
というわけで、
ナナプラザやソイカウボーイ、パッポンといったゴーゴーバーは大音量の音楽こそ停止されており、ダンサーの女性も黒い色のコスチュームになっていますが、営業は通常通り行われています。
日本人街のタニヤに多くあるカラオケ店(パブクラブ)もカラオケは自粛しており、夜0時までの営業と営業時間の1時間前倒しが行われています。
普段通りの営業が行われているため、連れ出したホステス嬢と食事に出かける日本人観光客の姿も普段通りよく目にします。
観光大国であるタイにおいて、国王死去の直後こそ自粛ムードが漂っていたものの、やはり観光産業に携わる人たちにとっては生活がかかっています。
そのため、飲食店や各種イベントの多くは多少の自粛は伴いながらも営業を再開させています。
さすがに、ムエタイのショーやサッカー観戦などの娯楽はしばらくの間中止が続くことでしょう。
少なくとも、「2016年度のロイクラトンは中止」と聞いてがっかりされたチェンマイ旅行を予定されている皆様、旅の一番の目的がロイクラトンだったはずですので、開催されることになって本当に良かったですね。
ただし、タイの国民は皆気落ちしているはずです。はしゃぎすぎてタイ国民の感情を逆なでするようなことのないよう、気をつけてくださいね。