バンコクと地方の違いは「意識」と「料理」にあり

バンコクと地方の格差は、昔に比べると表面的には縮小されているかのように見えます。

しかし、それは地方都市でも携帯電話や衛星テレビが普及し、大型ショッピングセンターが次々に建設されるなど、インフラ面での差が縮まったに過ぎません。

 

物質的、インフラ的な差が縮まっても、バンコクと地方の間に横たわる意識の溝は、まだまだかけ離れているようです。

そんな意識の違いは、タイの「県別地図」に見て取れます。そこには正しい県名は一つもなく、代わりにバンコク人がそこにイメージする言葉が並んでいるのです。

 

東北部・・・赤シャツ

北部・・・ラオス

マレーシア国境地域・・・クソッタレ爆弾エリア

などなど…

 

この地図は、バンコクの人たちがその地域をどう思っているのかがうまいこと?例えられています。

東北部のコンケーン県やウドンタニー県辺りは赤シャツ、その東のムクダハーン、ヤソートン県は、まだタイでもあるにも関わらずラオスと表記されているのです。

同様にスリン県はカンボジアと書かれています。

 

 

 

バンコクの人々の本音

国内旅行が一般的になったタイでも、バンコク人の地方に対する興味は限られたものであり、基本的には「特に関心がない」というのが本音。

バンコク都民1000万人の中間層以上の人々は、どうやら地方に対して一線引いた見方をしているようなのです。

地域別タイ料理

少し話が逸れますが、タイ料理は地域によって特徴が異なります。

・北部タイ

北タイ地方の特徴は山が多いこと。バンコクに流れるチャオプラヤー川の上流にある様々な川の河口に住む人が多く、割と涼しく過ごしやすい気候を利用して、ストロベリーやアボカドの栽培などが盛んです。

このあたりでは白米ではなくもち米を食べる習慣があります。ミャンマーと隣接している地域では、ミャンマーの食文化に影響を受けています。

ハーブを多用し、もち米に合うメニューが豊富です。北タイ料理は砂糖をあまり使用せず、代わりに野菜や魚の甘みをうまく活用しています。

タイ北部料理

・東北料理

東北地方は特に自然が豊富なので、地産地消を貫いています。川で魚を捕り、余ればそれを漬けたり干したりして食べます。

珍味も多いこの地域では、当然昆虫たちも当たり前に食べられています。一般的に味付けが濃く、辛い、酸っぱいのが特徴です。

タイ東北料理

・中部料理

みなさんがよく知っているトムヤムクンやグリーンカレーなどの味付けは、実はバンコクに代表されるここ中部料理なんです。酸っぱい、しょっぱい、甘い、辛いのバランスが良いのが特徴です。

一般的なタイ料理

・南タイ料理

南タイと言えば海。そう、ここ南タイでは調味料として海老味噌ペーストが多く使われます。

また、他の地域に比べて雨季が長いため、栽培される野菜が他の地域とは少し違います。調理法は中部料理とさほど変わりませんが、南タイ料理はさらに味が濃くて辛い!

また、南タイにはムスリムが多く、特にマレーシアとの国境付近ではマレーシアン・テイストなタイ料理?が食べられています。

南タイ料理

このように、一口にタイ料理と言っても多種多様で、例えばバンコクでタイレストランに行っても、グリーンカレーとソムタムは違う地域の食べ物なので、同じレストランで食べられるとは限らないのです。

このようなことを知った上でタイ料理を楽しんでみてくださいね。

意識の格差

料理の違いはともかくとして、タイ国内に存在するバンコクと地方の意識の格差は、タイを二分する黄色と赤色の政治紛争にも陰を落としています。

普段は心の奥底にしまってある差別意識を、バンコク人は時に発してしまうこともあるようです。それは地方の人だって同じこと。

クーデターや座り込みデモなどの根っこには、彼らの意識の違いが確かに存在しているのです。

今回こうした地図が出回った背景には、バンコクの人たちが隠し持っている地方への不満や差別のようなものが鬱積し表出したものなのかもしれませんね。

とはいえ、私はタイの全てが大好きですし、それぞれの特徴があってこそのタイだと考えています。当然バンコク大好きです。

ただ、タイの南部地方は治安が悪く、平気で人を騙してくる輩が多いので正直苦手かもしれません(苦笑)。

陸路でマレーシアに行く際は少し気を引き締めておきましょうね。

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