タイでプラーニンを食べるには覚悟が必要



タイで日常的に食べられている淡水魚プラーニンをご存知でしょうか。「知ってるよ。何度か食べたことだってあるさ」なんて方もいらっしゃるかもしれませんね。

タイでは全土的に淡水魚がよく食べられています。実は私もよく食べていました (^-^)

 

 

プラーニンって何?

タイで日常的に食されているティラピアという魚がいるのですが、これがプラーニンの正体です。プラーは魚という意味で、ニンは漢字で仁と書きます。

仁は日本の今上天皇陛下のお名前から一文字取られたものです。今上天皇陛下が皇太子の頃の1960年代、タイのプーミポンアドゥンヤデート国王陛下に50匹をお贈りして養殖を提案したことがきっかけとなっています。

 

タイの国王は国民のために様々な研究・開発を行っておりティラピアもその一つでした。繁殖に成功し今に至っているのです。

そもそもティラピアはアフリカ原産の魚で、食用として世界中の河川に投入されたのです。タイでは繁殖に成功したのち、全土で当たり前に食されるほどの人気者になっちゃいました!

CA3H2965

 

 

 

しかし問題もありありです!

この魚はゴキブリ的な生命力を持ち、雑食性が高く、冷たい水以外であれば様々な環境に適応できます (アフリカやタイなら問題ナッシング)。

そのため、生活排水で汚れた水にも生息可能!つまり、バンコクのお世辞にもきれいとは言えない運河にも、スイスーイと気持ち良さげに泳いでいるのです。

そして、あろうことか、近隣住民たちはそれを捕獲して「アロイ!アロイ! 」と食しているのです。

人体に有害かもしれない、にも関わらず。。。

 

 

 

突撃インタビュー

数年前のある日、私は滞在していた空港近くのホテル横にある汚〜い川で釣りをしている父子に問いかけてみました。「どうですか。何か釣れますか?」

すると親父さんが「なーに。朝から3時間ほどでこんなにたくさん釣れたよ」と満面の笑みではありませんか (子供は以外とクールな表情)。

 

その後も話を続けると、「餌はパン」「魚の名前はプラーニン」「大きなものは20cmくらい」ということがわかりました。

「いつもは家族みんなで食べるんだけど、こんなにたくさん釣れたから半分くらい売っちゃおーかなー」「あっ、良かったらあんたも食べに来るかい?」

「へい…」

 

というわけで

 

 

食べてみました!

せっかくなのでランチにお呼ばれして食べてみました!プラーニンを!

素揚げ or 焼いてナンプラー(魚醤)ベースのタレをかけて食べたり、トムヤム・スープに入れて食べたりするそうなのですが、私は前者バージョンでいただきま〜す(^-^)

 

え〜 お味はどうだったのかといいますと…

美味からず不味からず…

普通です。

まあ、淡水魚ならではのあの味ニンナンプラーをかけて食べるわけですよ。要するに。

 

 

 

食べなきゃ良かった…かな

後々よ〜く考えてみると、彼らが釣りをしていた河川は生活排水 & moreでドロドロに濁っておりました。もしかしたら…工場排水に汚染されていたのではなかろうかー。

でも、お腹を壊したとか、後遺症でアホになった、なんてことは何もないので大丈夫だったのでしょう (^з^)

 

 

 

まとめ ☆

イケイケで何でも食べまくっていたあの頃…出されたものにNo—とは言わずがむしゃらに食べ尽くしていた数年前。私はまだ若かったなぁ。

しかし、今は守るべきものがあります。命を縮めかねない「危険」はなるべく避けなければなりません!

 

これからは、タイに限らず海外では、得体の知れないものはなるべく食べないようにしよう!

いや、この魚はプラーニンって素性がはっきりわかっているのだけれど、汚染されている、かもしれない。そんなものは二度と口に入れるまい。

 

そうなると、屋台で提供されている料理なんかはちょっと心配だなぁ。

…ん?

そんなこと言ってたら海外では何も食べられなくなってしまうぞ!だいたい、日本の食品だって農薬や添加物だらけじゃないかっ!

 

ただ、タイにおいてプラーニンによる健康被害は今のところニュースになっていませんから (^-^)