フエはベトナム中部の美しい都市で、1802年から1945年にかけてベトナム最後の王朝「グエン (阮) 朝」の都として栄えた古都です。日本でいうと京都や奈良のような存在です。
そんな世界遺産の街フエは、 (ダナンやホイアンと絡めて観光することができますし) バラエティに富んだ素敵な建造物が多数残されています。
煌びやかな王宮、西欧風のカイディン帝陵 (お墓)、中国式の装飾が美しいミンマン帝陵などを見ていると、様々な国に支配されながらも独自の文化を作り上げてきたベトナムの歴史を感じることができます。
かつてユネスコの事務局長だったアマドゥさんはフエを「賞賛すべき建築上のポエムである」と語ったそうです。
ベトナムの中でも特に美しい街並みを誇っているフエ。街歩きをするだけでも十分に楽しめます。そんなフエの人気観光スポットを以下でみていきましょう!
《続きを読む》日本からホーチミン (ハノイ) まで直行便で約6時間。そこからフエまで飛行機で約1時間。または、成田空港からダナンまでの直行便もあります。
ダナンからは車で2時間半のアクセスで、日帰りツアーに参加することもできます。
《 ベストシーズン 》
まずはじめに、フエはベトナム北部と南部の境となるハイバン峠の北側のため、ダナンやホイアン、ランコーとは少し気候や天気にズレがあります。
その点を踏まえた上で、フエ観光のベストシーズンは、雨が少なく過ごしやすい3〜6月です!(7,8月は暑いです)
※ ビーチでのベストシーズンは5〜8月です
※ ダナンやランコーのリゾート滞在に適した期間は4〜9月上旬となります
※ 9〜1月は雨季です
《続きを読む》フォーン川にかかるチェンティエン橋は夜になるとライトアップされます!ライトの色がピンク、青、黄色と変化するのでしばらく見ていると楽しいです!フォーン川沿いには市場もあるので、ショッピングや食べ歩きも楽しんでくださいね!
《続きを読む》フエにある阮朝の王宮は、中国北京の故宮の4分の3の縮尺版…と言われています。約600m四方の城壁に囲まれた王宮内にフラッグタワー、大和殿などの遺跡があります。
ベトナム戦争で破壊されたものが多いのですが、王宮正門などは補修が施され、現在もその勇姿を残しています!
ちなみに、フエ市内はフォーン川を挟んで旧市街と新市街に分かれており、王宮は旧市街に、街の中心やホテルは新市街にあります。旧市街と新市街は歩ける距離なので、王宮はぷらっと観光できますよ!
《続きを読む》阮朝の皇帝の中で最も在位が長かった第4代皇帝トゥドゥックの帝陵です。帝陵とは皇帝のお墓のことですが、実はトゥドゥック帝はこちらには埋葬されておらず、現在も埋葬場所が分かっていません。
トゥドゥック帝陵は中国式に作られているので中庭があるのが特徴です。大きな蓮の池があり、皇帝は王宮から船に乗ってここまで来たともいわれています。
《続きを読む》カイディン帝陵は1920年から20年かけて作られたヨーロッパ風の建築様式が特徴的です。天上や壁が陶磁器やガラスの破片でステンドグラスのように飾られていて見事の一言!
そして、建物はヨーロッパ風なのに石像は中国風…と見ていて飽きません!こちらに埋葬されているカイディン帝は新しいもの好き、派手好きだったようで、このような西洋、東洋の面白いものを取り入れたお墓を造ったそうです。
《続きを読む》トゥドゥック帝陵と同じく中国風に作られているミンマン帝陵には中国式の中庭や池があります。ミンマン帝は役人の登用試験を採用するなど賢帝と言われていました。
皇帝と皇后の位牌のある建物「崇恩殿」の内部は赤や金色でゴージャス!ぜひ中に入ってみましょう。
《続きを読む》別名「天女の寺」と呼ばれているティエンムー寺には、七層八角形のトゥニャン塔がフォーン川に面してそびえ立っています。また、このお寺はベトナム戦争中に住職が政府に抗議して焼身自殺したことでも有名で、その住職がホーチミンまで乗った車が展示されています。
さて、
以上紹介してきた帝陵などは市内から少々離れたところに点在しているので、効率よく回るにはツアーに参加するのがオススメです!
以前私たちが参加したツアーは朝8時~16時30分、英語ガイドとランチ込みでした。自身でタクシーをチャーターしてもいいでしょう☺️
フエは大きく分けて「旧市街」と「新市街」に分けることができます。フエの象徴である阮朝王宮はフォーン川を挟んだ向こう側の旧市街。それより南が新市街となります。
《続きを読む》基本的に滞在ホテルやレストランなどは新市街地に密集しています。ホテルは旧市街と新市街の中間地点に点在しているため、阮朝王宮までは徒歩圏内となるでしょう。
そして以下に、観光スポットとなる通りをいくつか紹介しておきますね☺️
🔴 チャンフンダオ通り
旧市街地の王宮前を走るチャンフンダオ通りはフォーン川に面しているため、すごく眺めがいいです。市場やショッピングセンターもあり、現地の人々と外国人旅行者が行き交う光景を目にすることができます。歴史的建造物と庶民の生活風景が調和して、和みのある散策をすることができるでしょう。
🔵 レロイ通り
新市街地のレロイ通りはフォーン川に沿って走る目抜き通りです。橋を渡ればすぐに旧市街に行けるので、外国人観光客の姿が目立ちます。シクロや自転車でサイクリングしている光景もよく見られます。川沿いに広がるリートゥチョン公園はカップル憩いの場で、アヒルボートで楽しむこともできます。
🔴 ファングーラオ通り
格安ホテルを探すならここが一番です。欧米人バックパッカーの姿も見え、夜になるとレストランバーが賑わいます。静かなフエの夜もいいですが、ビール片手にスポーツ観戦をして盛り上がるのも悪くありませんね。ここから阮朝王宮までは徒歩15分ほどです。両替所やツアーショップなどもあります。
🔵 ボッチサウ通り
ボッチサウ通りはファングーラオ通り近くにある細道で、レストランとお土産ショップが並んでいるのが特徴です。双方とも夜まで営業しているので、昼間はほかで観光してきて、夜はここでショッピング…というのもアリですね。また、ファングーラオの安宿と比べると少し割高ではありますが、中級クラスのホテルがあります。レロイ通りもすぐなので、徒歩で旧市街まで行けるのが魅力です。
《続きを読む》フエから北西に約200km行くとフォンニャ洞窟があります。船に乗って洞窟内をみてまわることができる世界遺産です。
フエからは早朝から夜までの1日ツアーで行くことになるので少しハードですが、フエとはまた趣が違った洞窟探検も楽しいですよ!
《続きを読む》郊外への観光はツアーがおすすめです。バイクのレンタルでも行けなくはないのですが、道中迷ったりして時間ロスが大きいので、ツアーに申し込んで一気に回った方がいいでしょう。
この2つの村ではノンラーと線香を作る現場を見学することができます。もちろん購入することもできますのでフエ土産にいかがでしょうか☺️
《続きを読む》フエに来たら絶対に食べたいのが「ブン・ボー・フエ」です!コクのあるスープに米でできた麺「ブン」が入っています。
ハノイのフォーと比べるとちょっとコッテリしてますが、すごく美味しいですよ!ちなみに「ボー」は牛肉です☺️
また、宮廷料理風のフエ料理は有名です。皇帝や皇族が食べていたとされる宮廷料理はベトナムの格式高い高級料理として知られています。
人気のメニューとしては、バインベオ(Banh Beo)、バインボーロック(Banh Bot Loc)、バインナム(Banh Nam)、コムヘン(Com Hen)、ブンボーフエ(Bun Bo Hue)、バインコアイ(Banh Khoai)、ネムルイ(Nem Lui)などで、滞在中にどれか一つくらいはチャレンジしてみてくださいね ☺️
いかがでしたか?
ダナンから北上すること2時間。そこにはベトナム最後の王朝があった古都フエがあります。
人口は約30万人とそれほど多くなく、都会の喧騒はうかがえません。中心市街地でも目立った高層ビルはなく、比較的静かな町と言えます。
言語はベトナム語ですが、中部特有のなまりがあるため、北部及び南部出身者と会話をすると、すぐに中部出身だとわかるそうです。
ホーチミンやハノイと比べると人々は穏やかな性格で、静かに暮らしているのがとっても印象的です。ホイアンとはまた違った古き良き町並みを楽しんでくださいね☺️