【初バンコク旅行記】愛すべきタイの文化と人々に心撃ち抜かれた私



ミーンミーンミーンミーン…

十数年前、初めて降り立ったタイの首都バンコクのドンムアン (スワンナプーム国際空港は2006年開港なので当時はドンムアン空港がバンコクの玄関口でした)。オーストラリアでの1年の任期を終え、日本へ帰る途中、バリ島の次に立ち寄ったのがここバンコクだったのです。

暑い…

当時付き合っていたタイ人のキュートな彼女はオーストラリアに残って勉強中。一足早くオーストラリアの地を離れる私に彼女はこう言ったのです。「絶対バンコクに寄ってね。」「そして私の実家に泊まってちょうだい」「お願い」「絶対だよ」と。

 

 

 

そして初バンコク!

とにかく無茶苦茶「あ つ い!」です。

オーストラリアが冬の時期にアジアに舞い戻ってきたものだから、体がなかなか慣れません(苦笑)。バリ島で少し慣らしてこれたかと思いきや、そんなわけにはいかないようです。

ドンムアン空港に着くと、さっそく彼女の実家へ電話。なんと、彼女の家は空港のすぐそばにあるのです。

「空港に着いたら実家に電話して!」「パパか弟が迎えに行くように手配しておくから」

 

「いやいや、急に悪いよ。1〜2日はホテルに泊まって、一緒に食事くらいはさせてもらうからさ」

そう言った私の顔を睨みつけるように「ダメ!絶対にウチに泊まってちょうだい!」「みんな楽しみにしているんだから」

…と言われていたので少し楽しみにしていたカオサン通りにあるゲストハウスに泊まることを諦め、彼女の実家にお世話になることと相成ったのです。

 

 

 

彼女の実家で2日間を過ごす

彼女の父は空港勤務の少しエリート系。英語が普通に話せます。とっても優しい人でした。お母さんも私を本当の息子と思って接してくれました。ただ、英語は全く話せません。弟は、とってもシャイで自分からは何も話してくれません (笑)。でも、いい奴です (^ ^)

この家族と関係を作ってくれた肝心の彼女は今ここにいません。私とこの家族は、初対面でいきなり一つ屋根の下に暮らすこととなったのです。それはたったの2日間でしたが初めは非常に居心地が悪いの何の…

だって、本人不在の部屋(彼女の部屋)を使うように言われてしまったのですから。覗き見趣味はないのですが、おそらく下着が入っているであろうタンスがあり、何かの大切な写真などが入っているであろう机があり、プライベート満載の空間に一人取り残されてしまうわけですから。

居心地悪いわけです (笑)

 

 

 

温かいファミリーに触れて

タイでは、知り合いや友人をとても大事にします。今回、彼女の家族は娘の知り合い(彼氏なのだが)である私をとても大切に扱ってくれました。

※ この初訪問の時、お父さんと弟は私が彼女の彼氏だと知っていましたが、お母さんは知らなかったようです

 

お母さんはとても保守的な人なので本当のことを伝えられなかった、「え〜い、仲の良い友達ということにしとけ」…どうやらそういうことだったみたいです(笑)

ともあれ、いろいろとおもてなしをしてくださった皆さん、本当にありがとうございました!

 

たとえ将来私が認知症になったとしても、このご恩は絶対に忘れません!それほどに、人の親切を思いっきり感じることのできた素敵な2日間でした。

ありがとう!

 

 

 

韓国同様「友達の友達は皆友達」精神のタイ文化

その後、マレーシアにも行きたかった私は彼女の実家を離れまずはカオサンへ…

と思ったのですが、オーストラリアで友達になっていた他のタイ人にこうも言われていたのを思い出しました。

「バンコクに行ったらこの電話番号に電話して!」「僕の友達なんだけど、タイでは友達の友達は親友なんだ」「君のことをおもてなししてくれるからさ」「絶対に電話してよ!」「しないと怒るよ(笑)」と。

 

そこで彼女宅を離れた後さっそく公衆電話から電話してみると、あまり英語が得意ではない様子の優しい若者(男性)の声が。

彼曰く「今日は何する予定?」「何処に泊まるの?」

私は「まずはこれからカオサンに行って宿を探すんだ」「その後は特に予定ないよ」と言ってやりました。

すると、「じゃあ、夕方カオサンに迎えに行くから18時頃電話ちょうだい」と。

 

…夕方、約束通り電話をすると「○○通り沿いにマクドナルドがあるだろ?10分後にそこの前で」「ガチャンッ ツーツー…」

 

とまあ、慌ただしい初デート?となったわけですが (笑)、彼は友人2人を連れ、車で迎えに来てくれたのです。

 

 

 

おわりに

その後、タイの友人たちとは今でも深い交流が続いております。(残念ながら)彼女とはそれから数年後に別れてしまったため、彼女の家族たちとは疎遠になってしまいましたが…

本当に、タイの人たちの深い情には感謝の念しかありません。いつの日か、こうやって出会ってきた全ての良き人々と再会し笑って話す機会が持てたらな、としみじみ思っています。

皆さんも、旅行を通じて知りあった人たちとの忘れられない思い出、あるのではないでしょうか? (^ ^)v

「旅」って本当に素晴らしいですね〜

 

There is always light behind the clouds.

雲の向こうはいつも青空

- Louisa May Alcott (ルイーザ・メイ・オルコット) -

 

 

 

追記

熊本大地震の際にも心から心配し励まし勇気づけてくれたタイの皆さん!どうもありがとう!あなたたちの笑顔があるから私は強くいられます (^ ^)