脱北者が語る北朝鮮レストランの上納ノルマと強制売春



タイのバンコクで、一人の勇気ある脱北女性が「北朝鮮の内情」を暴露しました!

「(バンコクにもある) 北朝鮮レストランの売上げは本国に送金され、ミサイル開発に使われているんですっ!」「当然、従業員の給与は搾取されているんです」

「金第1書記の体型は不幸な遺伝病のせいだと父母に聞かされました」…と。

 

 

 

命懸けの脱北  ☆

この脱北女性は、2008年中国の偽装パスポートを手に上海経由でバンコクに到着。そして、韓国大使館に駆け込んだのです!あれから8年…特別講演のためバンコクを訪れた彼女は、「北朝鮮の内緒」話を語ってくれました。

命の危険を顧みず話してくれてありがとう!

 

脱北者の約9割が中国、ラオスを経てバンコクの韓国大使館に駆け込んで来ます。しかし、辿り着く前に捕まって送還されてしまう人もけっして少なくはなく…それは悲劇としか言いようがありません。

「北朝鮮は世界で最も滑稽な国であり、今回の滞在中も、どこかでスパイに観察されているんだろうな…」と彼女はポツリ、集まった記者団に呟いていました。

 

 

 

北朝鮮レストランの人気の秘密は…

世界各地に存在する北朝鮮レストランは、世界中の観光客が「北朝鮮の人々と触れ合うことのできる数少ない機会」として人気を集めてきました。近年では、特に容姿端麗なウェイトレスの写真がネット上に出回り、例えば韓国の若者たちの間ではアイドル並みの人気を博しているといいます。

 

 

 

経済制裁 ☆

しかし2016年、北朝鮮の核実験と長距離弾道ミサイルの発射実験をめぐり、国連安全保障理事会は「対朝鮮制裁決議」を採択!!!韓国政府も独自の経済制裁を発動し、その一環として、韓国民の北朝鮮レストランの利用に自粛を呼びかけました。

この影響からか、カンボジアプノンペンにある北朝鮮レストラン6店舗のうち3店舗が営業を中止…

 

ベトナムにある4店舗は客足が半分以下に減っているといいます。

また、中国遼寧省・丹東にある15店舗のうち、3店舗が廃業した模様です。

 

経済制裁の影響…というよりミサイル開発などの危険行為のせいで、世界各地にある北朝鮮レストランの経営は現在、苦しいものとなっているようです。

 

 

 

給与未払いで困る従業員たち

彼女たちは、家族に仕送りするために食べたいものも我慢して、爪に火をともすような生活を送りながら、1ドル、2ドルと貯金しています。それなのに、賃金が支払われなくなっても文句ひとつ言えず、故郷にいる両親を思い出し、従業員同士が抱き合って涙をこらえているような有様だといいます。

 

 

 

北朝鮮当局の対応 ☆

北朝鮮当局は賃金未払いに対してこれといった対策を取っていません。ただ、従業員の思想統制や監視を強化するのみ。それどころか、本国へ送る上納金のノルマ達成のため、ウェイトレスに強制売春をさせているという情報さえあるのです。

(売春を強要される状況に耐えきれず、失踪するウェイトレスも出始めています)

 

 

 

まとめ ☆

これまでは、従業員が街に遊びに行く際には「3人で行動すること」を条件に許可が与えられていました。ところが2016年春以降、「敵対勢力が祖国をひっくり返そうとしている」との理由で、外出が許可されなくなったのです。

賃金は支払わず、統制が強化されるばかり…挙げ句の果てに強制売春まで!

 

「アメリカなどが経済制裁したせいだ。給料がもらえなくても愛国心を持って働こう」などと無茶なことを言う当局に対し、従業員たちの不満は爆発し始めているのです。

こうしたなか、起こるべくして起こったのが今回の「北朝鮮レストラン集団脱北事件」です。十数名という大規模な脱北だけに、今後、北朝鮮は、受け入れた韓国政府に対し非難声明を出してくる可能性もあるでしょう。彼女たちが北朝鮮に残している家族に危険が及ぶ可能性だってあるかもしれません。

 

北朝鮮人民の生活を顧みず、核やミサイルの開発に突っ走り経済制裁を招いた金正恩第一書記…

彼はいったい何を求めどこに向かおうとしているのでしょうか?