残忍極まりない北朝鮮の公開処刑と見えてきたほころび



北朝鮮には、泣く子も黙る「秘密警察」という組織があります。彼らは「問答無用の暴力」で国民を震え上がらせているのです。

例えば、海外に派遣されている北朝鮮労働者の人権が著しく侵害されていることは、近頃世界中に広く知れ渡ることとなりましたが、そこにも「秘密警察」の影があるのです。

現地で警察権を行使できない彼らは、逃亡を図るなどした労働者たちを統制するのに、「問答無用のリンチ」を行い、弱者である国民たちを強権的に支配しているのです。

 

 北朝鮮で度々行なわれている公開処刑 

 

彼らが担う主な「仕事」として、公開処刑と政治犯収容所の運営があります。これらがどんなに恐ろしいものであるかは「脱北者」らの証言で浮き彫りになってきています。

その一つが高射砲を使用した処刑です。想像する事すら難しい残忍極まりないこの処刑の後には、人体が原形をとどめていないのです。

 

しかし…

 

 低下していく秘密警察の威厳 

近年、脱北や海外労働者たちの逃亡など、驚くべきニュースをよく耳にするようになってきました。この背景には、金正恩体制の独裁権力の源泉である恐怖政治 (秘密警察の目) に揺らぎが出てきていることが挙げられるかもしれません。

事実、この巨大で揺るぐことのないはずの組織の実情がいくつか明るみになってきました。

 

2016年4月、中国の北朝鮮レストランの女性従業員13人が集団脱北し、このことにより北朝鮮当局は、責任者6人を公開処刑しました。

ここまで聞くと「なんだ、これまで通りの強権政治が続いているんじゃないか」と思われるかもしれませんが、実はそうでもないのです。

この6人の中には、現地の監視役として派遣されていた秘密警察のメンバーも含まれていたのです。

 

この集団脱北事件を巡っては、脱北女性の家族たち(エリート層の人々)が「あんたらがちゃんと見張っていないからだ!」と秘密警察に抗議。幹部らはタジタジになっているとか…

恐怖政治の根幹を担う組織だけに、そのシステムがほころんだとき、北朝鮮は一気に崩壊、なんてこともあり得るのかもしれません。

 

 終わりに 

国連調査委員会は、「ある一組の母子が収容所に収監されていたのですが、その赤ん坊は犬のエサとして投げ込まれてしまいました…」と信じ難いような衝撃の報告をあげています。

このような日常を、秘密警察のメンバーは見せられ続けてきているため、「明日はわが身」と震えながらも残忍な職務を全うしてきているのでしょう。

 

そして、そんな職務の一環として「テロ行為の摘発」や「スパイ捜査」などもあり、その過程において、信念を持って行動している事件の容疑者たちの手によって、彼らは殉職へと追い込まれていっているのです。

 

そこまでして彼らが体を張るのはほかでもありません。「自らの生存のため」なのです。

「やらなければ、自分が公開処刑されてしまう…」

 

北朝鮮の人々は皆、生き残るために必死なのです。残忍であろうとなかろうと、自分が生き抜いていくためには何でもやってのけないといけないのです。

これが、世界ではあまり知られていない北朝鮮の現実というものなのです。

 
 
 

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