公開処刑が活発な北朝鮮!リオ五輪で惨敗した選手は大丈夫か?



北朝鮮当局は今年、これまでに60人の国民を公開処刑したと報じました (2016年夏)。

どうやら、脱北者の家族やブローカー数十人が「スパイ」罪で処刑されたようなのです。他にも、韓国の映画やドラマを視聴した住民数人が銃殺、違法薬物を使用した住民や売人など10人ほどが処刑されています。

また、4月に中国で発生した北朝鮮レストラン従業員たちの集団脱北を巡っても公開処刑が行われたと言われています。

 
それにしても恐ろしいのは、金正恩体制が庶民に対して容赦なく処刑を行っているということ。これまでは、粛清の名のもと、(正恩の)叔父である張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長や玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)前人民武力部長の処刑を権力闘争の一環として行なってきていたというのに…

外国のドラマを観ただけで銃殺とはあんまりです。拷問や投獄などの虐待を受けている人たちは相当数いるとも言われています。

 

北朝鮮が住民の公開処刑を拡大している背景には、「対北朝鮮制裁」の余波で経済難が続いているためだとか。

これにより、国民に対するノルマや上納金強要が増し、体制を批判する住民が増え始めているからなのです。

どうしたらいいものやら…
 

 

 

リオデジャネイロ五輪

熱戦が繰り広げられているリオデジャネイロ五輪において、北朝鮮は依然金メダルゼロ。。。

(不甲斐なかった選手たちが拷問などの虐待を受けないか心配です)

 

韓国メディアによりますと、北朝鮮では「金を5個を取れ」と厳命が下されているそうなのですが、このままでは…

(ヤバイ…)

 

これまで北朝鮮では、(目標を達成できなかった場合の「反動」を恐れて) 五輪でもアジア大会でも、過去に一度も獲得目標数値を挙げた試しがなかったのに。
 
今回はいったいなぜなんだろう?

韓国メディアのデマなのかな!?

 

いずれにしても、専門家の話によれば、「今回出場選手の顔ぶれや過去の実績からして5個は決して達成不可能な数字ではなかった」とのこと。
 

 

 

メダルゼロに終わった北朝鮮柔道界

女子48キロ級に出場したキム・ソルミと78キロ級に出場したソル・ギョンは、金メダルが期待されていました。特にソル・ギョンは2013年の柔道世界選手権大会金メダリスト!

そういったわけで、二人とも金メダル有力候補者であったにも関わらず、揃って初戦敗退…

(大丈夫かなぁ。拷問されたりしないのかなぁ。)
 

 

 

おわりに

1972年のミュンヘン五輪に初出場して以来、北朝鮮が過去9回の五輪で金メダルを手にできなかったのは、

  • 西側諸国がボイコットした1980年のモスクワ大会
  • 南北が合同入場行進をした2000年のシドニー大会
  • 2004年のアテネ大会

 

今大会はもしかしたらわざと「金メダル」をとっていない?

 

これは、

金正恩体制への反旗の現れなのでは…

といろんなことを考えてしまいます。「スポーツ大国」を国家目標に掲げ力を入れてきた金正恩政権にとって、「メダルが獲れない」ことほど屈辱的かつ恥辱的なことはありません。

 

「たかがスポーツ」では済まされない北朝鮮。

 

大会後の選手たち、並びに関係者の無事を祈ってやみません。