皆さんは「中東イエメン」と聞いて何を想像するでしょうか?テロや武力衝突といった「危険な国」のイメージがあるのではないでしょうか。
それは事実です。現在も「退避勧告」継続中で、治安が不安定な状態は続いています。しかしながら、イエメンには一度は見ておきたい世界遺産がいくつもあって、世界でも指折りのオススメ観光国でもあるのです!
そんなイエメンに行くには、中東系の航空会社を利用するのが一般的。。。いつの日か、平和な気分でイエメンに行ける日を夢見て、ここでは「イエメンの魅力」をざっとおさらいしておきましょう ☆
カタール航空で行くドーハ経由サヌア行き、約24時間 (トランジット8時間を含む) の空の旅。。。いいなぁー ♡
イエメンの魅力 (世界遺産) ♡
まずはじめに、「幸福のアラビア」と呼ばれるイエメンは、中東諸国の中でも一番アラビアンナイトの雰囲気が残っている国です。昔ながらの生活様式を守り続けている、素敵な国なんです。
あ~、そう聞いただけでも行ってみたくなりますよねー。
世にも不思議なソコトラ諸島
2300万年から500万年前の間にアフリカ大陸から分離してできた島…と考えられているソコトラ諸島では、過酷な自然環境のもとで動植物が独自の進化を遂げており、固有種率が極めて高い独自の生態系を有しています。
「インド洋のガラパゴス」とも呼ばれており、絶滅危惧種も多く生息しています。そんなソコトラ島は、2008年に世界自然遺産に登録されました。
「シバームの古代都市」
泥の高層ビル街・・・
「砂漠のマンハッタン」・・・
ここはシバームの古代 (旧城壁) 都市。洪水と遊牧民の襲撃から守るために築かれた500以上の高層住宅は全て泥煉瓦によって作られており、建物間には橋がかけられ、自由に行き来ができるようになっています。
ほとんどの建物が500年以上前に建築されたもので、2000年の歴史を持つシバームに見事融合!独特の景観を作り出しています。1982年に世界文化遺産に登録されました。
「古都ザビード」
イエメンで最も古いモスクが造られたことで知られるザビード。ここはアラビア半島で最初の大学が建設された都市でもあります。ティハマ砂漠の谷間、緑多いザビードの古めかしい町並み…
そんな旧市街は城壁に囲まれており、幾何学模様のレリーフがあるアル・アシャエル・モスクなどの建造物があります。1993年に世界文化遺産に登録されました。
「サヌア旧市街」
イエメンの首都サヌアは紀元前10世紀頃から栄えており、今なお残る旧市街は三千年もの歴史を誇っています。
それゆえ「世界最古の都市」とも言われており、白い漆喰で縁取られたステンドグラスの窓を持つ伝統的な建物は、倒壊の危険性に晒されながらも街の形を残します。
レンガ造りの建物にはアラブ文化が色濃く残り、イスラム色を今も受け継いでいます。もちろん世界遺産です。
おわりに ☆
イエメンでは、ガイド付きで街を散策することをオススメします。ガイドが用意してくれるイエメン・スタイルの服装に身を包み、足元にはサンダル、腹にはジャンビーア (男性の誇り) を装着!
この格好で街を歩けば、人々は「ヤーバニ〜」(こんにちは) と気さくに声をかけてくれます。
人類が住み続けている最も古い町の一つ、サヌア。そんなイエメンでは、男性たちがカートという葉っぱを好んでいつもモグモグ噛んでいます。
噛み続けると弱い幻覚症状が現れるらしく、イエメン男性の多くが愛してやまない嗜好品なのです。そして、中東の多くの国で食べられているケバブはここイエメンでも人気のメニューです!
ただ、
イスラム教徒はアルコールNGなので、観光客としてもなかなかビールを手に入れることができません…
それでも、白身魚に独特の香辛料をつけて焼き上げたアラビア料理は絶品!焼きたてのパンも美味しく、幸せを感じるひと時です ♡
ここイエメンでは、家計を助けるためかそういう文化なのか、大人たちと一緒に働く子どもたちの姿をよく見かけます。夜になっても働いています。
良し悪しは別として、そんな子どもたちを眺めていると、古き良き時代を思い出させてくれます。
「人間って生き物は、本来こうやって生きていくものなんだよなぁ」「今の日本はどこか間違っている気がするなー」
旅って素敵ですねっ!