自然と歴史を身近に感じることのできる国・南米ペルーへの旅行は、日本から飛行機を乗継ぎ24時間以上かかります。それでも、長時間の移動が苦にならないほど見どころが盛りだくさん!
「一生に一度は訪れたい絶景」として人気を誇る世界遺産のマチュピチュをはじめ、インカ帝国の遺跡群や古代建築物、美しい町並み、大自然、伝統のペルー料理などなど。その魅力は尽きることがありません。
そんなペルーの人気観光スポットを以下にまとめてみました。この記事を参考に、素敵なペルーの旅を楽しんできてくださいね!
★ ワラス
《続きを読む》ワラスはアンデス山脈の中の標高3000mほどの地点にある町です。首都のリマから北に約420km、車で6時間の距離になります。周辺には6000m級の山がたくさんあり、3000mの位置にいるとは思えないほど周囲は山に囲まれています。
このような条件から、ワラスは登山家たちが集まる名所でもありますが、登山に興味のない方でも温泉に行ったり観光したりと楽しめる場所は盛りだくさんです。
🔴 ワスカラン国立公園
《続きを読む》1985年にユネスコ世界自然遺産に認定されたワスカラン国立公園は、世界で最も高い場所にある国立公園と言われています。広さは東京の約2倍の3400㎢もあります!
標高が高いため、普段は見られない多種多様な動植物を見ることができます。たくさんの絶景スポットが点在するため、ペルーに来たら行くべき素敵な観光スポットです。
🔵 Lake 69
《続きを読む》ワラスにはもう一つ有名な湖、LAKE69があります。ヤンガヌコ湖 (標高3850m) から更に登った標高4650mの地点にあるこの湖は、ヤンガヌコ湖とはまた違った魅力を持っています。
標高が高いため、山には真っ白な雪が積もっており、湖の青さとあいまった景色は絶景の一言です! ワラスの町からけっこう登ることになりますが、それに見合うだけの価値がここにはあります。
☆ アレキパ
《続きを読む》アレキパは、インカ帝国時代に第四代皇帝マイタ・カパックによって建設された標高約2400mに位置する都市です。人口約90万人で、リマに次ぐ第二の都市とされています。
この白く美しい街並みは世界遺産にも登録されています。他にもビール、製糸、鉱物、セメントなどの産業とフルーツの産出が有名な都市です。
🔴 アルマス広場
《続きを読む》アルマスという名の広場はペルー各地に存在していますが、アレキパにあるアルマス広場にはヤシの木があり素敵な雰囲気を醸し出しています。ベンチに座ってゆっくりくつろぐのに最適な場所です。
この場所からは高さ5822mの壮大なミスティ山を眺めることもできます。広場の三方向には植民地時代の回廊建築が立ち並び、ライトアップされる夜も、地元民や観光客で賑わっています。
🔵 シエナのサンタ・カタリナ修道院
《続きを読む》修道院名はイタリアの守護聖女カテリーナに由来しています。キリストに純潔を捧げようとしたカテリーナのように、この修道院で暮らす女性たちは修道誓願を誓い、禁欲的な生活を送っていました。
最盛期にはここに500人もの女性たちが住んでいたそうです。建物の内装には青と紅の壁が入り混じっており、他の修道院とは違った独特の印象を与えています。この場所は、2002年に世界文化遺産に登録されました。
★ クスコ
《続きを読む》クスコはインカ帝国時代の首都。文化の中心だったことからケチュア語で「へそ」を意味するクスコという名前がつきました。標高は3400m。現在は約30万人の人たちが住んでいます。
ペルーで最も有名な観光スポット・マチュピチュの近くにある町で、1983年に町自体がユネスコの世界文化遺産に登録されました。
🔴 カテドラル
《続きを読む》1559年から1654年にかけて建てられたカトリック教会です。クスコ大聖堂とも呼ばれています。当時スペインで普及していたゴシックルネッサンス様式やバロック様式で造られているほか、建設に携わったインカ人の影響と見られるインカ神話のシンボル、ジャガーの頭などが装飾に使われています。
内部は見学可能で、400点以上ある木彫や絵画の展示を見て回ることができます。また、カテドラルの横にはクスコで最も古い教会のトリオンフォ教会が併設されているので、こちらも合わせて見ておきたいですね。
🔵 マラス塩田
《続きを読む》クスコから約60kmの場所にあるマラスという町は、インカ時代から広大な塩田が存在してました。この地域は約6000年前は海だったのです。
地殻変動で海底が隆起したことでアンデス山脈ができ、地上に残った海水が数千年の時を得て塩田になったのです。山の斜面に広がるこの光景は、生で見たら感動すること間違いなしですよ!
🔴 モライ
《続きを読む》マラスから車で約5分のところにミステリーサークルのようなモライがあります。モライはケチュア語で「丸くくぼんだところ」といった意味です。近年の研究で、ここはインカ時代に重要な意味があった場所だという説が出てきました。
当時、ここで農業研究が行われていたのではないか…と言われています。それぞれの段が人間の背丈よりも高くなっているため、気候の違いが生じ、種類の異なる植物の育成を実験していたようです。実際に行ってみると円の大きさに驚くことでしょう。
🔵 サント・ドミンゴ教会
《続きを読む》リマ歴史地区、旧市街エリアには歴史的建造物が多く残されており、観光名所として人気を集めています。このサント・ドミンゴサント・ドミンゴ教会もその一つ!「太陽神殿」とも呼ばれています。
太陽神殿はインカ帝国時代に建設された太陽信仰を司る宮殿でした。しかし、スペイン人の征服によってその大部分は破壊されてしまい、太陽神殿の土台の上にサントドミンゴ教会が建設されたのです。
ちなみに、クスコの大地震が起こった際、教会は崩れてしまったのですが石積みの土台は壊れずに残ったそうです。これは、インカの石組技術が高かったことを示しています。そして現在、教会の裏手では復元と発掘の作業が行われています。
🔴 マチュ・ピチュ
《続きを読む》世界七不思議の一つにも数えられるマチュピチュ (アグアスカリエンテス)はペルー観光のハイライトです。『天空の城ラピュタ』の舞台とも言われています。標高2280mの頂上に位置するマチュピチュは「空中都市」「インカの失われた都市」「空中の楼閣」などと呼ばれています。
マチュピチュは発見されてから100年以上経ちますが、この「空中都市」が作られたとされる15世紀頃に栄えていたアンデス文明は文字を持たなかったため、文献が残っておらず未だに解明できない謎が多く残されています。
まさにミステリー!このようなことから1983年に文化面と自然面の複合遺産としてユネスコの世界遺産に認定されました。美しい曲線を描く太陽の神殿、インカ独特の精巧な石積み技術など、見所満載の遺跡都市です。
🔵 サクサイワマン
《続きを読む》ここは古都クスコの北側に位置するインカ遺跡です。1983年に「クスコの市街」としてユネスコの世界遺産に登録されました。巨大な石を積み上げて造った20mの高さの城壁が3つの層になっていて、外部からの侵入を防いだと見られています。
この場所には重要な宗教施設があったという説や城塞があったという説など諸説あります。また、遺跡の南側が高台になっていて、そこからはクスコの街を見渡せる絶景スポットになっています。
☆ リマ
《続きを読む》リマはペルーの首都で人口約800万人。ペルー最古の国立博物館があることもあり、1991年に「リマ歴史保存地区」がユネスコの世界文化遺産に認定されました。
リマは首都というだけでなく、コロニアル様式の建物、カフェ、お店と都会的な雰囲気の新市街が魅力です。また、新鮮な海産物を使った料理も訪れたくなる理由の一つでしょう。
🔴 アルマス広場
《続きを読む》「歴史保存地区」の中心に位置するのがこのアルマス広場です。「リマ誕生の地」と言われるように政府庁舎や大聖堂、大司教館など歴史的な建物が広場周辺に集まっているため人気の観光スポットになっています。
アレキパのアルマス広場同様、ヤシの木やきれいに整えられた花壇があります。夜になると広場がライトアップされ幻想的な雰囲気を醸し出しています。
北側にある大統領宮殿では、週末に見学ツアーが行われています。ベルサイユ宮殿をイメージした高さ5mの鏡がいくつもある「黄金の部屋」など見どころがたくさんです。
🔵 カラル遺跡
《続きを読む》「カラル=スーペ(Caral-Supe)」とも呼ばれるこの遺跡は古代アンデス文明時代に作られたとされています。首都のリマから北へ約200kmにあるスーペ谷に位置する大規模な遺跡です。
1994年に本格的な発掘調査が行われたことによって注目を集めるようになりました。調査の結果、この遺跡が作られたのは紀元前3000年から紀元前1800年のものと見られ、広大な敷地の中に10個のピラミッドがあり、この地域に約3000人の人たちが暮らしていたとされています。
🔴 サンフランシスコ教会
《続きを読む》サンフランシスコ教会は1546年に建築された教会ですが、1656年の大地震でそのほとんどが崩壊してしまいました。その後再建され、建て直すのに100年以上かかったと言われています。
ここの見どころは何といっても、地下にあるカタコンベ(地下墓地)。おびただしい数の遺骨にはただただ圧倒されます。
🔵 リマ大聖堂
《続きを読む》16世紀、リマの歴史的中心部に位置するマヨール広場に建てられた教会です。これはペルーで最古の教会とも言われており、ペルーの征服者として有名なフランシスコ・ピサロの遺骸が納められています。白いコロニアル様式の建物、精巧に作られた彫刻や装飾の数々に目を惹かれることでしょう。
★ イカ
《続きを読む》ペルー南部に位置するイカ (イーカ) は多様な文化を持った先住民たちが長い間住んできた町です。現在は約22万人の人々が暮らしています。あの有名なナスカの地上絵があるエリアです。
🔴 ナスカの地上絵
《続きを読む》地上絵が最初に発見されたのは1939年。研究によるとこの地上絵は、古代ナスカの人々により西暦200年から600年の間に、地面の赤い土と石を取り除き青白い地表を浮かび上がらせる手法で描かれました。古代人の高度な技術に圧倒されますね!
ちなみにナスカの地上絵が無数に描かれている地域一帯をナスカラインと言うのですが、この地は雨や風の影響がほとんどないため、現在までその形を残しています。
それでも近年は、自動車の侵入による影響で消滅が危惧され始めたため、現在は保護のため許可なしでは入れないようになりました。観光で行く場合は、絵の全体像を見るのに適しているセスナ機を利用しましょう (フライト料金はシーズンにより異なります)。
最大280mにもなるというサギの絵や、幾何学的な模様など、上空からしか見えない超巨大な地上絵が鑑賞できます。歴史のロマンを感じますね。
☆ プーノ
プーノはペルーの南東、標高約3,850mの場所に位置する場所です。約22万人の人たちが暮らしています。
🔴 チチカカ湖 & ウロス島
《続きを読む》インカ帝国創建に関する伝承が残されている (インカ帝国の初代皇帝が降り立ったとされる) チチカカ湖は、アンデス山脈のペルーとボリビアをまたぐ標高3,800mに位置する淡水湖です。湖には在来種のマウリというナマズ、チチカカミズガエルという大型のカエル、外来種のニジマス、ペへレイというイワシなど様々な生物が生息しています。
世界で20ほどある古代湖の中でも最も高地にある「チチカカ湖」。その面積はなんと琵琶湖の12倍ほど!ここに来たら、美しい島々をめぐる島巡りのツアーに参加するのがオススメです。
そして、このチチカカ湖の水上にはトトラというイネ科の植物で作られた大小300以上の浮島 (ウロス島) があり、それぞれが村になっています。その昔、スペインの侵略によって住んでいた場所を追われたウル族が、ここに村を作ったそうです。
ウロス島は浮島同士が離れているので、移動手段にはボートやトトラの船を使います。ここでは家、船、展望台など様々なものがトトラで作られています。
★ おまけ:アマゾンツアーへGo!
《続きを読む》もしもペルー北部のイキトスに行ったなら、是非アマゾンツアーに参加しましょう!ジャングル内では動植物と触れ合ったり、アマゾン川クルーズに参加したりと、日本では体験できないことが盛りだくさんです!ピラニア釣り & 食べる…も体験できますよ!
☆ 観光のベストシーズンは?
◉ マチュピチュ・・・5〜9月 (乾季)
◉ クスコ・・・5〜9月
◉ プーノ・・・5〜9月
◉ ナスカ・・・11〜4月 (基本的には1年中OKなのですが、5〜10月は霧が発生しやすいようです)
◉ リマ・・・11〜4月
◉ アレキパ・・・4〜11月(乾季)
★ 世界に絶賛されるペルー料理
「南米の料理は美味しくない」と思われている方もいるのではないでしょうか?
実はペルーには、なんと「世界で最も美食を楽しめる国」部門4年連続で最優秀賞をとるほどすごい料理があるんですよ!
《続きを読む》
🔴 タクタク
ご飯に魚のソースで出来た豆の煮込みを混ぜて焼いたもので、上には目玉焼きがのっています。食べやすく優しい味なので、自分でも試しに作ってみたくなるペルー料理です。
🔵 ロモ・サルタード
ペルーの代表的な料理で、どこでも食べることができる国民食です。牛肉の細切りに玉ネギやピーマン、フライドポテトを一緒に炒めたものです。味付けに醤油が使われているため、日本人の口にとても合います。これはペルーで絶対に外せない一品です。
🔴 セビーチェ
ペルーというより、南米で一番有名な料理なのではないでしょうか。白身魚やタコ、エビなどの魚介類と紫玉ねぎをレモン汁と香辛料を使って和えたマリネです。新鮮な魚介の旨味とクセになる酸味がたまりません。お酒のアテにも最適です。リマなどの海沿いの街で新鮮なセビーチェを食べてみましょう。
🔵 アンティクーチョ
牛の心臓を串焼きにした料理です。日本の焼鳥のハツの牛番ですね。しかし、味は日本の焼き鳥屋さんもビックリの美味しさです!
🔴 ロコト・レジェーノ
これはアレキパの郷土料理で、ロコトという大きな唐辛子に牛ひき肉などを詰めた料理です。物によってはとても辛いものもあります。ちなみにアレキパは「味覚の町」として有名で、バラエティ豊富な料理を楽しむことができます。
🔵 チュペ・デ・カマロネス
カマロンという川エビをチュペした(煮込んだ)料理です。トマトベースのさっぱりとした味わいと川エビの出汁が効いて最高に美味です!具材はエビ以外にムール貝、じゃがいも、ニンジン、キャベツ、輪切りのトウモロコシ、ご飯なども入っています。
🔴 パパ・ア・ラ・ワンカイーナ
茹でたジャガイモにチーズを使った濃厚なソースをかけた一品です。ソースにはペルーでよく使われる黄色い唐辛子ソースのアヒ・アマリージョが少し加えられているため味わいが奥深く…非常においしい!これはハマりますよ。
🔵 クイ・チャクタード
え〜、
これは少し衝撃的ですが、クイとはアンデスの人々が古来より家畜としている食用のモルモットのことです。このクイをまるごと開き、フライにしたのがクイ・チャクタード。少しクセがありますが、ジューシーでなかなかいけます。
🔴 カウサ・レジェーナ
茹でた芋を潰してマッシュにし、味をつけ、それをツナやアボカドなどの具材を挟んだり包んだりした料理です。一見ケーキのようでスイーツかと見間違えますが、立派なペルーの家庭料理です。見た目の美しさや味の美味しさから、今世界で注目されている料理なんです。
🔵 アルパカ・ア・ラ・プランチャ
この料理は、あの可愛らしい動物・アルパカのグリル焼きです。クセの少ないアルパカ肉は意外と食べやすくて美味しいです。
🔴 サンコチャド
日本の味噌汁のようなもので、ペルーのおふくろの味なのだとか。ニンジン、キャベツ、イモなどの野菜と牛肉が入ったとっても美味しいスープです。
🔵 ポヨ・サルタード
人気のポヨ・サルタードは、とり肉(ポヨ)とジャガイモ(サルタード)を炒めたものです。日本人の口にも合う味わいです。中華料理の影響を受けたペルー料理の一品です。
🔴 チチャ・モラーダ
これは紫色のトウモロコシとシナモン、グローブなどを一緒に煮出して作るペルーの国民的ジュースです。お店によって手作りのチチャ・モラーダを出してくれるところもあるのでぜひペルーに行ったら飲んでみてください。
🔵 ピスコサワー
ピスコはぶどうから作られた蒸留酒でアルコール度数が42度もあります。これと、卵、砂糖、レモン、ライムをシェイカーに入れて作られるカクテルがピスコサワーです。ふわふわの泡と甘酸っぱさでついつい飲みすぎてしまいますが、度数が高いので注意してくださいね。
🔴 クスケーニャ
ペルーには美味しいビールがあります。オススメは「クスケーニャ」。クスコ発祥のビールで味わいがよく、ゴールデンラガー、レッドラガー、ダークラガー、ホワイトビールと種類も豊富です。
いかがでしたか?
ここで紹介した料理はペルー料理のほんの一部でしかありません。ペルーは海、山、川と多様な自然、多様な気候を持つ国であるため食材が豊富にあります。
そもそも、3,500種類以上もの芋があるというペルー。おそるべしです。まだまだ知られていない料理がたくさんありそうですね!マチュピチュに行くついでに美味しいものを探す旅もしてきてくださいね!