福岡空港から直行便で行くヘルシンキ旅行ガイド!



フィンランドの首都ヘルシンキは、300もの島々と緑豊かな公園のある、活気溢れる海辺の街です (1/3は緑に覆われています)。

アウトドアを楽しんだり、リラックスしたりと、街の喧騒から離れたい方にはぴったりののんびりとした街です。一方で数多くのレストランが街に賑わいを与えています。

 

カルチャーやグルメ、ショッピング、建築物見物などを楽しめ、かつ、大きな公園や森、湖、島々、湾岸など、自然をたっぷり満喫することができます。

コンパクトな街ヘルシンキにはたくさんのバーやクラブがあり、ナイトライフが大好きな方にはもってこいの街でもあるのです。

 

日中はビーチで遊んだりキャンプをしたり、フェリーに乗って島々を旅してみるのもいいでしょう!

 

フィンランドの地図

 
…というわけで
 

 

福岡空港から直行便で

フィンランドを本拠地とするフィンエアー(フィンランド航空)が2016年5月、フィンランドの首都・ヘルシンキと福岡を結ぶ便を就航させました。現在の搭乗率は70~90%で、新規路線としては良好とのことです。

フィンエアーと日本の関係は深く、1983年、成田空港から北極圏を通り、初めてノンストップで欧州へ飛んだのがフィンエアーでした。

 

これにより、それまでは米国・アラスカ州アンカレッジで乗り継ぎし、欧州へ向かうのに18~19時間かかっていた飛行時間が約13時間ほどに短縮されたのです。

さらにその所要時間は短縮され、今や福岡発ヘルシンキ行きの便(週3往復)は約9時間30分!

 

アジア各都市への距離の近さが特徴的な福岡と、日本から最短距離にある欧州の空港、ヘルシンキ。アジアと欧州それぞれのゲートウェイとも言える両者の距離を格段に近付けた今回の就航。ありがたいことですね!

福岡ヘルシンキ就航記念

 

 

ヘルシンキの利便性

日本では福岡の他に、既に東京、大阪、名古屋で就航しています。そしてヘルシンキからはマドリッド、ローマ、ミラノ、プラハ、ブタベスト、ロンドン、パリ、アムステルダムといった欧州主要都市に便利にアクセスできるのが特徴です。

JAL(日本航空)やブリティッシュ・エアウェイズなどが加盟しているワンワールドのネットワークを生かし、各都市を繋いでいきます。

 

そして

九州からは唯一の欧州便就航!

ということで、レジャーでもビジネスでも九州からますます海外への渡航が増えることが期待されています。

 

 

フィンランド航空

世界でも安全な航空会社の一つとして有名なフィンランド航空は、機内のブランケットや食器、ビジネスクラスのアメニティキットはすべてマリメッコ (フィンランドのアパレル企業) で統一しています。

おかげで温かい機内空間が演出され、「欧州の旅行がこれから始まるぞ〜!」という気分に浸ることができるのです。

安全な航空会社ランキング上位のフィンランド航空

また、機能性豊かなヘルシンキ空港は世界でもトップクラス!コンパクトでとっても使いやすいのです。

出入国審査では、パスポートを機械にかざすだけで認証が完了!EU加盟国に一度入国すると加盟国内は自由移動ができますので、欧州で最初に入る空港にヘルシンキを選んでみてはいかがでしょうか。

 

さて、ここからはヘルシンキの見どころを見てまいりましょう!

 

 

スオメンリンナの要塞

スオメンリンナの要塞はユネスコの世界遺産に登録されており、フィンランドでもっとも人気のある名所の一つです。

かつてフィンランドを統治していたスウェーデンが、ロシアに対抗するために建設を始めた軍事要塞です。この美しいスオメンリンナ島へは、ヘルシンキのマーケット広場からフェリーでたったの15分!

 

スオメンリンナは6つの島で構成されていて、それぞれに違った魅力を持っています。ピクニックをしたり、ジョギングをしたり、静かに夕べの散歩を楽しんだり・・・。

ここにはブルワリーレストランもあるので、夕刻に暮れなずむバルト海やヘルシンキの街並みを眺めながら、地ビールと郷土料理を楽しんでみては?

フィンランドの世界遺産スオメンリンナの要塞

 

 

グルメ ☆

フィンランドの食と言えば「地産」「旬」「野生」「新鮮」「狩猟肉」「魚」「きのこ」「ベリー」がキーワード!これらの食材を使った、世界の最先端を行くヘルシンキのフードシーンは一度体験しておく必要がありそうですよ (^ ^)

 

 

ヘルシンキの基本情報

 人口 : 60万人超

 公用語 : フィンランド語、スウェーデン語

 通貨 : ユーロ

 面積 : 東京山手線内面積の3倍ほど

 治安 : 悪くないですが、やはり置き引きやスリ、酔っ払いには要注意です

 

ヘルシンキの旅基本情報

 

  一国の首都としてはとってもコンパクトで落ち着きのある仇やかな港街ヘルシンキはバルト海に面しているので、のどかに浮かぶ群島も街の一部です。景観法で建築物の高さが制限されているため、中心街にすら摩天楼は見当たりません。

  繁華街でもBGMを垂れ流すお店が少ないので、冬場などは特に静かな印象を受けます。

 

こんなヘルシンキでは、心掛けとして「ゆったり」「のんびり」過ごすことが大事ですよ。くれぐれも焦ってせかせかしないようにしてくださいね。

 

とはいえ、

諸外国の首都と比べてやや観光資源が乏しいと思われがちなヘルシンキ…

フィンランドの首都ヘルシンキの街

 

でも、「立ち寄りたい観光スポット」はもちろんあります。今回はその中から、中心街から徒歩やトラムで簡単にアクセスできる観光名所を幾つか紹介したいと思います。(博物館や美術館は割愛させていただきます)

 

 

ヘルシンキの人気観光スポット ♡

★  ヘルシンキ大聖堂

1812年、ロシアによって首都がヘルシンキに移されたあとに建てられた、天空に浮かぶかのような美しい白亜の巨大聖堂です。大聖堂の前にある元老院広場は市民の憩いの場としても有名で、夏場には誰もがアイスクリームを舐めながらここに腰掛け日光浴を楽しんでいます。

アクセス :ヘルシンキ中央駅から徒歩5分

ヘルシンキ大聖堂

 


★  ウスペンスキー寺院

ヘルシンキ大聖堂からほどない沿岸の丘に聳え立つもう一つのランドマークが北欧最大のロシア正教教会、ウスペンスキー寺院です。

アクセス :ヘルシンキ中央駅から徒歩12分

ウスペンスキー寺院

 


★  エテラ港のマーケット広場

スウェーデンやロシア行きの船が行き交うエテラ港の周辺は、早朝からテント市場が立ち並び賑わいを見せています。新鮮な「海の幸」「山の幸」「民芸品」「手作りの日用品」など、見ているだけでも楽しいですよ!

夏場であれば、摘みたてのベリーやえんどう豆をテイクアウトして町歩きのお供にしてもいいでしょう。カフェや屋台も多いので、青空ランチも楽しみの一つです。ただし、美味しそうな食べものは常に上空からカモメが狙っているので要注意!

アクセス : ヘルシンキ中央駅から徒歩12分

エテラ港のマーケット広場

 


★  テンペリアウキオ教会

岩盤をくり抜き、地下空間に埋もれる形で作られた近代建築の教会です。外観は、何の変哲も無い岩場にドーム屋根が覗いているだけ。ぱっと見、誰も教会とは気づかないでしょう。

ただ、中へ入るととっても神秘的な雰囲気を醸し出しているんですよ!

アクセス :ヘルシンキ中央駅から徒歩20分

テンペリアウキオ教会

 


★   アラビア工場

日本でも大人気の陶器ブランドArabia社の商品を購入することのできるアウトレット工場です。1階にはアウトレットとカフェがあり、アラビア食器に限らず、フィンランドを代表する数多くのデザインブランド品を安く購入することができます (免税は40ユーロ以上の購入から)。

アクセス :ヘルシンキ中心街からトラムで1本

ヘルシンキのアラビア工場

 


★   ラヴィントラかもめ

映画「かもめ食堂」が撮影されたレストランとして有名で、日本人観光客もたくさん足を運んでいます。看板メニューは「Oishii Finland」。

これには「限られた滞在中にフィンランドの味を色々堪能してほしい」というオーナーの気持ちが込められており、9種類の郷土料理を一度に少しずつ楽しめるようになっています。映画でおなじみのシナモンロールも付いていますよ。

アクセス :中心街からトラムで1本

フィンランドのラヴィントラかもめ

 

 

 

おわりに ☆

いかがでしたか?

観光スポット、、、といったものはやはり乏しい感のあるヘルシンキですが、(度々申しておりますように) ヘルシンキでは「のんびり」「ゆっくり」過ごすことが大事です。

どうしても時間を弄ぶ方は、船でエストニアなどへ日帰り旅行に出かけてみてはいかが?

 

 

おまけ ♡

フィンランドはヘルシンキだけではありません!

例えばこんなものもあります。

 

ムーミンランド :ここはヘルシンキから鉄道で2時間ほどの、フィンランド南西の港町ナーンタリにあります。テーマパークですが「小さな子供向けの公園」といった方が正しいかもしれませんね。

オーロラ :ラップランドに行けば基本1年中オーロラを見ることができます。晴れの多い9〜3月の時期に訪れるのが良いでしょう。ここまで来ればサンタクロースさんにも会いたいのでは (^ ^)
 

フィンランドのオーロラ
 

サンタクロース :ヘルシンキから北へ830km、サンタの故郷として知られるロヴァニエミへはヘルシンキから飛行機で行くか、人気の寝台列車「サンタクロースエキスプレス」を利用するかです。

音楽 :フィンランドは人口に比して音楽の活発な国の一つです。クラシック音楽からジャズ、ポップ、ロック、ヘヴィメタル、さらには少数民族サーミ人によるヨイクまで。

 

各種世界大会 :エア・ギター世界選手権大会や奥様運び大会、携帯電話投げ世界選手権大会、世界サウナ選手権大会、国際雪合戦大会、泥サッカー世界選手権大会など、数多くの世界大会がフィンランドで開催されています。

ロマンチックなフィンランド
 

世界遺産 :「ラウマ旧市街」「スオメンリンナの要塞」「ペタヤヴェシの古い教会」「ヴェルラ砕木・板紙工場」「サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚群」「シュトルーヴェの測地弧」「ヘーガ・クステンとクヴァルケン群島」

有名人 :トーべ・ヤンソン (ムーミンの作者)、ミカ・ハッキネン (元F1ドライバー)、ターヤ・トゥルネン (元ナイトウィッシュのボーカル)、マイケル・モンロー (元ハノイ・ロックスのボーカル)など

 

それでは、Have a nice trip!

(^ ^)v