世界各国のバレンタインデー事情!告白できる国は?



世界各国で「愛」や「恋人」の日として親しまれているバレンタインデーですが、ところ変われば事情は様々!

そもそも、バレンタインデーの起源はローマ帝国まで遡ると言われていますが、日本のみならず、世界各国で愛と感謝を伝える日として定着しており、それぞれの国民性を垣間見ることができます。

 

日本では基本、女性から男性へチョコレートをあげるものですが、欧米やアジア諸国ではいったいどんなバレンタインを過ごしているのでしょうか?

 

・バレンタインに人気のプレゼントは?

・誰にプレゼントを贈るの?

 

というわけで、

世界のバレンタインデー事情を比較してみましょう!

 
 

 

🇯🇵日本:主流は義理チョコ?


 

日本では、女性から男性へ愛の贈り物としてチョコレートを贈る習慣がありますが、現在の形のバレンタインデーの始まりは昭和30年代 (1950年代) 頃のようです。今や、あげるチョコレートの意味は多岐にわたり、女子同士で送り合う「友チョコ」や職場に配ったりする「義理チョコ」が主役のようにもみえます。男性から女性にあげる「逆チョコ」も増えているとか。

でも、海外では男性から女性にあげるのが普通なので、外国人の目には「日本のバレンタインデーはクレイジー!でも、女性が頑張る姿がとっても可愛い!」と大好評!…らしいので、この文化は絶やしたくないですね!
 
 
 

🇺🇸アメリカ:義理なんかないよ!


 アメリカでは、男性から女性にプレゼントを贈る傾向にあります。チョコレートも贈りますが、花とカードが定番です。中にはジュエリーなどの高額品を贈ったりもします。日本とは違い、恋人同士や夫婦、家族などがプレゼントを贈り合い、「愛の告白」ではなく「感謝の気持ち」を贈る意味合いが強いです。当然、義理で贈る事はありません。
 
 
 

🇮🇹イタリア:あげたいのは「情熱」


イタリアでは恋人同士が互いにプレゼントを贈り合ったり、食事や旅行に出かけることが多いようです。旅行先としては、ヴェネチアやパリがロマンチックで人気だそう。「モノ」をプレゼントとして贈る場合は形に残る物を贈り、食べ物やお花のようなものは贈るとすればおまけです。もちろん、義理チョコの習慣などありません。

でも、やっぱり、最もポピュラーな贈り物は花で、特に赤いバラが人気です!イタリアでは赤いバラは「情熱」の意味があり、愛する人へのプレゼントにぴったりなんです!ちなみにイタリアには、シングルの人のための2月15日 “シングル•デー” が存在します。この日は寂しさを埋めるネガティブな日ではなく、恋人を見つけるための前祝いのような、交友関係をさらに広げていくような、どこまでも前向きな一日なのです。

 
 
 

🇫🇷フランス:「愛」の象徴は赤いバラ


フランスのバレンタインデーはいたってシンプルです。こう人や夫婦同士で食事に出かけ、男性から女性へ花束とメッセージカードのプレゼントを贈ります。なので、この日の花屋さんは行列が大変なことになっています。もっとも、日頃から花をプレゼントする習慣のあるフランス人男性にとって、花屋に並ぶ行為は全く恥ずかしくないのです。

近頃は、男女を問わず愛する人にカードやプレゼントを贈りラヴラヴに過ごすことも多いようですが、チョコレートを贈る習慣はありません。

 
 
 

🇩🇪ドイツ:母親や娘にも花を贈ります


 

ドイツでも、バレンタインデーは特別な「愛の日」です。ただし、ドイツでは妻や恋人だけでなく、すべての女性 (母や娘にも) 花を贈ります。基本的には赤バラの花束か赤バラ1本。いろんな花を織り交ぜた花束を贈る場合でも、その中に必ず赤バラを1本入れるのです。ドイツでは、花と一緒にチョコレートを贈ることもあるようです。もちろん男性から女性へ。

 
 
 

🇬🇧イギリス:好きな人に告白するチャンスの日


イギリスでは19世紀の後半 (日本の幕末・明治頃) にチョコレートを贈る習慣が始まったそうです。もちろん、どこかの国同様、お菓子メーカーの戦略により…そして、現在のイギリスでは、バレンタインの日はカードで好きな人に告白するチャンスの日になっています。ただし、そのカードには名前を書かないことが多いようです。

これは昔からのイギリスの伝統です。でも、本当に匿名でいいのでしょうか?察するのが美学なんでしょうねー (基本的には男性から女性へのカード + 花束 のプレゼントです)

 

スコットランド:合コンで運命的出会いのチャンス!


スコットランドのバレンタインデーはお祭りが開催されます。同じ数の男女が集まり、一人ひとりの名前を紙に書いて男女別々の帽子に入れます。そして、男女がその紙をランダムに引き合います。

2人の名前がマッチするとは限りませんが、基本、男性が相手女性にプレゼントを渡します。名前がマッチしていれば正に運命の出会い!? 。。。と考えますよね。スコットランドでは、このパーティーで結婚に行き着くことも珍しくないようです!

 
 

🇨🇭スイス:運命的出会いのチャンス!


 スイスのバレンタインデーは恋人同士がお互いに花を贈ります。贈るのは大抵赤いバラで、恋人からの花がないと「別れてしまう」くらいバレンタインデーは特別な日なんです。年配のご夫婦や恋人たちの中には赤バラ以外の春らしい花を贈る場合もありますが、最近では花以外にも宝石屋チョコレート、香水などを贈るケースも増えてきています。

 


🇫🇮フィンランド:運命的出会いのチャンス!



フィンランドのバレンタインデーはヨーロッパの中でちょっとユニークかもしれません。2月14日は「友情の日」とされているのです。
家族や友達にカードや小さなプレゼントを贈ったりします。「愛」の定義が広いんでしょうね!

 
 
 

🇧🇪ベルギー:男女ともに愛を伝える日


ベルギーのバレンタインデーは男女ともに愛を伝える日。でも、それ以上に気になるのがハート型の信号です。この日ベルギーに滞在していたいものですねー。ちなみに、チョコレートの本場ベルギーではバレンタインdねーに好きな人へチョコを贈る習慣はないそうです。
 
 
 

🇩🇰デンマーク:運命的出会いのチャンス!


デンマークではバレンタインデーに特別感はなく、他の欧米諸国に比べまったく盛り上がりません。近年はチョコレート店や洋菓子店が広告を打ち、売り上げアップを狙っているようですが、果たして一大イベントになる日は訪れるのでしょうか?気になるところです。
 
 
 

🇦🇺オーストラリア:夫婦と恋人同士の間でのみプレゼント


オーストラリアのバレンタインデーは、夫婦と恋人同士の間でのみプレゼントを交換します。親子や友人にギフトを贈ることはありません。ですが、クリスマス並みに大盛り上がり!ロマンチックの象徴「赤いバラ」にチョコレートを添えてプレゼントする場合もあります。が、赤いバラは高価なので、それ以外の花を贈る人も多いのだとか。。。少しセコくても愛は本物です!
 
 
 

🇷🇺ロシア:ロシアでも「恋人の日」


ロシアでは、若い人を中心に「恋人の日」とされており、店頭にはチョコレートがたくさん並びます。カップルたちはバレンタインメニューのあるレストランで食事を楽しみ、イチャイチャしながらチョコレートを食べるのです。
 
 
 

🇧🇷ブラジル:2月14日は普通の日


ブラジルのバレンタインデーは2月14日ではなく『6月12日』です。カトリック教徒の国であるブラジルは、縁結びの神様である聖アントニオの命日である6月13日の前日(イブの日)を『恋人の日』にしました。つまり、2月14日は普通の日。6月のブラジルは冬になりますので、寒い季節のほうが『恋人の日』にはピッタリですね!

 
 

🇬🇹グアテマラ:2月14日は普通の日


 中米グアテマラのバレンタインは家族のイベントという感じです。大家族みんなが集まり、レストランで食事をすることが多いようです。でも、若いカップルなどは男女ともにプレゼントを交換します。グアテマラの女性にはテディベアが人気らしく、贈り物に困ったらクマのぬいぐるみが良さそうです。
 
 
 

🇨🇳中国:欧米化!?


中国ではバレンタインデーは「情人節」と呼ばれ、恋人たちのイベントとして認識されています。ただし、日本のようにチョコレートを贈る習慣はなく、男性が女性に花や小物をプレゼントするのが一般的です。
 
 
 

🇰🇷韓国:1年中毎月14日はお祝いだよ!


日本の影響からか、韓国でも女性から男性へチョコレートを贈ることが多く、お店にバレンタイン商材が並びます。その白熱ぶりは日本以上とか!

大人の女性は普通のチョコレートに合わせて、香水やライター、洋服などを贈るそうです。これだけバレンタインデーに熱心な韓国では、毎月14日は恋愛に関する記念日があります。

 
 

台湾:バラの数に意味を込めて


台湾では、バレンタインデーに相当する日が年に2回あります。一つは2月14日、もう一つは旧暦の7月7日です。行動するのは男性で、眺めの良いレストランを予約し、花や贈り物をプレゼントします。

そして、本数に意味を込めます。1本なら「Only Love!」(ぞっこん!?)、11本なら「Favorite!」(一番好き!)、99本なら「Forever!」(一生好き!)そして、108本なら「Marry me!」(結婚して!)ということらしいです!

 
 

タイ:いろんな意味で特別な日です


タイのバレンタインは、男性から女性にバラの花束とチョコレートを贈るのが基本です。この日は、プレゼントを抱えた男性をあちこちで見ることができます。また、バレンタインデーに合わせて入籍する人が多いのもタイの特徴です。

そして、なんと!この日は「初体験を済ませる日」と考える少年少女が多いので、コンドームの無料配布も行われています。タイでは、入籍と初体験がバレンタインデーという人が少なくない、ということですね!

 
 

🇻🇳ベトナム:男性が女性に尽くす日


ベトナムには、男性が女性にプレゼントをする日というのが年に4回あります。2月14日のバレンタインデー、3月8日の国際婦人の日、10月20日のベトナム婦人の日、そして12月25日のクリスマスです。

一方、女性が男性にプレゼントする日はあるのかといえば、これがないんです。。。バレンタインデーはあるがホワイトデーも何もないんです。ちなみにバレンタインデーにはバラの花を送ることが一般的。この日は、ただでさえバイクの通行量が多いベトナムがさらに大渋滞になってしまいます。

 
 

🇸🇬シンガポール:職場に花束を!


シンガポールのバレンタインは、男性から女性へプレゼントを贈り、少しおしゃれなお店へ出かける素敵なイベントです。しかも、未婚・既婚に関わらず、男性が職場へ花を届けてくれます。ロマンティックでもあり迷惑でもあるかもしれませんね。
 
 
 

🇵🇭フィリピン:形ある物をプレゼントに…


フィリピンでは、男性から女性へ赤いバラを渡すのが定番です。最近では、愛のメッセージを赤い封筒に入れて添えたり、テディベアやコップ、写真フレームなど、形に残る物をプレゼントする場合が多いようです。

ゲイの多い国フィリピン。実は私 (男です) フィリピンに住んでいた頃、男性?からプレゼントをもらったことがあるのですが…傷つけないように断り続けるのがとても大変でした (苦笑)

 
 
 

🇮🇳インド:宗教も大事だけど楽しみたい気持ちも…


多宗教国家で、国民の80%がヒンドゥー教徒であるインドでは、バレンタインはさほど盛り上がりません。結婚する前のカップルが外でデートするなんてご法度な文化ですが、近年の経済的な急成長もあってか、男性から女性へ花束やチョコレートを贈ることもあるようです。

ただ、一部右翼団体が「ヒンズ文化に合わない」として、バレンタインを祝う者を攻撃すると宣言し問題になったりしています。

 
 

🇸🇦サウジアラビア:基本そんな習慣はないはず…だが…


サウジアラビアではイスラム教の教えの影響で、公的にバレンタインデーを祝うことは禁止されています。しかし、宗教的な禁止にも関わらず、多くの人たちがこっそりバレンタインデーを祝っている実態があるようです。

 

 

ただ、近年はバレンタイン・シーズンになると、バレンタインを連想させる商品は当局の指導により店頭から撤去され、祝う者は死刑もあり得ると言われている状況です。まさに命がけですね。
 
 
 

🇶🇦カタール:2月14日は「スポーツの日」


カタールでは、2月14日は「National Sports Day」という国民の休日になっています。2022年のワールドカップの開催に向けて…なのでしょうか。恋人たちの日というより、スポーツの日ですね。

 
 

🇦🇫アフガニスタン:基本そんな習慣はない…はず


アフガニスタンには基本バレンタインデーの習慣はなく、多くの国民にとっては大した関心ごとではないはずなのですが。写真のように、多少は浸透しつつあるようです。首都カブールでは若いカップルを見かけますが、全国的に見ると親の決めた相手と結婚する国なんですよ、アフガニスタンは。

 
 
 

🇪🇹エチオピア:そんな暇ない…人々の関心は断食に


 
 

🇰🇪ケニア:そんな暇ない…人々の関心は断食に


キリスト教徒の割合が高いケニアでは、意外とバレンタインデーが浸透しています。しかしそれでも、国民の25%しか祝わないイベントです。プレゼントは男性から女性へ、花やチョコでなく服や靴などの実用的なものが多いんだとか。

 

 

○  世界の様々な愛のかたち


 

世界各国の様々なバレンタインをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?こうやってみてみると、日本はかなりの少数派ですね!海外では、男性が女性に花やカードを贈るのが主流です。

 

それにしても、国や地域によって宗教やモノの見方は様々ですが、単純に「愛の日」があることはとてもロマンチックで素敵な文化だと思います。

日本にも、イタリアのようなシングル•デーがあっても良いかもしれませんね。