トラベラーズチェック(TC) とは、旅行や出張などで多額の現金を持ち歩かなくてもいいように発行される海外旅行者向けの小切手のことです。
2014年春、日本国内では全ての販売が終了しました。ただ、トラベラーズチェック自体が無くなる訳ではなく、日本での換金や海外での利用は引き続き可能なので、手元にある方はご安心下さいね。
一昔前の旅ではTCに随分お世話になったものですが、2009年に発行手数料が値上げされ(1%→2%)、国際キャッシュカードの登場などもあり利用者が激減…ということなんでしょうねー。
というわけで、
これからの海外旅行のお金の管理は
- クレジットカード
- 国際キャッシュカード
- プリペイドカード
- 現金
をバランスよく使いこなし、トラベラーズチェック (TC) 以外でやりくりしていかなければなりません。
さて、今回は、「まだトラベラーズチェックを持っているんだけどどうしたらいい?」という方のために、基本的な情報をまとめてみました。
(アメックスについて書いていますが、その他のTCに関しても基本同じです)
以下、参考になさってくださいね!
そもそもトラベラーズチェックって何?
トラベラーズチェック (TC) とは、前述した通り、旅行用の小切手のことです。わかりやすく考えると、海外旅行で使える「商品券」のようなものです。
TCを現地の銀行などに持っていけば現金にしてもらえます。ただ、普通の商品券と違う点は、「本人しか使えない」「値段がその国のレートによって決まる」ということでしょうか。
ちなみにトラベラーズチェックの「メリット」「デメリット」はというと
◉ メリット
- 落としたり盗まれたりしても、再発行が可能
◉ デメリット
- 発行通貨が限られている (メジャーな通貨のみ)
- 換金場所が限られている
トラベラーズチェックの使い方
TCは、失くしたら戻ってこない現金よりも安心・安全です。現地の銀行で換金するか、免税店などでそのまま使いましょう。
ただ、使う前にサインをしておかなければなりません。
その後、海外で実際に使用する際に、受取人 (店員など) の目の前で、下の欄に同じサインをします。
サインは漢字でもローマ字でもどちらでもOKですが、パスポートの署名と同じものにしておいた方が使用時の身分証明がスムーズでいいかもしれませんね。
※ 使う前に両方の欄にサインしちゃうと、使用・再発行ができなくなります。ご注意を!
紛失・盗難に遭ったら…
TCを失くしたり盗まれたりした場合は、すぐにアメックスのコールセンターに電話しましょう。
その際、TCの番号や購入場所を聞かれるので、必ず控えておいてくださいね!
スムーズに再発行してもらうためには、
- 盗難・紛失に気付いたらすぐにアメックスに連絡
- 購入者控、または番号の控えを必ず持っておく
これが大事であり、逆に言えば「これだけで良い」のです。
おわりに
どうやら、日本国内ではトラベラーズチェックの換金場所がどんどん減ってきているようです。それに、上の図を見てもらえればわかるように、ヨーロッパでは無駄な手数料がかかりますが、アメリカであればお得に使えます。
微々たる金額 (手数料2%) かもしれませんが、どうせ使うならアメリカ (ハワイも含む) に行った際に使ってみてはいかがでしょうか。
もしくは、最終的にはAMEXが買い取りをしてくれますので (有効期限なし)、とりあえずはそのまま所持しておいても良いでしょう (AMEXが破綻しない限りは…ですが)。
そして、旅行では使わずただ換金したいだけの場合であれば、円高ではなく円安の時に換金するようにしましょうね。