海外移住前の心得は「頭で考えず足で考える」こと



 

太古の昔から、人は旅に出て多くの文化を育んできました。旅はそれほどに、人間が生きていくうえで必要不可欠なものでもあるのです。

いやむしろ、人間の本能といえるかもしれません。旅には、潜在する自分の何かを呼び覚ましてくれるチカラも秘められています。つまりは、学校 (学びの場)とも言えるでしょう。

 

もちろん、そこまで難しく考える必要はありませんが、海外生活や海外移住を考える上での「心得」的なものを私なりにいろいろ考えてみました。以下、気軽にご参照くださいませ☆

 

 

「旅」は「生活の場」を導き出してくれる☆

「旅」は、自分自身と向き合い、自分だけの価値観を創るために手を貸してくれます☆

「日本を脱出したい」…と思ったとき、人は過去の自分を振り返り、真剣に自分と対話するものです。人生において、これはとても重要なことです。

 

特に、社会や周囲に流されるままに生きてきた場合は、その生き方を問い直し、ぶれない価値観を作る絶好の機会となることでしょう。

もちろん、何が幸せかは人それぞれです。全てに満足できることなど不可能に近いのですから、優先順位をつけなければ想いはまとまりません。

 

 

絶対に譲れないものを手にする方法として海外の方が適しているとなれば、日本を脱出 (海外移住) することになるでしょう。

しかし、優先順位によっては日本にいた方が良い場合もあります。そうしたことに気づいたり、再認識したり、または想いを巡らしてみる機会として、「旅」はとても大事な作業となるのです。

 

 

 

「旅」は「生き方」を決めてくれる☆

海外移住は100人いれば100通りの考えやスタイルがあります。「海外に住む」ということは「生き方」の問題であり、個々の人生の在り方を反映するものでもあります。

したがって、基本的に日本と現地との物価の違いや損得だけで判断するのはナンセンスなのです。「海外に移住する」ということは、あなたらしい生き方を実証することなのかもしれません。

 

海外移住については、いろいろ迷ったり悩んだりもするでしょう。一番の解決策は、「自分にとって一番大切なものは何か」「自分にとって一番の幸せとは何か」といった優先順位を考えることです。

その一番大切なもの、幸せだと思うものを手に入れるために、海外に移住すべきか、日本で生活を続けるべきか。そういった優先順位を考えることで、必然的に答えが出るのではないでしょうか。

 

 

 

「海外移住」熱の背景にある「日本の歪み」と「リセット願望」を考える☆

日本社会の不景気感や閉塞感、不信や疑問といった時勢なども契機となって、「一度立ち止まって人生を見つめ直してみたい」「自分と真剣に向き合う時間がほしい」と願う人たちが増えてきました。

海外が選択肢の一つとして入ってくるようにもなりました。従来の「よらば大樹のかげ」「長いものに巻かれろ」といった「よりかかり主義」が無意味に思え、「本当の幸せっていったい何なんだろう?」と考えてしまうのです。

 

 

つまり、今の生活を一度リセットし、異なる土俵で白紙からトライしたいと思う人が急増しているのです。

その見直しの一助を担うのが「旅」なのです。

 

 

ストレスからの解放☆

海外に暮らす日本人の多くは、海外生活のメリットを「ストレスがないこと」と答えています。もちろん、皆無という訳ではないでしょうが、日本のように「自殺」まで考えるようなストレスは考えられないとか。

よくよく考えてみると、日本よりも貧しい国や社会保障の無い国も珍しくはありません。

 

それでも、豊かといわれる日本にいるより、はるかに楽しそうに暮らしていらっしゃる海外移住者たちの姿を見ていると、「幸せってこういうことなんだなぁ」としみじみ考えさせられてしまいます。

 

 

 

少しでも若いうちに海外生活することに意味や価値がある!?

「海外移住」するかどうかは結果的な問題です。大切なのは、むしろそのプロセスなのではないでしょうか。未知の領域に一歩踏み込んだり、新たな価値観を求めたり・・・。

海外移住を考え「旅」をすることが契機となって、新たな希望や活力が生まれる場合もあるでしょう。少なくとも、何もしないこと、何の疑問も持たないことよりは、はるかに素晴らしいことです。

 

 

「ここで暮らしていくんだ」といった視線で海外旅行をしてみたり、移住手続きなどをいろいろ調べているうちに、日本を再発見する場合だってあるでしょう。

そこでふと思ったことがあります。「若い時ほど感性が豊富で海外生活をより楽しめるのではないか」、と。

 

年金利用のリタイアメント制度もありますが、少しでも若いうちに海外生活をすること、いろんな「旅」の経験を積んでおくことには、それなりの意味や価値があるように思えてなりません。

 

ここで注意すべきことは

 

☆ 頭で考えすぎないこと

☆ 人を頼らないこと

☆ 足で考える (旅をする) こと

 

です。

 

 

何事も、考えすぎは禁物です♡

海外経験が乏しい人ほどイメージを膨らましたり、不安に陥ることがありますが、勝手に創った「観念」に支配されることは「ナンセンス」です。

現地のことは現地に行ってから考えないと変なギャップを生じてしまいます。なので、できるだけ現地に足を運び、できるだけ人に頼らず、自分の足と耳で確かめた情報に基づいて行動する「自立心」を鍛えていきましょう。

 

行動する前にあれこれ考えすぎてしまうと、頭の中がいっぱいいっぱいになって、実際の行動に移せません。

知識は、トラブルを事前に回避するうえでとても重要ですが、知識はあくまで知識としてとどめ、「現地のことは現地に行ってから」といった楽天さも必要です。思い立ったらまずは「旅」に出かけてみませんか?