【海外移住】年々条件が厳しくなる「公募永住権制度」について



海外移住に必要な条件は、はっきりと言ってしまうと「ビザが取得できるかどうか」にかかっています。ビザとは、外国にある在外公館が発行してくれるいわゆる推薦書です。

入国しても支障がないと認められて、なおかつパスポートも有効であった場合にビザが発行されます。厳密に言うとこのビザは入国許可証ではなく、入国許可の一つの形です。

 

まあ、そんな話はともかく、ビザは国によってその取得条件が異なります。種類も豊富です。例を挙げますと、ビザには就労ができるビザと就労ができないビザがあります。

さらに、就労ビザの中にも、永住することを許可しているビザと、期間限定で一定の時期だけ滞在できるビザなど、様々な種類があるのです。

 

さて、「海外移住のためにはビザが必要」なことはご理解いただけていると思いますが、このビザを取得するための条件は国によってかなり違います。

特に、アメリカに関してはビザの取得が難しく移住は困難とも言われています。逆に、カナダなどでは公募永住権制度にポイント制を実施しているため、語学力はもちろん、職務経歴や資格などでポイントが高ければ容易に移住ができます。

 

 

 

 

公募永住権制度について

特に「永住権の取得は難しい」と言われていますが、仮に取得できたとしても、取得すればそれで終わりというものではありません。実は永住権を維持するためも条件があると言われています。

アメリカを例に挙げますと、アメリカでは6カ月以上アメリカ外で滞在した後にアメリカに再入国するためには、永住の意思を失っていないことを証明する書類が求められます

 

ここで必要とされる書類はアメリカが生活基盤であることを証明する書類で、かなり完璧に書類を用意しないと永住権を没収される事もあるのです。

 

この永住権を取得するために利用したいのが公募永住権制度です。別名「公募システム」とも呼ばれていますが、抽選で永住権を取得できるという夢のようなシステムです。しかし、当選確率は低く、特に先進国ほど条件は厳しいのが現状です。

年々、この条件は厳しくなってきており、語学力や年齢、資格や職務経歴などを考慮しながら選考されます。ただし、そのシステムは国によって異なっており、ポイント制であったり、投資制、抽選制など色々なタイプがあります。

 

 

 

公募永住権制度のいろいろ

公募永住権制度を行っているのは、イギリス、アメリカ、アルゼンチン、ニュージーランド、オーストラリア、カナダです。アメリカに関しては抽選制で行われており、アルゼンチンは任意審査により実施しています。それ以外の国はポイント制で実施しています。

上述した通り、アメリカは抽選制となっており、雇用関係や家族関係で永住権が取得できない人などを対象に抽選で選び、永住権を与えてくれています。

(日本人の当選枠数などはアメリカ政府によって毎年決められています)

 

次に、「任意審査」とは何か、簡単に紹介しておきましょう。

アルゼンチンで実施されている任意審査とは、在日大使館で書類審査と面接を行い、適格と判断されたら永住権が取得できるというものです。日本の高校や大学で行われている推薦入学…といった感じでしょうか。

 

最後に、ポイント制についてです。

ポイント制で公募永住権制度を実施している国は複数ありますが、その仕組みはこうです。年齢や職種などでカテゴリー分けされており、これをポイントとして計算。合計点数の高い人から順に永住権を取得できるわけなんです。

「ポイントが満たされましたね。あなたは永住してもいいですよ!」と評価されたらありがたいのですが、実は年々、倍率が上がってきています。

 

その背景には失業率の増加やテロのリスクなど様々な要因が挙げられますが、以前と比べて狭き門となってきていることは間違いないようです。

 

 

ただ、必要であればけっして諦めてはいけません。永住権を手に入れ、自分の人生は自分で切り開いていきましょう!

 


All our dreams can come true, if we have the courage to pursue them. I only hope that we don’t lose sight of one thing – that it was all started by a mouse.

夢を求め続ける勇気さえあれば、全ての夢は必ず実現できるんです!いつだって忘れないで。すべて一匹のねずみから始まったということを。

by  ウォルト・ディズニー

 

 

人間は負けたら終わりではありません。諦めて、辞めてしまったら終わりなのです。

夢を追って失敗してもいいじゃありませんか。それでも何とかなるのが人生ってもんです。