タイの魅力は「日本から近い」「一年中暖かい」「住みやすい」「暮らしやすい」「親日の国」「生活費が安く済む」などが挙げられるでしょう。
また、同じアジア人ということで安心感もあるでしょう。食べ物が口に合うのも大事です。一食30バーツ (100円以下) で美味しい料理を食べることができるのもありがたいことです。
日本のスーパー、レストラン、食材も揃っており、首都のバンコクであれば東京と同じように不自由なく暮らすことができます。日本の梅雨や冬が苦手…という人にとってはむしろ日本より住みやすいかもしれません。
ライフスタイルにもよりますが、物価が安いこともあり、部屋代・光熱費・食費・交通費・雑費などを含めて月10万円もあれば十分です。
さて、そんな魅力満載のタイですが、どうすれば移住できる」のでしょうか?
まず初めに考えるべきことはビザの問題です。観光ビザや労働ビザなど様々なビザがありますが、長期滞在を考えているのであれば、ロングスティビザの取得を検討してみましょう。
現時点では、「50歳以上でタイの銀行に80万バーツ以上の預金残高」があれば、ロングスティビザを取得できます。もしくは、年金などで受け取る収入が年間80万バーツ以上あれば大丈夫です。
(法改正で変更される可能性もありますので、随時ご確認ください)
「80万バーツも持っていない」という方や「まだ50歳になっていない」という方も心配いりません。順序立てて以下で紹介していきますので、興味のある方はこのまま読み進めていってくださいね。
一般的に、日本人が観光などでタイに短期滞在 (30日以内) するのであればビザは必要ありません。
30日以上滞在したいのであれば、観光 (ツーリスト) ビザを取得すれば60日間滞在でき、さらに最長30日間延長することが可能です。
このほかにも、タイには大きく分けて2種類のビザがあります。B (ビジネス) ビザとO (other) ビザです。これらは長期滞在のためのもので、基本的には満50歳以上の人がタイに1年間滞在できるようにするもの。
リタイアメント (ロングスティ) ビザと呼ばれるものです。
現在タイ政府が推奨しているリタイアメントビザは、就業目的でない満50歳以上の外国人が1年間滞在できるビザのことです (初年度だけは1年3ヶ月有効)。
そして、1年ごとに更新すればビザの延長ができます。このリタイアメントビザの取得方法は、日本のタイ国大使館で取る方法と、タイの移民局で取る方法の2通りがあります。
日本のタイ国大使館でロングスティビザを取得する場合には、ロングスティビザ申請書・英文経歴書・無犯罪証明書・パスポート・パスポート全ページの写し3部・写真 (4×6cm) 4枚・タイまでの航空券か予約確認書・タイの銀行が発行した80万バーツの預金残高証明書が必要です。
タイの移民局でロングスティビザを取得する場合には、ロングスティビザ申請書・写真 (4×6cm) 2枚・タイの銀行が発行した80万バーツの預金残高証明書・タイの住所マップなどが必要です。
※ どうしても80万バーツが用意できない方は、年金収入で年間80万バーツ入るのであれば、タイの日本大使館領事部が発行する年金証書の英訳文署名証明書が必要になります
上記条件を満たしていない場合であっても、タイにはロングスティビザの申請を代行してくれる業者があります (現地で相談してみてください)。
そして、20・30・40代の方や80万バーツが用意できない方であっても、現地で仕事が見つかればワーキングパーミッション (労働許可書) を取得できます。
これで就労が継続する限り、ロングスティは可能になるわけですが、問題は給料と物価のバランスです。
まず、タイの物価ですが、日本の1/3〜1/5が目安です。生活費の中で大きな比重を占めるのが家賃ですが、高望みしなければ、月2万円くらいで借りられます (無料インターネット & セキュリティ付きでも)。
水道費は月1,000円、電気代は3,000〜10,000円程度 (クーラーを一日中使えば1万円はかかります)。
食費や嗜好品 (酒・タバコなど) には個人差がありますが、それほど贅沢しなければ、月10万円で十分に普通の暮らしができます (一人暮らしの場合)。
生きていくためには収入が必要です。十分な年金や不動産収入など何らかの収入があれば問題ありませんが、そうでなければタイで仕事を見つける必要があります。
タイで仕事を見つけるにはいろんな方法がありますが、一般的にはネットで日系の人材会社に登録するか、フリーペーパーなどで探すことになります。
ただ、人材会社の場合はエンジニアなどの技術職か営業などが多く、経験者で英語とタイ語を話せることが求められます。工場の管理職も多い職種になります。この場合、経験は必要ですが、通訳がつくので語学力は問われないようです。
また、タイ語ができなくても、英語力があればホテルや旅行会社などで働くことはそう難しくはありません。
「英語やタイ語はできないし、何か特別な技術も持っていない」という方であっても、仕事はいくらでもあります。例えば日本語のコールセンターです。
しかしながらこのような仕事の場合、給料はそんなに良くありません。月8万円もあればいい方でしょう。
以上、
収入面の確保を第一に、総合的によくよく考えてみて、それでも「どうしてもタイに移住したい」と本気でお考えの方のみ、実行に移していただければと思います。