【海外移住の理想と現実】攻略にはバックパッカー的発想も大事です



 

海外移住と聞けば「憧れ」「華やか」「自由」「快適」といった幻想を抱いてしまう人が多いかもしれませんね。でも実際には、日本国内で暮らすよりも大変なことが多いんです。

そこで皆さんには、「理想」や「夢」だけでなく、きちんと現実を知った上で海外移住に挑戦してもらいたいと思うんです。事実、海外移住に失敗して帰国する人はたくさんいます。

 

当然、失敗には理由があります。「憧れと現実のギャップ」「現地語ができない」「スキルがない」「危機感がない」などなど。

そこで今回は、「海外移住」の失敗を回避すべく、心構えのヒントとなり得るようなことを書いてみたいと思います。
 

 

 

問われる自立意識

海外の暮らしにおいて、人に頼りすぎないことはとても大事なことです。なぜなら、海外では分からないことばかり。。。そんな中、 お金持ちな日本人を狙って、日本語を操る怪しい現地人や不良日本人が甘い言葉を伴って近寄ってきます。

誰かに頼り、自分で判断することを忘れてしまったあなたは、思わぬトラブルや依存生活に陥ってしまうことでしょう。

 

こうした危険を招かないためにも、依存せず、自立心をもつことが最も大切なことなのです。特に海外では行動力が全てに勝ります。他人を安易に信用せず、「自分の目と耳と足」で確認することが必要なんです。

そして、理不尽なこと、おかしいと思うことにははっきりと「NO」と言い放つココロも大事です♡

 

 

 

あなたに合った街を選びましょう♡

海外移住において、「住むならこの国!」と決めている人がいる一方で、どの国がいいのか決められない…という人が多いのも現実です。「自分にとって一番良い国とは?」を考えてみると、観光旅行ではなく「生活」をするわけですから、好きな国や街にとことんこだわることも大事です。

つまり、(あまりにも抽象的な意見になってしまいますが) 「風や空気が馴染む場所」が一番の適地といえるでしょう。

 

まず、日本国内のことを考えてみてください。沖縄と北海道では随分と違いますよね。海外だと尚更です。住んでいる民族は違うし、話されている言葉や文化、食事など、生活環境の全てが異なります。

1つの国の中にあっても、街によって別の国に来たかのような印象になることも珍しくはありません。そこで、例えばタイに移住したとして、バンコクという街には馴染めなくても、「チェンマイという街は自分に合っているかもしれない」というふうに考えることが重要です。

入り口は国であっても、移住地は街で判断することが必要になります。

 

 

 

判断は1ヶ月ほど滞在してみてから

1週間ほどの旅行を通じて「気に入った!」と思えた素敵な場所であっても、もう少し長く暮らしてみるといろんなことが見えてきます。当然、嫌な面も含めてです。

そこで、まずは気楽に1ケ月ほど滞在してみるとよいでしょう。生活者の視点からいろいろと現地の事情にも明るくなってくることでしょう。

もちろん、いきなり「覚悟の移住」もいいのですが、肩を張りすぎると追い詰められる感じになりますし、「いい移住候補地が見つかってから考える」「嫌になったら日本に帰る」というふうに逃げ道を作っておいた方がプレッシャーはありません。

 

海外は日本と違って当たり前です!

 

 

国が変われば言葉も人も文化も変わるのが当たり前なんです。だからこそ、悪戦苦闘の中にも面白さが生まれてきますし、それを楽しめるかどうかが「成功」の秘訣とも言えるでしょう。

中には、「日本と比べて…」と愚痴る人もいますが、比べること自体が無意味で愚かなことだと知るべきでしょう。

 

また、極論ではありますが、現地の生活に早く馴染むには「お金持ちより貧乏が一番」といってもいいでしょう。

 

 

 

海外生活に向く人、向かない人

一概に海外生活の向き・不向きを述べることはできませんが、あえて言うならば「文化や社会の違いを楽しめる人」「好奇心が旺盛な人」は向いている、そうでない人は向いていないと言えるでしょう。

「思い立ったら世界の何処にでも出かけていく人」「安くて良質な宿・食堂を見つけ、現地生活に馴染むためならどんなことでも吸収しようと意欲的に取り組む人」も向いています。

 

逆に、「いろいろと日本と比較しダメ出しばかりする人」は絶対的に向いていません。繰り返しになりますが、日本と外国はいろいろ違っていて当たり前!その違いのひとつひとつを問題にしてみたところで何も始まりません。

嫌な部分だけでなく、良さを見つけてそこを好きになることがなければ、とてもその国に住み続けることなどできるわけありません。「嫌い > 好き」であれば、海外生活を続けていく上で必ず障害になるでしょう。

 

また、ビザや治安などの関係で、滞在を継続できなくなる場合も出てきます。海外生活にはそうしたリスクもつきものなんです。なので、「安定」や「約束された将来」を求めすぎる人には向かないのではないでしょうか。

 

 

 

バックパッカーの発想も重要です♡

長期滞在するにはそれなりのお金がかかりますが、世界には5万円もあれば1ケ月生活できる国もある…ということをご存知ですか?こうした発想があれば、お金をかけずにパックパッカー気分で長期滞在してみることだってできるんです。

日本にはワーキングホリデーの生活サポート、インターンシップ、日本語教師研修、ボランティア、留学・ホームステイ、永住権、査証取得を扱う多くの会社があります。当然、海外移住を扱う会社も然りです。

が、不透明で高額な料金設定の業者も多く、トラブルも少なからず起こっています。せめて最初のうちくらいは、バックパッカー的発想を基に、タフに生き抜く心意気も必要なのではないでしょうか。

 

在外邦人は「日本人よりも日本人らしい」と称されることが多いですが、これは日本を離れることで日本人としての “アイデンティティ” が自然と養われるためだとも言われています。

日本を外から捉えることは、良くも悪くも日本を再認識することにもなり、島国ニッポンという小さな器に縛られない「地球人」への確かな一歩となるに違いありません。

 

 

頑張れ!あなた!

納得の海外移住を目指して!