タイで不動産投資 !「新築」「中古」物件購入時の注意点



「タイで不動産を購入したい」と思っても、購入までにどんな手順を踏むのかよくわからないですよね?また、「新築物件」と「中古物件」では購入方法に違いがあります。

そこで今回は、その辺りの違いを簡単にみていきたいと思います。気軽にお付き合いくださいませ (^ ^)/

 

 

(未完成) 新築物件の場合

 

①セールスオフィス(モデルルーム)を訪問し、物件の概要や周辺環境のチェックを徹底的に行う

 

②間取りや階数など諸々を検討後、予約金を支払う

(予約金は通常数万バーツ程度。「タイバーツ現金」か「カード払い」で。必要書類はパスポートのみ)

 

③契約金を支払い、契約書を結ぶ

(「予約から契約までの期間」は、地元のタイ人購入者の場合は通常1週間〜10日程度。外国人購入者の場合は「予約と同時に契約」できたり、逆に契約期日を延ばしてもらうことも可。予約時に「長期間タイに滞在できない」「頻繁にタイを訪れることが難しい」など、伝えておくと良いでしょう。)

 

④完成までの期間、毎月の支払を行う

(タイ在住でない外国人の場合には「一括」あるいは「数回に分けての支払い」が便利です。「一括」の場合、ディスカウント交渉に応じてくれることもあります。)

 

⑤建物が完成したら残額を支払い「登記」

 

まあ、ざっとこんな感じです (^ ^)v

 

 

 

中古物件の場合

 

①売主あるいは仲介業者の案内で室内を見学。物件の管理状態や周辺環境をくまなくチェック
 

②購入を決めたら申込金(手付金)を支払う

(通常は物件価格の5〜10%前後、申込書類は売主(部屋のオーナーまたは仲介業者)が用意。外国人はパスポート(コピー)が必要。登記(名義変更)日については通常1ヶ月以内に設定されています。)
 

③残額の払い込み

(外国人の場合、海外送金が必要。送金後、タイの受け取り銀行で海外送金証明書と小切手を作成。)
 

④土地局にて登記

(当日はパスポートと海外送金証明書、小切手を持参。印紙代や各種経費の支払いがあるので現金も持参が必要。また、電気代の請求書の名義変更も忘れずに。基本的には売主同行で、当日中に済ませてしまうことをオススメ。)

 

 

 

タイの築古コンドミニアムは経年劣化とともに値下がりするのか?

最近もっとも開発の盛んなバンコク・スクンビット地区の平米あたり単価は平均22万~25万バーツくらいでしょう。高層階の部屋や好立地、高級志向の物件はもっと高くなります。イメージとしては、東京大田区あたりの価格と同じくらいです。

それでは、「中古物件」なら安くなるのでしょうか? 答えは「NO」です。日本の場合、経年劣化で価格は徐々に下がるのですが、タイなどの経済成長目覚ましい中進国・新興国では地価の上昇が続いており、中古だから安いという方程式は当てはまらないようです。

 

 

 

中古コンドミニアムは買いなのか?

中古物件でも、スクンビット周辺など人気地域のコンドミニアムは買いだと思います。もちろん、完成時よりは値上がりしていますが、建設当時の施工単価が安いため、現時点での新築プロジェクト物件よりは割安です。

 

とまあ

基本はこんな感じです (^ ^)v

タイ・バンコクのコンドミニアム

 

そして…

 

 

タイ人は「賃貸」しない?

まずはじめに、タイの人々は「賃貸派」より「購入派」が圧倒的に多いということを念頭に置いておいてください。

なぜなら、タイには「相続税や贈与税、固定資産税、都市計画税の類の税金」がないから(保有不動産の形態で差異あり)。「保有者に有利」な税制が、タイ人の”不動産購入欲”を高めているようです。

 

ある程度収入のある(ローンが組める)層は、それぞれの予算に応じて若い世代でも”不動産取得に積極的”なんです!だから、バンコクなどの都市部では「100万バーツ台で購入できる小面積新築コンドミニアム」の販売が絶好調!

 

じゃあ、

 

 

タイ人に「賃貸」需要はないの?

その答えは…

決して”賃貸需要がない”ということではありません。ただ、タイ人で「賃貸」する人は、月々の家賃が5000バーツ(約1万8000円)以下の価格帯が一番多い、ということだけは承知しておいてくださいね。

実際、バンコクを中心に「5000バーツ以下の家賃アパート」が多数建設されています。さらに、郊外エリアになると「2000バーツ前後の低家賃の部屋」もけっして珍しくはありません。

 

 

 

購入時のポイントと注意点

① 駅近である必要なし

バンコクでの部屋探しポイントは日本のそれとは随分違います。バンコクでは駅近である必要がありません。むしろ、駅に近い物件のメリットはそれだけ!

例えば、日系企業駐在員が多く住むトンロー地区には、和食店や日本人向けのスーパー、日本語通訳常駐の総合病院などが揃っていますし、日本人学校の送迎もあります。このような日本人向けのスポットは奥まった場所にしかないのです。逆に、メインストリートであるスクムビット通りにはBTSの駅がありますが、その辺りには飲食店くらいしかありません。

そうなんです!

駅近は渋滞激しく家賃が高いだけ!

 

それなら、

コンドミニアムが駅まで無料送迎してくれていることやタクシー代が安いことなどを考えて、、、「駅近」である必要は全くないでしょ?

そもそも、駐在員であれば自由に使える車が与えられますしね。奥まっている場所の方が都合がいいとも言えるでしょう。

 

② 部屋が南向きである必要なし

タイでは、部屋が南向きかどうかよりも景観を重視した方がいいでしょう!

なぜなら、タイは陽射しが強いので、必ずしも南向きがいいわけではないのです。むしろ北側でも時期によっては陽が当たるので問題なし。部屋の窓の向かいに商業ビルや別のコンドミニアムがあったりと、景観が悪いほうがのちのちストレスになるんです。

 

③ 周辺情報は綿密に調べるべし

タイでは日本のように近所への気遣いがあまりありませんので、仮に空き地や寺が近かったりすると、年に何度か開催されるお祭りなどのため、深夜まで大音量のタイ演歌を聞かされる羽目になりかねません。こういったことは事前にきちんと調べておきましょうね。

 

 

 

まとめ

自分で住むのか、それとも不動産投資として購入するのかによって物件の選び方は異なってきますが、今回はどちらにも共通するであろう選び方のポイントを紹介してみました。

いかがでしたでしょうか?

 

いずれにしても、事前に徹底的に調べ上げておくことが重要です。周辺地域のメリット、デメリットを調べ、雨季の冠水やお祭りなどのイレギュラー情報も踏まえて、後々後悔することのない優良物件を手にしていただければと思います。

 

実際に、駐在員の奥様方などの生きた情報を直接聞くことができるといいいですよね。