香港民主化デモの元リーダー、中国の意向によりタイで拘束!



2014年9月、香港で「選挙制度の民主化」を求めた大規模な街頭占拠デモが発生しました。

一般市民も加わり、2カ月半にわたり最大20万人以上が香港中心部を占拠したのですが、中国や香港の当局から何ら譲歩を得られぬまま、強制排除されてしまったのです。

 

その後、学生団体など分裂した民主派は弱体化し、中国側は返還時に約束した「一国二制度」を形骸化させようと香港に対する圧力を強めています

 

 

失敗に終わったデモ

政府庁舎を包囲したところまでは良かったのですが、警官隊と衝突したところからデモ側の内部分裂が始まってしまいました。

デモの戦術をめぐる意見対立が分裂を招いてしまったのです。

 

反中感情を爆発させた急進派の学生を食い止めることができず、穏健派の学生や一般市民の離反を招いたのです。

そして、当局による学生団体の取り調べやリーダーの逮捕が、結果的に民主派を後退させ、中国の攻勢を有利に運ばせてしまいました。

 

返還後50年となる2047年まで保障されている「一国二制度」は、ちゃんと守られるのでしょうか?

 

ちなみに、

 

 

香港の街頭占拠デモはなんだったのか?

香港民主化要求の街頭デモ

2017年の香港次期行政長官選をめぐり、中国が香港の有権者1人1票の投票権を認める一方、民主派の立候補を事実上排除する制度を2014年8月に決定。

これに対して激怒した学生たちは、2014年9月28日、抗議の行動を起こしたのです。

 

「ニセの普通選挙の押しつけだ!」

と昼夜を問わず批判しました。最大20万人…

 

しかし、長期化に伴って生活に支障をきたした市民が反発!警察隊の強制排除で、ついに12月15日収束したのです。

 

 

 

香港民主化デモの元リーダー、タイで拘束される!

2014年の香港民主化デモを主導した団体の元リーダーが、訪問先のタイ・スワンナプーム空港で身柄を拘束され、香港に強制送還されました。

タイで身柄を拘束されたのは、ジョシュア・ウォンの名で知られる黄之鋒氏です。

香港民主化デモのリーダー、タイで拘束、強制送還

黄氏はタイのチュラロンコン大学の招待に応じ、1976年にタイ国軍が学生らを弾圧して46人の死者を出した事件の40周年記念行事で講演する予定でした。

 

強制送還後、本人が香港で開いた会見によりますと、「入管当局に入国を拒否された上、警察官にパスポートを取り上げられ拘束された」とのこと。

その間、外部との連絡は認められず、何の容疑で拘束されているかなどの説明はなかったというのです。

 

中国政府による強い圧力があったからとはいえ、民主的じゃないぞ、タイ!

タイ好きの私にとってはあまりにもショックで、悲しくて泣いてしまいそうだぞ〜!

 

 

終わりに

数時間経っても黄氏が出てこないのを不審に思ったタイの学生たちは

「黄さんの到着を待っているんだけど、どうしたんですか?」と問い合わせたところ、

 

タイ警察は

「中国の要請を受けて入管当局が黄氏の入国を拒否したんだ」と伝えたそうです。

 

情けない…

 

現在、タイ軍政は、民主化運動の高まりを危惧し、学者や報道関係者が企画した講演会を相次いで中止させています。

欧米から厳しく非難される中、中国にグググっと歩み寄っているのです。

 

アメリカの子分、日本!

中国の子分、タイ!

 

お互い辛い立場ですが、、、

黄氏は、「基本的人権と自由を侵害された!」として、タイ当局に対し説明と謝罪を求めると同時に、タイ政府に圧力をかけたとして、中国政府を非難しました。

 

えらいっ!