2017年1月、タイの「スワンナプーム国際空港」で一人の美女がセキュリティチェックに引っかかり、逮捕されてしまいました。
きっとドキドキしていたことでしょう。ソーッとセキュリティチェックのX線検査装置を通過しようとしたところ、キンコンカンコンッ!!!
なんとっ、女の胃の中には大量の異物が入っていたのです!異物 (う○こなどではありません)。気づいた職員は、女を強制的に病院へと連れて行き、専用の下剤を投与されると…
5日間もかけて出てきたモノは、大量のコカインだったのです。これにより押収されたコカインは全部で650g。小さな袋数十袋に小分けされていました。
逮捕されたのは、ブラジル・サンパウロからタイへとやって来たロシア国籍の女 (30代)。聞くところによれば、報酬はわずか40万円ほど。バンコクで暗躍する西アフリカに拠点を構える麻薬密売組織に「運べ!」と指示されていたようです。
コカインの密輸とそれを暴く当局との知恵比べは、今もなお、世界中のあちらこちらの空港で行われているんです!
事実、世界各地の空港では、相変わらず小口の運び屋が検挙され続けており、男性の保安検査官が接触しづらいよう女の運び屋が尻やバストに隠すなど、いささか古典的な手口が多いようです。
ただし、その刑罰を甘く見てはいけません!
2015年、コロンビアから中国を訪れていた20代の美人モデルが、「薬物不法所持」のため空港で身柄を拘束されてしまいました。それから1年余りが経ち、2016年、死刑こそ免れたものの…
15年の服役となってしまいました。
ミス・ワールド・コロンビア次期代表の有力候補といわれ、モデル、そして女子サッカー選手として活躍していたジュリアナ・ロペス・サラソーラ (Juliana Lopez Sarrazola)。刑が確定した時点で23歳だった彼女は、中国の刑務所で15年もの歳月を過ごすことになります。
あ〜、何ともったいないことでしょう…
ただ、死刑の可能性が高いとされていただけに、服役15年で済むのは (彼女にとって) ラッキーという考え方もできます。
ちなみにジュリアナは、衣類やアクセサリーの買い付けをするためとして中国入りし、コカイン610gを所持していた模様です。押収されたコカインの量からして、個人の快楽の範囲をはるかに超えているため、彼女が密輸・密売に関与していることは明白です。
死刑でないことが不思議なくらいです。。。
裁判所は、彼女が母国でセルジオという男から「広州市在住の友人に渡すように」と依頼されていたことに着目。航空券や宿泊代金は全てセルジオが負担。8万円ほどの餞別をもらい、ジュリアナはPCにコカインを詰め込んで “にわか運び屋”に挑戦したのです。
そんな彼女に、コカインを受け取った相手が手渡した報酬はたったの26万円。…何かおかしいですねー。彼女の弁護士いわく、「彼女はセルジオから、うまくやり遂げなければ家族を殺すと脅されていたんです」と話しています。
それが事実であるならば、懲役15年はむしろ厳しすぎるのでは?世の中の正義と悪がよくわからなくなってしまいます…
数年前のことですが、バルセロナのエル・プラット国際空港で、1.4kgのコカインを胸の中に埋め、密輸を試みた20歳のパナマ国籍の女性が逮捕されました。
実は、スペインでは毎年何千何万人もの麻薬密輸業者が検挙されており、そのほとんどは南米諸国から来ているのです。
この女性、パナマ国籍ですがコロンビアからスペインへやって来ています。「コロンビアから?何だか怪しいぞ」と思われた上、入国審査の際に胸の下部から怪しげなガーゼが見えてしまっていたようです。
「君、何だねそれは?」
と警察官が気づいたため、取り調べが行われることになりました。女は当初、「このガーゼは2か月前に美容整形外科で施されたものなの♡」と主張していたのですが、結局、麻薬密輸への関与が明るみになってしまったのです。
※ 末端価格にして約6万ユーロ(約670万円)
2015年、アイルランドの航空会社「エアリンガス(Aer Lingus)」の旅客機の中で、ブラジル国籍の24歳の男が激しい興奮状態の末、不審な死を遂げました。
その後、遺体の司法解剖が行われ、胃からはとんでもない量のコカインが発見されたのです。男はポルトガルのリスボンを出発し、アイルランドのダブリンに向かっていたエアリンガス機の中で手がつけられないほどの興奮状態となり、その後死亡。
大人しくさせようと客室乗務員が手錠をはめようとした際、男は近くの見ず知らずの乗客に噛みつくなど激しく暴れていたようです。
この騒動により、同機はダブリンよりかなり南西に位置するコーク(Cork)の空港に緊急着陸しましたが、乗り込んできた救急救命士は男がすでに心肺停止の状態にあることを確認。。。同機の他の乗客乗員171名は手配されたバスで無事ダブリンへと向かったそうです。ちなみに、噛まれた乗客はコーク市内の病院で治療を受けたそうです。
清原和博、ASKA、田代まさしなどを見てもわかる通り、たった一度でも “ドラッグ” に関わってしまうと大切な人生が台無しになってしまいます。
アイルランド機の男の様子を一部始終見ていた乗客の一人はこう話しています。
「その男性からはこれまで聞いたこともない奇妙な音が放たれていました。苦しみ悶えて亡くなる人間しかあんな叫び声や唸り声はあげないでしょう。床に崩れ落ちて激しく震えるなど、手錠をはめられてから一気に悪くなっていったように思います」
死因は、胃の中でコカインの包みが破裂したことによる急性薬物中毒。
ダブリンのブラジル大使館を通じて男の家族に連絡を取ったコーク警察によれば、彼には8人の兄弟がいるものの両親とは幼くして死別し、常に仕事を探している状態だったとのこと。
家族は大変なショックを受けているといいます。