なぜ日本ばかりが戦争責任を問われ続けるのか?



戦後70年以上経ちました。日本はいつになったら本当の戦後を迎えられるのでしょうか?なぜ日本ばかりが戦争責任を問われ続けるのでしょうか?

同じ敗戦国のドイツの場合、「法的にも政治的にも解決された」と主張しており、この立場は国際的にも支持されています。

日本だって「法的にも政治的にも解決された」と言ってるのに…なぜ?

 

 

韓国の場合

従軍慰安婦問題がいつまで経っても解決しませんね。しかしこの件については1965年の日韓基本条約で「法的にも政治的にも解決」されているはずなのです。

もちろん個人的には、戦争の犠牲になった方々やそのご家族・遺族の皆さんに対する謝罪の気持ちを持ち続けることは大事だと思います。

 

それでも、法的政治的には1965年に全て解決済みなのです。そもそも日韓関係のような旧宗主国と旧植民地国が、戦後これほど短い間に追いつく、というのは歴史の上で稀なことです。

「経済的」には日本の支援もあり急成長を遂げた韓国は…未だ内政への不満の矛先を、反日教育の甲斐あって全力で日本にぶつけてきています。

 

慰安婦問題において、「法的政治的には、韓国政府がその責任をとらなければなりません」

 

 

日本とドイツの違いは?

ドイツは戦後、非常に弱い立場でした。ドイツは東西に分断され、NATOにも国連にも参加できない状態でした。

そのため周辺国との早期和解が不可避だったのです。実際ドイツは戦後すぐに早期解決を成し遂げました!

 

それに比べて日本は、

台湾との日華平和条約(1952年)

韓国との日韓基本条約(1965年)

中国との日中共同声明(1972年)

と、終戦から随分と時間が経っていました。

 

日中共同声明では、日本側は「多額の賠償を請求される」と身構えていましたが、当時ソ連と対立関係にあった中国は交渉を素早く終わらせる必要があり、あっさりとしていました。

 

日韓基本条約においても、軍事政権下で政情が不安定だった韓国は日本側が驚くほどあっさりと譲りました  (とはいえ日本は、ドイツや他の敗戦国が行っていない多額の賠償金を支払っているのです)。

 

まあ、こうした経緯 (納得できない解決) から、中国と韓国には潜在的な不満があるようです。

 

 

歴史認識問題の難しさ

日中戦争(1937年~)に関して言えば、日本軍の侵略戦争だったことは明白で、賠償問題が蒸し返されれば数百万人規模の賠償問題にもなりかねません。

 

侵略戦争の歴史

 

 

まとめ

アメリカが投下した2発の原爆は彼らなりの正義だったと言います。この件に関しては「罪を憎んで人を憎まず」でいるしかありませんが、あんな非人道的行為が「正義」なわけは絶対にありません!

それでも、日本を含め戦争の加害側被害側双方は、どこかで妥協するしか解決の道はないのです。

 

一方で日本は、中国大陸や東南アジア、太平洋の島々などを侵略してきました。侵略された国の方々の命・平和・人権を踏みにじってきているのです。

日本が起こした侵略戦争の中で、日本は1,000万人単位のアジアやアメリカ、オーストラリアの人々を殺し、300万人もの日本人犠牲も出しました。

その多くは沖縄戦や原爆投下、大空襲などによるものですが、戦死者の6割は餓死だったそうです。恐ろしいことです。

 

ですが国でいえば日本は加害国です。戦争災害において、世論の関心は直近のものに向かいます。

「第三次世界大戦」のような次の戦争が起こるまで、日本やドイツは責められ続けるのかもしれません。しかしこのことは真摯に受け止めていくべきこと…

 

謝罪の気持ちを胸に、私はこれからもアジアの旅を続けていきます。皆さんも、アジアを旅行する際は歴史を学び直してからお出かけいただければと心より願っております。