【悔いなき人生のために】東南アジア (海外) でできる「子供支援」(フィリピン編)



タイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマー、フィリピン… 東南アジアの貧しい地域で暮らす子供たちの「今の命」と「輝く未来」を支援する活動は、世界中の多くの国や地域・(NPO) 団体・個人の手によって行われていますが、いまだ十分…ということはありません。

恵まれない状況下にある子供たちのために直接海外に行って支援に携わりたいという方は、ぜひ個人で、もしくは団体活動の一環として現地に足を運んでみてください。きっと、その場でしか得ることのできない貴重な体験ができることは間違いありません。

 

ここでは、個別の団体をPRするつもりはありませんので名前は伏せておきますが、ある団体の活動に半年〜1年ほど参加された方々の体験談を紹介しておきたいと思います。

あなたの今後の活動の参考になれば幸いです。

 

 

 

フィリピンで教育支援活動に参加したAさん (20代女性)のケース

世界には学校に行けない子供たちや最低限の生活もままならない子供たちがたくさんいることを知ったAさんは、テレビニュースでフィリピンの台風被害の光景を見て東日本大震災を思い出しました。

 

「私は福島出身なのに、震災の時は海外にいて何もできなかった…」

「よしっ、今の私ならできる!フィリピンの被災地で子供たちのために働こう!」

 

 

そしてAさんは、マニラから飛行機で1時間ほどのところにあるレイテ島へと出向いて行ったのです。団体における活動は、まずテントを張り、そこで勉強を教え、さらには心理的なケア・サポートも行なっていったのです。

この時Aさんは、発災時の状況を子供たちから聞きました。ある子供は、「波が高くて泳いだ」というのです。またある子供は、災害のトラウマから雨が降ったり風が強くなったりすると手足がブルブル震え出すのが印象的でした。

 

現地で一番大事なことは人間関係です。こちらの考えだけで物事を進めるのはダメですが、向こうの考えだけで物事を進めるのもダメです。つまりはバランス感覚が求められます。

そして、いろんな考えをする人がいるんだなーと楽しみながらやることも大事です。時にはストレス解消も必要ですし、私自身は支援団体 (仕事) から離れて個人的な関係を作ることができたことが良いストレス解消になりました。

 

 

 

Bさんがフィリピンで学んだこと

全盲のBさん (20代女性) は、国際的な福祉の支援事業や途上国の福祉の現状を学び、実際に支援活動に携わっています。

Bさんは日々、「支援に関わる中で、その人たちが『自分が必要とされている』『ここに生きていていいんだ』と思えるような活動をしていきたい」と目を輝かせています。

 

 

ちなみにBさん自身は、1歳の時に網膜芽細胞腫で全盲になりました。「大学に進学してもっと勉強したい!」・・・そう親に話したとき、両親は障がい者に対する世間の偏見の根深さを理由に強い口調で反対しました。

それでも、高校の恩師や点訳ボランティアの熱いサポートもあり、国際基督教大に見事合格したのです。その頃から「将来やりたいことがあってもかなわない人の可能性に寄り添いたい」と、途上国の子どもたちへの教育支援を意識するようになったそうです。

 

そんなBさんがフィリピンで働くことになったきっかけは、大学1年の春休みに参加したフィリピンスタディーツアーでした。英語で会話をするBさんに驚いた現地のNGO職員が「目が見えないのにどんな教育を受けてきたのですか?」と多くの質問をぶつけてきたのです。

Bさんにとって、この言葉は勇気と希望の道しるべとなったようです。Bさんは「親から『お前さえいなければ』と言われた存在でしたが、ここ(フィリピン) でなら何かできるのではと思うようになりました」と振り返っています。

 

そして今、大学の余暇や留学制度を利用して、足しげくフィリピンに通っているのです。ただ悲しいかな、Bさんは、障がい者が存在すらないものとされているフィリピンの現状を学んだのです。

 


 

AさんやBさんだけでなく、私たち一人ひとりにも何かできることはあるはずです。

静かに胸に手を当てて、平穏な心でじっくりと考えてみましょう。