日本ほど (電車やバスなどの) 公共交通網が発達していない東南アジアでは、移動手段の大半を車・バイク・トゥクトゥクなどが占めています。そんな車社会の国々を観光旅行する際に便利なのが Grab (グラブ) です。
Grabがあれば、スマホを操作するだけで簡単に車やタクシーを呼ぶことができ、「安く」「安全に」旅することができます。でも、「アプリを使ってタクシーを呼ぶのってどうすればいいの?」「言葉が違うし、ちゃんと使えるか不安」…いえいえ、喋れなくてもOKです。ストレスフリーでタクシーを配車することができます。
海外旅行先での移動はタクシーを利用するケースが多いと思いますが、そこで便利なのが世界中で急速に普及している配車アプリのUber (ウーバー) とGrab (グラブ) です。
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これら2つの「配車アプリサービス」は東南アジアでの移動に革新をもたらしました。おかげで「悪質なぼったくり」や「犯罪」を減らすことに大成功!実は、UberやGrabのドライバーになるためには厳しい審査があって、サービス開始後も利用者からの評価によって監視されることになります。その結果、優良なドライバーだけが残ります。ちなみにUberは配車アプリの先駆者でアメリカ生まれ。
一方のGrabはマレーシア生まれのアンソニー・タン氏が創業したシンガポールの会社です。主にアジア地域での展開ですが、Uberよりもサービス地域が広く、評判も良好です。東南アジアのほとんどの有名都市で利用でき、タクシー以外にもフードの注文、配達、決済まで行うことができます。2018年にはUberの東南アジア事業を買収しました。というわけで、東南アジア (インドネシア・カンボジア・シンガポール・タイ・フィリピン・ベトナム・マレーシア・ミャンマー) ではGrabを利用しましょう。
まずはスマートフォンに「Grab」のアプリをダウンロードして、ユーザー登録を済ませましょう。
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インストールが無事完了したら、アカウント登録を行います。現在は ①「Facebook」② 「Googleアカウント」③「電話番号」を使ってのログインを選択することができます。
<おすすめの登録方法>
① ② ・・・ 現地で使えるSIMを調達する方におすすめ
現地に着いてから電話番号を登録するのがスムーズです。
③・・・グローバルWifiを使用する方におすすめ
グローバルWifiを使用する場合は電話番号登録をし、アクティベーション (機能の有効化) まで済ませてしまいましょう。登録したアカウントに認証コードが届きますので、Grabアプリに入力し、アカウント登録完了です。この時点では現金決済のみが可能です。
Grabを手配する画面で、いつでも支払方法 (現金、クレジットカード) を変更することができます。
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クレジットカードの登録は、以下の方法で行ってください。
① 「Cash」をクリックすると「Payment Method」という支払い方法変更画面に移動しますので、ここで「Add Payment Method」を選択。
② 「Add Card」でクレジットカード番号・有効期限・CVVコード (セキュリティコード) を入力
③ 右上にある「SAVE」を押して完了。
なお、「set as primary」をONにすると、いつも使用するクレジットカードに設定されます。乗車料金は現金で払うこともできますが、あらかじめクレジットカード情報を登録しておけば、Grabをキャッシュレスで利用することができます。
ではさっそく使ってみましょう!
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① Grabアプリを開く
アプリを立ち上げると、周辺マップとGPSを基にしたユーザーの現在地が出てきます。画面上の「Enter your location」をタップして出発地を、「Enter destination」をタップして目的地を入力します。入力は、住所か建物の名前を入れて、検索項目に出てきたものを選択すれば完了です。
② 「Car」を選択
車種を選びます。「Grab car」をタップすると、「Grab Car 」「Grab Taxi」などの車種の選択画面が出てきます。車種を決定すると、お迎えまでの所要時間や目的地までの乗車料金が表示されます。
③ 支払い方法の選択
初めて使う場合は「Cash (現金払い)」となっていますが、支払い方法はほかに「GrabPay」(アプリにチャージした金額からの支払い)、「クレジットカード」「デビットカード払い」「PayPal」から選択することができます。現金の場合は降車の際にドライバーへ直接支払います。また、プロモーションコードを持っていたら、真ん中の「prom」をクリックするとプロモーションで割引がなされます。
④ 予約の完了
全てを完了したら、最後に「BOOK」を選択して予約完了です。
⑤ ドライバーの確定
予約が完了するとドライバーが確定します。ただし、混雑時にはタクシーが捕まらなかったりドライバーから拒否されることもあります。ドライバーが確定したらドライバーの顔写真が出てきます。
⑥ ドライバーが到着
近くにいる車から同じナンバープレートを探して乗車します。ドライバーから電話やメッセージが来ることもあります。こちらから連絡を取ることもできます。
よく使われる車種は以下の通りです。
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🔴 Just Grab
これは、「グラブカー」か「メータータクシー」を指定しない予約方法です。予約を受け付けることのできるどちらかの車が来ます。
🔵 Grab Taxi
これは「メータータクシー」です。メーターで料金を決定するので、グラブカーと違って事前に乗車料金が決定されません。通常、グラブカーよりも乗車料金が高くなります。つまり、通常のタクシー手配です。
🔴 Grab Car (Economy)
一般人ドライバーの自家用車です。グラブに登録している一般人のドライバーが自家用車で送迎してくれるサービスです。目的地までの乗車料金は予約時に決定します。
🔵 Grab Car 6-seater
グラブカーで、6人乗りの大きな車を指定できます。通常のグラブカーよりも割り増しの料金となります。
🔴 その他
GrabBike : バイクの後ろに乗る
GrabCar (Premium) : エコノミーよりも高級車
などもあります。ちなみに私が普段使うのは「Just Grab」「Grab Taxi」「Grab Car 」のいずれかです。旅行者の方には、法律で明確に事故補償が定められている「グラブタクシー」の利用をおすすめします。
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🔴 すぐに見つからない場合もある
🔵 高速料金は表示料金に含まれないので、降車時に加算される
🔴 キャンセル及びドライバーを待たせすぎるとペナルティが発生
🔵 決定後であっても、ドライバーの都合でキャンセルになることもある
Grabを使えば、タクシー乗り場まで移動せずとも簡単にタクシーを呼ぶことができます。ドライバーが到着したら、「ドライバーが到着しました。5分以内に乗車してください」というメッセージが表示されます。前もって準備しておきましょう。乗車して目的地に向かい始めるとアプリ内が「In transit」となり、マップ上に現在地が表示されます。万が一、ドライバーとのトラブルや交通事故に遭った際には (アプリに赤字で表示されている) 「EMERGENCY」をタップしましょう。直接警察に繋がります。
目的地に到着したら、「Cash(現金)」の方はドライバーに直接乗車料金を支払います。クレジットカード決済の方は、そのままキャッシュレスで降車してOKです。降車後にGrabアプリを立ち上げると、ドライバーの評価ページが表示されます。運転や接客態度など、5段階評価で星をつけましょう。これで一連の使い方は終了となります。安くて安心なGrab!東南アジアへ行く際には是非、Grabを活用してみてください。