海外旅行に行く際、日本人が非常に気にするのがチップの習慣です。しかし、実際にはチップの習慣のない国もたくさんあります。では中国はどうなんでしょう?
中国は、「チップ習慣のある国」…ではないので基本的にはチップをあげる必要はありません。
ただし、人として、「素晴らしいサービスを受けたとき」や「タクシーの運転手に無理を言って待ち合わせ場所に間に合うように来てもらったり」した場合には、気持ちよくチップを渡しても良いのではないでしょうか。
中には、(中国でも) ホテルのボーイが荷物を部屋まで運び終え、チップをもらうまでその場を立ち去ろうとしない場合があります。
この場合、あなたならどうしますか?
原則、中国にチップの習慣はないので支払う必要 (義務) はないのですが、立ち去ろうとしない根性を持ったボーイに出会ってしまったら、話のネタをもらったと諦めて10元 (150〜200円くらい) あげましょう。
こうしたところで嫌な気持ちにはなりたくないですもんね!缶コーヒーを1本渡したくらいのつもりで気持ちよく、お互いに笑顔で別れましょう!
たま〜に、ホテルのトイレに係員がいて、手を洗う時に水を出してくれたりすることがあります。この場合、近くにいくらか小銭の入っているチップ用の小皿がこれ見よがしに置かれていたりするのですが、特にチップを置く必要はありません。
なお、ベッドの枕の上にハウスキーパーへのチップとして置いておく小銭のことを枕銭といいますが、この枕銭も原則必要ありません。
(ただし、イギリの文化が残っている香港では要所要所でチップ文化が残っていますのでご注意を)
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まとめ
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中国は、建前上はまだ社会主義の国です。近頃ではあからさまにチップを要求する人もいますが、基本的には不要です。
食事やホテルで、担当者にチップを渡す香港人や台湾人を見かけたりしますが、しつけの出来ているきちんとしたホテルのスタッフであれば受け取りません。
上述したように、「非常に重い荷物を持ってもらったとき」や「無理に掃除を頼んだとき」「面倒なことをお願いした時」などには最低5元〜の気持ちばかりのお金を渡せばよいのです。
「どうしてもチップを渡したい!」と思うほどのサービスを受けた時にこそ、100元でも1,000元でもあげればいいのです。
(要は気持ちの問題です)
例外として、カラオケやゴルフで楽しんだ時やマッサージを受けた時、ツアーガイドさんにお世話になったときなどは「チップを払うんだ」と覚えておくといいでしょう。
ただ…
ご存知のように中国人はサービス精神がとても希薄なので、日本人のようなサービスをしてくれたらつい嬉しくなってチップを渡してしまうのは私だけでしょうか?