かつてポルトガルの統治下にあったマカオは、中国に返還された今でも街はポルトガルの面影がいっぱいです。西洋と東洋の入り混じったエクゾちっくな街なんです!
そんなマカオには世界遺産が30ヶ所もあります。そんなにあるのに半日もあれば全てを見て回れます!すごくないですか?
近年は巨大ホテル群の建設ラッシュで発展目覚ましいマカオには、そんな近代的な魅力と、ヨーロッパ的な歴史的魅力が混在しているのです。一度に二度美味しい旅とはこのことかもしれませんね。
それでは、
マカオの「世界遺産」30ヶ所全てを巡る旅 ① と マカオの「世界遺産」30ヶ所全てを巡る旅 ② に引き続き、
③では最後の10ヶ所をみていきましょう!
☆ 聖ポール天主堂跡 (Ruínas de S. Paulo)

1637年 (日本では島原の乱が起こった年) に完成したキリスト教の教会で (1602年創建の説あり) 、マカオのキリスト布教の中心地となっていました。過去3回火災の被害に遭っていますが、残っているファザードだけでも繊細な彫刻を見ることができます。
☆ イエズス会記念広場 (LARGODACOMPANHIADEJESUS)

聖ポール天主堂跡に続く階段を含んだ広場がイエズス会記念広場です。ここは土産物のお店が多く、観光客がたくさんいます。多くの人が聖ポール天主堂跡の写真を撮っており、いかにも世界遺産といった感じです。
☆ ナーチャ廟 (Templo de Na Tcha)

ナーチャ廟は聖ポール天主堂跡のすぐ横にある1888年創建の小さなお寺です。ここではナーチャという孫悟空にも登場する男の子を祀っています。暴れん坊ですが武芸が得意で、疫病を退治してくれると信仰されています。
☆ 旧城壁 (SeccaodasAntigasMuralhasdeDefesa)

ナーチャ廟の隣に囲むようにあるのが旧城壁です。この壁は17世紀にポルトガル人が外敵の侵入を防ぐ目的で建設しました。材料は、シュナンボーと呼ばれる土と砂、わら、牡蠣の貝を混ぜたもので出来ています。コケが生え、独特な歴史を感じる雰囲気になっています。
☆ モンテの砦 (Fortalezadomonte)

17世紀 (日本の江戸時代初期) に、イエズス会の修道士によって築かれた大砲のある要塞です。1622年にオランダ軍が攻めてきたときにはこの砦で撃退しています。小高い丘に作られていますが、エスカレーターがあるので楽に登ることができます。マカオの絶景が見える場所に大砲が20以上並んでいるのを見ると、どれだけこの砦が重要な場所だったかがわかります。
☆ 聖アントニオ教会 (IgrejadeSantoAntonio)

「マカオ三大古堂」の一つです。結婚を司る聖人である聖アントニオを祀っており、結婚式でも使われる場所です。中には白い壁があり、天井はクリーム色に塗られています。いつも花が飾られており、花王堂の愛称でも知られています。何度か火災にあっており、現在の祭壇は1875年に作り直したものになります。
☆ ルイス・カモンエス広場 (CamōesSquare)

ここは詩人カモンエスから名付けられた広場で、お年寄りたちがのんびりと過ごしています。ちなみにカモンエスは、「ここに地果て、海始まる」で有名な叙事詩「オス・ルシアダス」の作者です。広場だけでなく公園や岩場などがあり、のんびりとした時間が流れている場所です。マラッカ、ジャワ、マニラ、インド産の植物も生い茂っていますよ。
☆ カーサ庭園 (CasaGarden)

ポルトガル商人マヌエル・ペレイラの別荘として1770年代に建てられた邸宅です。庭には熱帯の植物が植えられています。のちに東インド会社がここを借り入れ、スタッフを駐在させていました。現在は東方基金會という団体の事務所として使われていますが、2階がギャラリーとして公開されているので観光客も見学をすることができます。
☆ プロテスタント墓地 (CemitérioProtestante)

1821年にイギリスの東インド会社が作ったマカオで初めてのプロテスタント墓地です。マカオでプロテスタントは少数派でしたが、宣教師や貿易に携わった人々の墓地として使われています。墓地の中にはイギリスの伝道師ロバート・モリソンを記念して作られたモリソン礼拝堂があり、そのステンドグラスには中国語で「太初有道(初めに世界ありき)」と書かれてあります。
☆ ギア要塞 (FortalezadaGuia)

他の世界遺産からは少し離れた場所にあります。17世紀に築かれた、マカオ半島で一番高い場所にある要塞です。この中には教会や灯台があります。教会にはフレスコ画があり、西洋と東洋の宗教や神話を融合した内容が描かれており、マカオらしさが現れています。キレイな夜景を見ることもできますよ。
○ 自然感じるリゾートエリア「コロアン」
いかがでしたか?
世界遺産に関して言えば、テンポ良く回れば30ヶ所全てを約3時間で見て回ることができます。が、お時間のある方はそんなことはせず、2日間に分けてのんびりじっくり見学してみてください。
西洋と東洋の文化融合が素晴らし〜いマカオならではの世界遺産を存分に楽しんでくださいね。
日本との時差はたったの1時間。便利な直行便で時差ボケ知らず!ただただマカオを満喫してきてくださいまっせ!
(ちなみに、日本〜マカオ間の所要時間目安は4、5時間。往路復路と使用空港で違ってきます。)
行ってらっしゃ〜い !