ラオス北部に位置するルアンパバーンは、「町全体が世界遺産」として有名です。観光客に大人気で、海外旅行初心者さんにとっても親しみやすい町なのです。
シーズン中にはどのホテルも満室になるほどたくさんの人が訪れます。
高齢者の皆さん。小さいお子さんをお持ちの皆さん。
特に赤ちゃん連れは旅そのものが不向きに思えますが、「それでも海外旅行がしたい!」と思った時、あなたならどのような場所を選びますか?
グアム?サイパン?それとも、東南アジアのビーチリゾート?
でも、実は今、赤ちゃん連れの旅で密かに人気を集めている場所が「ラオス」のルアンパバーンという街なのです。
というわけで、今回は親子旅の行き先としてオススメ & 穴場の「ルアンパバーン」を紹介します。もしかしたら、今後ブームになるかもしれませんね。
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ラオス全般に言えることとして、気候的には11〜2月が観光のベストシーズン !
ラオスは「東南アジア最後の桃源郷」と言われた時代もありましたが、貧しく観光資源があまりないせいか、旅行者はミャンマーに流れ、しばらく忘れさられた存在となっていました。
しかしながら、「人々が素朴で温かい」「自然豊か」「文化や風習が独特」ということで、近年「人気の観光地」になりつつあります。
貧しいといっても国民の80%は農業従事者なので、「豊かな最貧国」という言われ方をするぐらい「食べるのに困るような貧しい人」は見かけません。
とにかくのんびりした雰囲気の、穏やかーな国なのです。中でもルアンパバーンは別格で、「町全体が世界遺産」のため、観光客は増える一方です。
そんなルアンパバーンは、ラオスの首都・ビエンチャンから飛行機で40分、バスで10時間ほどのところにある山あいの小都市です。旧市街全体が「ルアン・パバーンの町」として世界遺産に登録されています (1995年)。
早朝の托鉢(僧侶が街を歩き、近隣の信者から施しを受けること)や、モーニングマーケット、ワット・シェントーンをはじめとした寺院、ルアンパバーン国立博物館、夕日のきれいなプーシーの丘など、見どころはたくさんあります。
街並みはきれいで、ラオス独特のゆるやかな空気感を気に入る方も多いようです。夜になるとメイン通り(シーサワンウォン通り)で大きなナイトマーケットが開催されます。
東南アジア一美しい街の一つと称されるルアンパバーンじゃラオスの京都とも呼ばれています。
① プーシーの丘
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ルアンパバーンの魅力は何といっても「世界遺産の町」であること。街中を歩いているだけでは気づかなかったメコン川の流れ、オレンジ色の屋根、たくさんの自然…
それらをここプーシー (仙人の山の意) の丘から見下ろして、ルアンパバーンを身体全体で感じましょう。328段もある階段は少しきついかもしれませんが、ぜひ夕日の時間に合わせて、少し余裕をもって上ってみてください。神々しいですよ!
② ワットシェントーン
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東南アジアのお寺はもうお腹いっぱい?いえいえ、ラオスのルアンパバーンでは、また一味違った建築様式がみられるのです。せっかくなので、町の雰囲気とともにラオスを感じてみてください。
③ クァンシーの滝
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メインストリートから1時間。交通手段はトゥクトゥクを利用しましょう。欧米人や子供たちが滝に飛び込んだりしていて、それを見ているだけでも楽しいですよ。
マイナスイオンたっぷり!お寺などに興味のない方は、ここに来てトルコのパムッカレのような雰囲気を楽しみましょう!
もう一つ、セー滝に行けばゾウに乗ることだってできます。
④ ナイトマーケット
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ルアンパバーンのメイン通りでは、夕方から屋台が出始めます (もちろん朝からやっている屋台もあります) 。ちなみにラオスはフランスの植民地だったこともあり、フランスパンを使ったサンドイッチが激うま&激安です!
両脇にずらーっと並んだナイトマーケットでは、ハンドメイドの刺繍もの、アクセサリーなどが所狭しと売られています。フードマーケットでは、格安ブッフェも楽しめます。
屋台の食べ物はちょっと心配…という方も、両脇にはレストランやカフェもあるのでご安心を。
⑤ ワット・マイ・スワナプーマハム
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1796年に建立された比較的新しい寺院ですが、見ているだけで心が落ち着くパワースポットとして観光客に人気です。
⑥ 王宮博物館
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歴史に興味のある方は是非訪れてみてください。内部には王宮の美しい装飾や仏像などが展示されています。どうせ行くなら事前にラオスの歴史を学んでから行ってくださいね。ちなみに、入場のチェックは少し厳しいのでご注意を。
⑦ パクウー洞窟
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メコン川沿いの岩山にできた洞窟にはたくさんの仏像が安置されています。
⑧ サンハイ村
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パクウー洞窟に行く途中に立ち寄れます。ここはラオス焼酎造りが有名な村で、酒造りの見学や試飲をすることができます。お土産を買うこともできます。
⑨ ワット・プーと関連古代遺産群
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10世紀頃、クメール人が進出してきた時代に築かれたと見られているワット・プー。当時のクメール人が信仰していたヒンドゥー教がコンセプトになっています。
ワット・プーは元々城として建てられましたが、後に進攻してきたタイのラーオ系民族によって寺院として位置づけられました。2001年より世界文化遺産に登録されています。
ツアー会社ではトレッキングやゾウ使いの資格を取れるツアーなどの受付もしています。それはさておき、東南アジアを旅する人たちは、タイやカンボジアなどの強めな接客に少しうんざり気味のはず。
しかしながら、ラオスの店員さんたちはとてもシャイで控えめなんです。ぼったくりや買わない客に逆切れ…なんてことはありません。
☆ ルアンパバーンが赤ちゃん連れ旅に適している理由 ☆
1:小さくてきれいな町
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ルアンパバーンは1353年から1975年まで、首都 & 国王居住地のあった長い歴史を持つ街です。古都に相応しい美しい街並み、ヨーロッパ風のしゃれた通り、オレンジ色の袈裟を着たお坊さん。このような情景が、異国情緒をたっぷりと感じさせてくれます。
大きな通りがなく、信号もなく、町全体は歩いて回れるほどです。そこにレンガ敷の歩道があり、赤ちゃんをバギーに乗せて観光するのに適しています。また、カフェやレストランが多く、ローカルフードだけでなく西洋料理もメニューにあります。
ローカル料理は日本人の口にも合うシンプルで気取らないものばかり。一方で、本格的なフレンチや韓国料理、和食なども楽しむことができます。お店の佇まいが美しいのも嬉しいポイントです。
タイやベトナムのような激しい雑踏や渋滞がないのもルアンパバーンの魅力の一つです。観光客も年齢層が高めなので心の底から落ち着けますし、静かなだけでなく空気がきれいなところもGoodです。
美しい街並みをゆっくり散歩して、疲れたらリバーサイドカフェでメコン川を眺めたりホテルに帰って一休み。そんなペースでいられることが、赤ちゃん連れ家族に支持される理由なのかもしれません。
2:環境が整っている
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寺院が多く、静かでヨガにも最適な空間が広がっているルアンパバーンには、シニア世代やファミリー客が多いせいか、ゲストハウスよりラグジュアリー感のあるプチホテルがたくさんあります。郊外にはプール付き高級リゾートホテルも増えてきました。
食事はローカルフードだけでなく洋食が用意されており、子供の食べ物にも困りません。ラオスの主食であるもち米も、子供の口によく合います。もちろん、トイレも洋式が多く、ほとんどのホテルやカフェでWi-Fiが使えます。
そして、ルアンパバーンの代表的な景色が、寺院からお坊さんがぐるっと街をまわる早朝の托鉢です。朝6時頃、オレンジ色の袈裟を着たお坊さんたちがあちこちのお寺から並んで歩いてくる様子は圧巻です。お年寄りが道端にひざまずいて主食のもち米やお菓子を捧げる姿は心が洗われるようです。
ナイトマーケットの楽しみはショッピングだけではありません。ローカルフードの屋台も出ています。例えば、ラオス北部名物のカオソーイ、炭火焼きの肉や魚、タムマークフン(ラオス風パパイヤサラダ)など。
カオチー (フランスパンで作ったラオス風のサンドイッチ) には、きゅうりやトマトのほか、肉でんぶやレバーペーストなどラオスならではの具材も入っています。
ナイトマーケットで歩き疲れたら、ビールを片手にサンドイッチにかぶりつくもよし、席に座って食事をとるもよし。冷たいフルーツシェイクやコーヒーを売る屋台もあります。
ショッピングもグルメも楽しめるルアンパバーンのナイトマーケット。ラオスを訪れた際は是非、行ってみてください!
いかがでしたか?
「何もないところが魅力」とさえ言われるラオス・ルアンパバーンですが、ゆったりと楽しめるような観光名所が実はたくさんあるんです!
筆者がルアンパバーンを訪ねた時、他に見かけた日本人観光客はシニアの団体客以外のほとんどが赤ちゃんか児童を連れたファミリー客でした。
バックパッカーの街というよりは「東南アジアの隠れたリゾートスポット」という雰囲気で、お決まりのビーチリゾートとは違う旅をしたいファミリー層に気に入られているようです。
もっとたくさん観光したいなら、有名寺院を巡ってみたり山の上のお寺に行ってみてもいいでしょう。ボートツアーで酒造の村や洞窟を訪ねる、市場を廻ってみるなど、観光名所はそれなりにあります。
それに、実はラオスはニューヨーク・タイムズの「世界で一番行きたい国」第1位に選ばれたこともあるんですよ!
ラオスはカンボジアに並び貧しい国の一つではありますが、人々のゆったりとした生活ぶりは私たちに「忘れかけている大切なこと」を気づかせてくれるような気がします。
次の休みには、「世界遺産の町」ルアンパバーンをぜひ訪れてみてくださいね。
行き方としては、日本からラオス (ビエンチャンやルアンパバーン) に直行便がないため、タイやベトナム、韓国経由で行くのが一般的です。ハノイ経由が多いです。