強い日差しの下、中古の日本車が渋滞の長い列をつくるミャンマーの最大都市ヤンゴン。
軍事政権下で閉ざされていたミャンマーは2011年の民政移管後、まるで別の国かのように生まれ変わりました。
そして現在、日本を含む外国企業は未開の市場に相次いで進出!長く自宅軟禁下にあったアウン・サン・スーチーさんは与党党首となり、2016年春発足の新政権の実権を握っているのです。
酷かった時代…
ネ・ウィン将軍がクーデターで権力を握った1962年以降、メディア規制は強化され、軍政は意に沿わない報道を封じ込め、国民を世界から隔絶しようとしました。
あれよあれよと軍政は、反政府の言説を広める者を次々に投獄。。。
思うことを口にできず、支配層は固定されたまま。人生は何をするかではなく「誰を知っているか」に左右された国民たち。
隣人との揉め事からビジネスまで、ミャンマーの人々の生活は、「軍政とのパイプ」がものを言った時代が確かにあったのです。
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刑務所のある北東部シャン州は、ヘロインやアヘンの原料となるケシの世界有数の栽培地として有名です。
獄中にいる麻薬密売人はケシ栽培が家業でした。彼らは、それが悪いことだとはこれっぽっちも思っていなかったのです。
そして今!
民政移管で誕生したテイン・セイン政権により、制度は大きく変わり技術は発展!
それじゃあ…
国民の意識は変わっていっているのでしょうか?
う〜ん
人はそう簡単に変われるものではありません。ただ、隠蔽や不確かな情報に惑わされることは少なくなってきたように思えます。
ここ数年で人々の世界観は大きく変化し、自信を持てるようになってきている…それは素晴らしいことです。
次の旅行先にミャンマーをオススメ ☆
さて、ミャンマーと聞いて皆さんは何を想像するでしょうか?上述した「暗い歴史」もさることながら、実はとっても魅力的で素敵な国なんです!
そこでここから先は、皆さんが次の旅行先にミャンマーを選びたくなるような情報を簡単にお伝えしていきますね。
しかし、こうやって見てみると意外に大きいですねー!
(旧首都はヤンゴンですが、現首都はネピドーです)
ミャンマーは、おそらく皆さんが思っている以上に「治安が良く」「観光地がたくさん」あります。成田からヤンゴンへの「直行便」もあるんですよ。
料理は、周辺国の良いとこ取りをしている感じでとっても美味しいです。
「日本人の口にも合う」と言われています。また、ミャンマーのビールは「東南アジアで一番美味しい」と脚光を浴びているほどです!
グビグビッ🍻
オススメの観光地 ☆
ミャンマーの主な見どころは、仏教遺跡 & 手つかずの自然 & 素朴な田舎町です。…「な〜んだ。つまらない…」と言うことなかれっ!
ミャンマーは東南アジア観光において、リピート率が非常に高い国として有名です。それはな〜んでかっ!?そう、ミャンマーには魅力溢れる観光地が点在し、一度訪れた人がリピーターとなってしまうからなんです!
おまけに、東南アジアでも有数の美しいビーチがいくつかあります。それは未だ観光地化が進んでおらず、手つかずの自然がそのままの状態である、ということの裏返しでもあるんですね (^ ^)/
え〜、それでは、文字数の制限もありますので (笑)、有名どころの観光地だけを簡単に紹介しておきますね。
(マニアックな観光地紹介はまたの機会にさせていただきます。ゴメンなさい)
まずはこちらから ↓
《ヤンゴン》
ヤンゴン空港から中心部の街まではタクシーで約1時間。ヤンゴンは元首都であった港湾都市です。市内には植民地時代の影響を受け、コロニアル様式の建築物が多く残っています。
国立博物館やマーケットなど見どころは満載なのですが、ヤンゴンで一番の見どころはやはりシュエダゴンパゴダでしょう!
ミャンマーと言えばここ、と言っても過言ではないほど有名な観光地です。夜にはライトアップされとっても綺麗ですよ~!(トップ写真のような感じです)
金色に輝く豪華絢爛な「聖なる黄金の塔」は、絶大なるパワースポットなんです!ここに来て、人生のエネルギーをMaxに充電させていただきましょう!
○ ゴールデンロック
絶妙のバランスで落ちないようになっている岩「ゴールデンロック」。仏教徒の巡礼地としてよく知られています。「世界遺産」ではありませんが、近年はミャンマー観光の目玉の一つとなっています。
(アクセス)
ヤンゴンから北東に向かい、バスで5~6時間くらいの所にあります
《古都バゴー》
ミャンマー南部の古都バゴーには、全長55mもある巨大な黄金寝釈迦「シュエターリャウン寝仏」が安置されています。
《バガン》
バガンはミャンマーのほぼ中央に位置しています。見どころはズバリ!広大な草原の中に大小約3,000を超すパゴダがあることです。
ヤンゴンのシュエダゴンのような煌びやかさはないものの、この壮大な景色は圧巻ですね〜!世界三大仏教遺跡の一つでもあり、いずれ世界遺産に登録されることは間違いないでしょう!
(アクセス)
飛行機・・・ヤンゴンから国内線で1時間20分
バス・・・ヤンゴンから12〜13時間、マンダレーから5〜6時間
他にも、マンダレーから船が出ていますので、エーヤワディー川を下って行く方法もオススメです。
《インレー湖》
ここでは水上に家を建てて暮らすインダー族の暮らしに触れることができます。
インレー湖の西側には、「インデイン遺跡」という最近まで知られていなかった手付かずの古代遺跡があります。さらにインレー湖の奥にはサガー遺跡など、数々の遺跡が荒らされずに残っているんです。
パダウン族にだって会うことができるんですよ!(会ってどうするのって話もありますが) (^ ^);
《マンダレー》
ミャンマー第2の都市マンダレーは、イギリスに併合されるまで独立を保った最後の王朝の首都でした。ここにはミャンマー最大のマーケットもあり、活気と賑わいをみせています。
マンダレー周辺にはインワ、ザガイン、アマラプラ、ミングォなどの王都やピンウールィンなどの避暑地がありますよ。
(アクセス)
マンダレーへはヤンゴンから空路、鉄道、バスで行くことができますが、マンダレー、バガン間の片道は船で行くことを強くオススメします!
《コータウン》
ミャンマー最南端の街コータウンの情報は今のところガイドブックやWebサイトなどにあまり載っていません。それゆえ秘境としては今がチャンス!
ミャンマーのビーチと言えば「ガパリビーチ」なのですが、コータウンのビーチはガパリに遜色のない美しさなのです。訪問客が少ない分、こちらがお得ではないでしょうか。
《ナガ》
この地域に住むナガ族の皆さんは90%がキリスト教徒です。彼らはインド北東部からミャンマー北西部に広がる山岳地帯一帯に暮らしています。
とっても興味深い旅先の一つですね。ただし、ナガへ行くにはミャンマー国防省が発行する特別許可証が必要です (最低2ヶ月前に申請しなければなりません)。
ナガは他の都市と違ってパゴダやパヤーなどの見所はありませんが、大自然と少数民族の習慣・風土・生活などに触れることができます。
ここへ行くなら新年のお祭り「カインビ」に合わせて行くと良いでしょうね。
(アクセス)
ヤンゴンからホンマリンヘ飛行機で3時間半、そこから軍供与車での移動となります
まとめ ☆
1989年、この国は「ビルマ」から国名が変わりミャンマーと呼ばれるようになりました。
人口6,000万人超のミャンマーは、面積が日本の1.8倍もあります。東南アジアに位置し、ラオス、中国、タイ、バングラディシュ、インドの5か国と国境を接しているのです。
未来に可能性を感じますね~
最後に紹介した「ナガ」などへ行く際には特別な許可証が必要なのですが、海外観光客が普通に行ける地域の気候は一年中高温多湿なのが唯一の難点かもしれません (笑)
それでも、
○ 世界的に有名な遺跡が大切に残されているミャンマー
○ 大自然に溶け込むように建っている寺院の荘厳な姿
○ 遺跡と見事に融合する朝日や夕日の美しさ
○ 温かい人々と笑顔の可愛い子供たち
素敵です!
人々の心には伝統的に刻まれている信仰心があります。小さな子供が熱心に祈りを捧げている姿を見ると、何だか心に熱いものがこみあげてきます。
目に見える観光地だけでなく、そこに生きる人々と直に触れ合うことこそが旅の最大の魅力なのではないでしょうか。
神秘溢れる国ミャンマーを訪れてみると、心震える何かを感じずにはいられません。
あなたも、まだまだ発見されていない何かを探しに、ミャンマーへ旅立ってみてはいかがでしょうか
(^ ^)v
追伸
国内外の心臓病の子供たちを救う「明美ちゃん基金」の医療団5人が2016年5月、医療支援のためミャンマーのヤンゴン国際空港に降り立ちました。
心臓病の子供の治療や現地医師の教育を行う予定です。
Good job!
ミャンマーの子供たちのために、今後も継続的にこのような取り組みが行われていくと良いですね (^ ^)