いまだ謎のベールに包まれている北朝鮮。入国にはいくつか難点 (問題) もありますが、申請すれば意外と簡単に行けるようです。
ただし、旅行代金が高いので「だったらハワイに行くよ」なんて声も聞こえてきそうですが。。。「未知のヴェールに包まれた国」北朝鮮に興味のある方もいることでしょう。
そもそも、北朝鮮が「普通に入国して観光できる国」だということをご存知だったでしょうか?知らない方も多いのでは?
というわけでここでは、北朝鮮の「観光旅行の見どころ」や「行き方」「料金」「注意点」などについてまとめてみました。
あっ、ちなみに「家族がマスコミ・自衛官・政府関係者・警察官だと入国できない」という話もありますが、金正日 → 金正恩体制になってからずいぶんと緩和され入りやすくなったようです。
ただし、党が指定したガイドが同伴しないと入ることができません。


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最高指導者による事実上独裁体制をとる社会主義国「北朝鮮」は、(アメリカとソ連の) 冷戦下に誕生した分断国家です。韓国との境界線には今も軍事境界線 (38度線) があります。
◉ 正式国名 : 朝鮮民主主義人民共和国
◉ 首都 : 平壌
◉ 人口 : 約2,500万人
◉ 通貨 : 北朝鮮ウォン
◉ 公用語 : 朝鮮語
※ 1948年の建国から漢字は廃止
◉ 気候 : 夏は暑く冬は寒い大陸性気候
※ 国連加盟国192カ国の内、日本・アメリカ・韓国を含む25カ国は北朝鮮を一度も国家として承認していません

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北朝鮮旅行を実施する場合、中国を経由して入国するのが一般的です。
◉ 空路 : 北京、瀋陽、ウラジオストク (ロシア)
◉ 陸路 : 北京、丹東 、琿春
※ 琿春に関しては、日本人観光客は滅多に入れません。丹東からは北朝鮮までの国際列車が通っています。
このように、入国ルートだけでも特殊性のある「北朝鮮」ですが、せっかく入国できたとしても「全ての旅行客は会話・行動・行き先などを監視・盗聴されている」ようです。
そして、気をつけておくべきことは「北朝鮮は基本的に危険だ」ということ。ある調査では、ジンバブエ・グルジア・ハイチ・ラオス・パプアニューギニア・コロンビアと共に、「世界で最も危険な旅行地7ケ所」に選ばれてしまいました。
※ ただし、ガイド同伴なので強盗や暴漢などの危険性はほぼありません。その代わり、疑われるような言動 (政治的発言など) をすれば処罰を受けることがあります。


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まずはじめに、北朝鮮旅行ではいきなりの予定変更は当たり前!「○○を見たい」と思って申し込んでも予定を変更されることはザラにあります。 というか、渡航できるかどうかさえ、そのときの状況によって変わってきます。
そんな北朝鮮への旅費はというと、韓国旅行 (2〜3万円) の10倍はかかると思っておいた方がいいでしょう。
とはいえ、
あらゆる国々に行ったことのある方にとって「最後の社会主義国」北朝鮮には「一度行ってみたい」という思いがあるかもしれません。
「近くて遠い国」北朝鮮。。。日本で報道されるのは核開発や拉致問題、貧困に喘ぐ一般市民の窮状の話ばかり。「でも、実際どんな国なんだろう?」
そんな疑問を解消すべく、世界各地から「中国からのツアー」で北朝鮮を訪れる人たちは少なくないようです。一番安く済むのはこの「中国からのツアー」ですし、基本、個人旅行ではビザが出ないはずです。

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例えば北京から空路で北朝鮮に行く場合、高麗航空を利用したりするわけですが、この飛行機が落ちるかもしれないと噂されるほどにやばい…かもしれません。保有する旅客機は全般的に老朽化しており、国際的な抜き打ち検査において「重大な安全性の欠如」があると判断されているようです。
その結果、EUには乗り入れ禁止…となっています。
安全面もさることながら、「高麗航空は顧客が満足できる水準の航空会社ではない」と酷評されてもいます。「まずい機内食」「棚にカバーがなく荷物が落ちてくる」「CAの態度が悪い」などなど。
怖いもの見たさの虫も騒ぎ出しますが、どうせ行くならやはり陸路が安心かもしれません。

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◉ パスポート & ビザ
ビザは、旅行代理店が¥9,000~¥15,000ほどで代行取得してくれます。ちなみに、北朝鮮への渡航歴はパスポートに残りません。
◉ お金
北朝鮮旅行では、中国の人民元、USドル、ユーロ、日本円で買い物ができます(食事も全てツアー代金に含まれるのであまり使うところはありませんが…)。北朝鮮ウォンは基本的に国外持ち出し禁止なので、外国人は使えません。
◉ その他
ガイドブックはガイドがいるので必要ありません。携帯電話や大きめのカメラは空港で没収されます (出国時に戻ってきます)。
北朝鮮旅行は不可能ではありません。ただしそれは北朝鮮 (金正恩による独裁体制の政府) にお金を寄付するようなもの。そのお金で、彼らは核を開発するのです。
やがては日本を含めた世界各国に害をもたらすかもしれません。その点を踏まえた上で、「何かを学び感じたい」のであれば一度だけ行ってみてください。
もちろん、何があろうと自己責任です。北朝鮮にいる間は常に拉致の危険にさらされていることもお忘れなく。仮に拉致された場合でも、外務省 (日本政府) は動いてくれないかもしれません。