台湾地震で亡くなった大学生カップルの物語



2016年2月6日、台湾で激しい地震が起こり、日本では「恩返しを!」の声が続々とあがりました。2011年の東日本大震災では、台湾から世界最大級の200億円規模の支援があったのです。

 

台湾でも、日本同様よく地震が起こります。2016年、旧正月に親族が集まり「新年」を祝うその日を災害が襲ったのです。

そして、もっとも被害の大きかった台南市でも2月13日、行方不明者の捜索は終了。台湾全体での死者は116人に上ったのです。

 

 

 台湾地震

台湾地震の最新被害状況

マグニチュード6・4の地震に見舞わた台南市では、マンションが倒壊するなど多数の死傷者が出ました。それは、旧暦で新年を祝う「旧正月」の前夜の災害だったのです。

現地からは、被害を伝える写真が次々とネットに投稿され、日本からは、東日本大震災の際の台湾からの支援に「今こそ恩返しを!」と声が上がり…

 

しかし、日本国中を見回してみると、「他人事」としか見ていない人たちも多く、残念な気分になったものです。

 

 

遺体で発見された台湾人カップル

2月11日朝、しっかりと抱き合ったままの台湾人大学生カップルの遺体が、崩壊したマンションの下から発見されました。Facebookなどに仲睦まじい写真をたくさん投稿していた2人の最期の姿に、ネット上では悼む声が…

台湾地震で死亡した大学生カップルの話

2人の遺体が発見された台湾南部では、地震によって多くの建物が倒壊し、多くの人が犠牲になりました。

 

報道によれば、男子学生のツァイ(Tsai Meng-chia)さんは、ガールフレンドのホワン(Huang Ruo-hsin)さんに覆いかぶさり、必死で彼女を守ろうとしていたようです。

彼の懸命さは、「レスキュー隊が彼の腕を彼女から引き離すのに苦労した」というエピソードからも痛いほど伝わってきます。

 

2人はともに21歳の大学3年生でした。台湾南部の台南市にある崑山科技大学の学生です。しかし、悲惨なことに彼らが暮らしていた16階建ての建物は倒壊してしまったのです。

2人は探検 & 冒険が大好きで、「台湾にはまだまだ見たいところがいっぱいある」と書きつつ、行った先の写真をいつも投稿していました。

台湾地震で被災し亡くなった大学生カップル

2人が、天国でも仲睦まじく暮らしていけることを心より願いたいと思います。

 

 

日本と台湾の絆はこれからも永遠に…

「日本はいつもお金を出すだけで人的貢献はしない」と国際社会から常に非難され続けてきましたが、2015年からの安保法案改正に伴い、まずは南スーダンに自衛隊を派遣することにしました。

 

しかし、個人的見解を述べさせてもらうなら、日本は世界とは違う、戦争・紛争に関わらない独自路線で国際社会に貢献していくべきだと思います。

つまり、自衛隊を紛争地に送る必要など全くないのです。

 

その代わり、世界の災害救助隊として、地震直後の被災地などに出向き、迅速かつ的確な対応で少しでも多くの人たちの命を助け出してもらいたいのです。

 

台湾に最も近い優秀な救助隊は「日本」です。

災害時の救助活動は時間との勝負です!スピード感を持って救助隊を送り出してほしいものです!

 

「恩返し」という正の連鎖を継続させていきましょう!そうすることで、きっと、世界はもっともっと住み良くなっていくはずなのです。

「あのときは本当にありがとう!今度は私たちが…」の気持ちこそが大事なのではないでしょうか。