一般的に、バックパッカーなどの節約旅行者がルアンパバーン (ラオス) からチェンマイ (タイ) へと移動する方法は2つ。
1つは悪路で有名な道をバスで24時間 (4,000〜5,000円ほど) かけて行く方法。そしてもう1つはルアンパバーン → ファーサイ → チェンコーン → (チェンライ) → チェンマイをバス &ボートで乗り継いで行く方法です。
後者の場合、ルアンパバーン 〜 ファイサーイ間はスピードボートかスローボートで、ファイサーイ 〜 チェンコーン 〜 (チェンライ) 〜 チェンマイ間はバスで移動することになるでしょう。
ちなみに、スローボートを利用するとルアンパバーン 〜 チェンマイ間はTotalで2泊3日かかります。さあ、あなたはどの手段を選びますか?
ルアンパバーン → ファイサーイ
おそらく、皆さんがルアンパバーン (ラオス) からファイサーイ(ラオス) までの移動方法として考えるのは以下の3つではないでしょうか。
値段が安い順に、
- 寝台バス (15時間)
- メコン川をスローボートで2日間
- メコン川をスピードボートで6時間
ルアンサイクルーズでGo!
そんな中、私が選んだ方法は「ルアンサイクルーズ」(スローボートの1つ)です。
8人乗りのスピード (高速) ボートに乗って、競艇のように爆音を立てながらアトラクション感覚で移動してもよかったのですが、それは「危ない」という噂も・・・。
というわけで、急ぐわけでもなくメコン川をじっくりと楽しみたかったこともあって、スローボートを選択したのです (経由地パークベンで1泊)。
私が選んだルアンサイクルーズは船が大きく、の〜んびり過ごすことができました。
ただし、他社の一般的なスローボートでは狭い席に2日間座りっぱなし…なんてことも。ボート会社選びも大切ですよ。
ルアンパバーンをいざ出発!
とても静かで、独特の雰囲気をもつ早朝のルアンパバーンを出発。6時過ぎにホテルを出て、車で船乗り場まで移動。船内は落ち着いた雰囲気の木目調。自由席なので好きなところに座ってOKです。
6時50分、全員の荷物の積み込みが終わり、エンジン音が聞こえてくると何だかワクワクしてきます。辺りはまだ少し薄暗いのですが、いよいよ出発です。
船内では英語を話すラオス人のガイドさんが船内 & スケジュールの説明をしてくれます。長距離移動のため、運転手は2名体制とのこと。安心です。
ちなみにメコン川は全長約4,350kmのとっても有名な川なのですが、そのうちラオスを流れている部分は約1,900km。今回は2日間かけて (たったの?) 140km程度ですから、やはり「メコン川は壮大だなぁ」と感じずにはいられません。
説明が終わるとバーカウンターに朝食のセット (バイキングスタイル) が並びます。朝食後はフリータイム。日の出前ということもあってまだ若干風が冷たいです。
「ラオスは東南アジアなんだから暑いんじゃないの」と思う方もいらっしゃるでしょうが、山岳エリアや盆地のエリアは朝晩冷え込みます。
パクウー洞窟観光 & ランチ
朝8時過ぎ、パクウー洞窟に到着です。船を降りていざ洞窟へ!雰囲気の異なる2つの洞窟「タム・ティン・ルム」と「タム・ティン・トュン」を散策しました。
9時頃、船に戻って再度出発。しばらくは何も考えず、メコンの景色をのんびりと堪能です (ボーッと)。
お昼頃、船上でのランチタイムとなります (美味しいです)。食後のコーヒーまでしっかりと味わった後は、再度クルーズ船からメコンの景色を楽しみます (川沿いにゾウがいました)。
バウ村観光 & ルアンサイ・ロッジ
13時過ぎ、上陸していざバウ村観光へ! 5分ほど砂浜を歩くと村の入り口に到着。この村は600年も前から存在しており、昔はいろんな民族が混在していたそうです。現在はラオ族が暮らしています。
さて、この村での注意点は、
- 勝手にお金をあげない
- 買い物する際はガイドさんに一声かける
です。ルールを守らないと、(村人にとっては高額になるので) 村の風紀を乱すことになりかねないとのこと。ここでは織物や焼酎の製造工程を見学することができます。焼酎は試飲可能です。
14時、バウ村観光を終えた我々は再びボートに乗ってパークベンを目指します (到着前にはホテルのゲストカードが配られますのでチェックイン用に記入しておきましょう)。
そして夕方前には宿泊先に到着!
すごく開放感のある素敵な場所です。夕食の時間まで少し時間がありますので、瞑想 & ヨガでのんびり過ごしましょう。
19時、いよいよ夕食です。メニューはラオス & 西欧のミックス料理となっています。とっても美味しかったですよ!あとは寝るだけ。おやすみなさ〜い!
2日目!パークベン出発!
早朝、起きることができたら朝市へと出かけてみましょう。村人のための市場なので観光客が買うようなものは特に何もありませんが、そのやりとりを見ているだけでラオスの日常を感じることができます。
さあ、慌てて戻ってレストランで朝食を食べたらいざ出発 (7時頃)。午前中はとにかく移動です。メコンの景色をのんびり眺めながら、読書をするなり居眠りするなり、好きに過ごしてください。
9時頃にコーヒーブレイク、お昼にはランチタイムがあります。ちなみに船内の飲み物はフリー。13時頃、モン族の村に到着です。川辺には子どもたちがお土産を抱えてスタンバイ。けっして質の良い素材の品ではありませんが、村人が一生懸命手作りしたであろう小さなバッグを見ていると、一つくらいは買ってあげないとなぁ…という気になってきます。
15世帯、60人ほどが生活しており、20km先はタイ。独自の文化を持っており、宗教は仏教ではなく自然 (精霊) 信仰となっています。当然、言語も独自のもの。村の散策中、お土産販売のためでしょうが、可愛らしい子どもたちが一緒についてきてくれます。
30分ほどの滞在で村を離れ、船旅はさらに続きます。ここから先はメコン川の右手がラオス、左手がタイというまさに国境の中を進みます。
17時過ぎ、ようやくファイサーイ (ラオス) に到着し2日間のクルーズは終了です。私はラオスに残りますが、多くの人たちは (別の船で) 国境を越えてタイへと移動して行きます。
ルアンパバーン → チェンライ
ルアンパバーン (ラオス) からチェンライ (タイ) に行く場合 (国境超え)、ざっくり分けて「夜行バス」で行く方法と「ボート」で行く方法があります。
上述したボート旅は、バス + ボート + バスと併用した場合の一つの手段となります。
というわけで、ルアンパバーンからファイサーイへはバスかボートで移動して、
ファイサーイからは国境を越えてチェンライ行のバスに乗る。これが一般的なルートではないでしょうか。時間があるなら、ファイサーイやチェンコーンといった国境の町で一泊ずつ…というのがいいかもしれませんね。
ちなみに、ルアンパバーン (ラオス) → チェンライ (タイ) の夜行バスはだいたい以下のようなスケジュールとなっています。
・18:00 ホテルでピックアップ
・19;00 ルアンパバーン出発
・07:30 ラオス側の国境(ファイサーイ)到着
~出入国審査など~
・09:00 タイ側の国境(チュンコーン)出発
(バスからミニバンに乗り換え)
・12:00 タイ・チェンライに到着
チェンライ → チェンマイ
チェンライ 〜 チェンマイ間は約180km。VIPバスで約3時間の旅となります (700〜800円ほど)。
朝から夕方まで、30分に1本くらいの頻度で運行されています。
ルアンパバーン → チェンマイ
ルアンパバーンからチェンマイへと移動する方法は主に4つ。
① 飛行機・・・1時間、8,000〜13,000円ほど(日によって異なる)
② バス・・・20時間 (800km)、4,500円ほど(食事付き)
③ スピードボート・・・1泊2日 、8,000円ほど ( 食事3回付き)
④ スローボート・・・2泊3日、5,500円ほど (食事3回付き) + 2泊目の宿代
※ 陸路の細切れ移動は乗り換えが多くてとにかく面倒なのでここでは紹介しておりません
②のバス移動に関しては、18:00出発のシーティングバス (乗り換えなし) が330,000キープ (約4,300円)、19:00出発のスリーピングバス (タイ入国後、ミニバンに乗換え) が300,000キープ (約4,000円) といった具合にいくつか選ぶことができます。
翌14:00頃、チェンマイバスターミナルに到着!
ですが、正直このルートの移動方法には嘘が多く、(乗り換えなしだと聞かされていたのに) 国境辺りで降ろされたり、自分でトゥクトゥクを手配して移動しないといけない…なんてことになったりもしますので、信頼できる旅行代理店を見つけてしっかりと交渉してみてください。
おわりに
飛行機、ボート、バス。移動手段は様々ですが、移動も含めて思い出に残る素敵な旅になることを心より願っております。
Have a nice trip!