タイサッカーを語るのにまず欠かせないのはタイ代表の活躍です!
快進撃は2015年もとどまることを知らず、6月にシンガポールで行われた東南アジア競技大会(SEA Games)では、U-23タイ代表が2連覇を達成!また、ワールドカップ予選でもタイの躍進は続いています。
アジア2次予選のグループFを戦うタイは、イラクとの最終戦を残して4勝1分け無敗で首位を快走中!
ホームでのイラク戦では0‐2とリードを許す苦しい展開から残り10分でドローに持ち込み、中東の強豪を相手に成長を見せつけたのです!
これまで、タイがワールドカップ・アジア予選のファイナルラウンドに進んだのは2002年の日韓大会予選のみ。
今まさに、タイの代表チームはアジアトップレベルへの階段を着実に登り始めているのです。実力はもはや東南アジアレベルではありません。
国内リーグ
タイ・プレミアリーグでは、ブリーラム・ユナイテッドの強さが光り輝いています。25勝9分無敗と別次元の強さで3連覇を果たしました。
近年、タイリーグのレベルは年々上昇を続けています。その中で圧倒的な力を見せたブリーラムの強さは特筆すべきものでした。
得点王となったブラジル人ストライカーのジオゴ・ルイス・サントを筆頭にレベルの高い外国人選手を揃え、各ポジションにタイ代表クラスが並ぶ陣容は隙なし!
2016年以降、いよいよアジアの頂点に到達できるかもしれないところまできています。
イングランドよりも自国リーグを見るようになったタイのファン
リーグの規模や盛り上がりにおいて進化を続けるタイリーグ。
選手のサラリーはタイ代表クラスの選手であれば年俸数千万円も珍しくなく、トップクラスの外国籍選手であれば億単位の数字も聞かれるようになってきました。
観客動員数も年々伸びており、ブリーラム・ユナイテッドはホームの平均観客動員数で東南アジアトップとなる2万人超えを達成!
さらに、日本人の神戸清雄監督が率いるナコンラーチャシーマーFCも熱狂的なサポーターを誇り、ホーム平均で同じく2万人超え!
リーグ3位に入ったスパンブリーFCも平均1万5千人を超えるサポーターを集めていますが、これら3チームがすべて地方クラブであることも興味深い点です。
そんなタイリーグは3部リーグまで含めて計120ほどのチームが存在しますが、ある地元メディアの調査によりますと、タイのファンはイングランドのプレミアリーグよりも自国リーグにより関心を持つようになってきているそうです。
これまで「サッカー」といえばイングランドのプレミアリーグを指すのが当たり前だった東南アジアにとって、これは画期的な変化なのです。
タイ国内でブリーラムに次ぐ人気と実力を誇るムアントン・ユナイテッドなどは、ラオス、カンボジアなどの近隣国へのツアーを敢行するほど!
タイ・プレミアリーグのトップクラブは今、周辺国でのファン獲得に動き始めているのです。

岡崎慎司
世界最高のフットボーラーといえばバルセロナのリオネル・メッシやレアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドかもしれません。
しかし近年、世界中から新たな注目を集め、その人気が高騰し続けているのはイングランドのプレミアリーグです。マンチェスター・シティのセルヒオ・アグエロやチェルシーのエデン・アザールなど、ファンタスティックなプレイで観客を沸かせる選手が多数在籍しています。
その中でも“最もキュートで愛くるしい”14人のフットボーラーをアイルランド『Irish Examiner』が選出しました。その栄えある第2位に、なんと!レスター・シティが誇る“愛嬌の塊”岡崎慎司が紹介されているのです。
「素晴らしいタイトル争いを演じていることでレスターは皆が大好きなチームとなった。また勝利を目指す選手たちの粘り強い姿勢も、クラブの人気向上に貢献している。それは例えばジェイミー・バーディやエンゴロ・カンテ、そして“究極の可愛さ”を誇る岡崎慎司のことだ」
タイでも人気の岡崎くん
レスター・シティのスポンサーである「キングパワー」はタイ最大手の免税店で、バンコクの国際空港などでレスター・シティのレプリカユニフォームを販売しています。
そしてそのユニフォームは…完売!今ではタイのどこに行ってもレスターのユニフォームが手に入らないほどの人気ぶりだというのです。
バンコク中心部にあるレスター・シティのクラブショップや空港の免税店でも、ユニフォームの注文依頼をする人が増えており、以前はリヴァプールやチェルシー、マンチェスター・ユナイテッドなどのビッグクラブのファンだった人がレスターを応援しているようなのです。
オーナーのお膝元タイでサポーターを増やしているレスター。当然、スタメンで活躍する岡崎もタイで大人気なのです!