ベトナムで人気のSNSは?



ベトナムでの「インターネット普及率」は約7割とさほど高くありませんが「SNSの普及率」も約7割。こちらは思いのほか高い数字になっています。さらに、ベトナム人の「携帯電話契約率」は約150%。これは、1人で複数の回線を持っている人が多くいるということになります。

さて、ここで質問です。日本で一番利用されているSNSは「LINE」ですが、ベトナムではどうなのでしょうか?参考までに、「SNSのプラットフォームの使用状況」の調査によれば、最も利用されているのは「YouTube」「Facebook」「Facebook Messenger」などです。

 

ベトナムで人気のメッセンジャーアプリは?

日本人は、メッセンジャー (チャット) 機能付きのアプリは「LINE」と「Facebook Messenger」くらいしか使いませんが、ベトナム人はそれ以外にも「KakaoTalk」「Viber」「We chat」などを使いこなしています。日本よりも国際色豊かなベトナムでは、中国人・韓国人・タイ人などのアジア系のみならず、欧米人も多く観光やビジネスで訪れるため、相手に合わせたメッセンジャーアプリを使いこなす必要があるようなのです。

そんな中ベトナムでは、ベトナム発のチャットアプリZaloが大きくシェアを伸ばしており、日本におけるLINEのような存在になっています。もちろん、ベトナムでも圧倒的な人気を誇っているSNSはFacebookで (利用率95%)、インターネットを利用するベトナム人のほとんどが使っていると言っても過言ではありません。これに付属するFB Messengerの利用者が多いのは当然なのですが、もう一つ、「Zalo」の利用者も急増してきています。日本人にはあまり馴染みのないSNS「Zalo」ですが、 ベトナムでは高い人気を誇っています。つまり、多くのベトナム人若者が使っているメッセンジャーアプリは「Facebookメッセンジャー」と「Zalo」なのです。

 

 

Zaloとは

ベトナムで人気の SNSは、ベトナムのIT企業VNGが開発したチャットアプリ「Zalo」です (リリースは2012年)。家族や友人と快適にチャットを楽しむことができます。このネーミングは、VNGが既にリリースしているブランド名Zingに、ベトナム語で「もしもし」を意味するAloを組み合わせて名付けられました。

LINEとFacebookを合わせたような基本的なSNSの仕様に加え、恋愛や教育など特定の話題へのグループチャット、近くにいる別のZalo使用者を検索できる機能なども備えています。また、最長5分間の音声を送れる音声メッセージ機能も。これには理由があります。ベトナムでは音声での交流が盛んだからです。このZaloのユーザー数は1億人を超えており、多くのユーザーから高い支持を得ています。

 

 

ZaloとFB Messengerの使い分け

まずはじめに、FB Messengerの利点はそのユーザー数の多さにあります。そのため、いろんな人に連絡をとる手段としてとても便利なのです。一方のZaloは「使いやすさ」に利点があります。なのでベトナム人は、仕事ではFB Messengerを、プライベートではZaloを…といった具合にそれぞれを使い分けているようです。

 

 

Zaloを活用しよう

ベトナムで最も利用されているSNSはFacebookですが、「Zalo」を活用することができれば、より多くのベトナム人と情報交換することができます。ベトナムのインターネット普及率は日本や中国などに比べるとまだまだ高くはありませんが、「Zalo」は多くの人に利用されており、SNSへの関心は非常に高いと言えます。

つまり、Zaloをうまく活用することができれば、よりたくさんのベトナム人に情報を届けることができるし、その逆も然りなのです。筆者は日本でZaloをインストールしてさっそくNearby機能を試してみました。これで、5Km圏内に数人のベトナム人がいることを知ることができました。「日本には思った以上に多くのベトナム人が暮らしているんだなー」

ちなみにこのZaloでは、商品のオンライン販売も可能です。Zalo Adsという広告機能で集客サポートも行えるようになっています。ベトナムでのビジネスには、Facebookだけでなく「Zalo」の活用も考えた方が良さそうですね。