美しい海と山々が広がる南太平洋最後の楽園「パプアニューギニア」には、観光に訪れたい素敵な場所がたくさんあります。手つかずの自然と独特のカルチャーが息づく魅力的な旅先…と言っていいでしょう。
ダイビング、シュノーケリング、サーフィン、フィッシングでよく知られたパプアニューギニアですが、トレッキングや自然観察などのアウトドア・アクティビティも実は人気です。
ダイビングエリアの広範囲に広がっていて、ワリンディやアロタウには日本人のダイビングガイドが常駐しています。
また、長い歴史の中で受け継がれてきた先住民族の伝統美術や芸能もおすすめポイントです。気候は良く、旅行先として人気急上昇中のパプアニューギニア!
希少な動植物が棲息し、自然と共に生きる部族の暮らしを目のあたりにできる点もほかとは違って面白いです。
今回は、そんなパプアニューギニアの基本情報とおすすめの観光スポットをまとめて紹介したいと思います。
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◉ 正式国名 :パプアニューギニア独立国(Independent State of Papua New Guinea)
◉ 首都 :ポートモレスビー(Port Moresby)
◉ 面積 :日本の約1.25倍
◉ 人口 :約670万人
◉ 通貨 :キナ (PGK)
◉ 公用語 :英語、トク・ピジン語、ヒリモツ語など
オーストラリアの北160kmに位置する国パプアニューギニアは、インドネシアから南太平洋へと弧を描くように山脈地帯が広がっています。さらに、アマゾンを超える広大な熱帯雨林も広がっています。
600以上の島々と800を超える固有の言語があり、氷河期の頃はオーストラリアと陸続きでした。19世紀にはオランダ・ドイツ・イギリスの植民地時代だったこともありましたが、その後受け継いだオーストラリアから正式に独立 (1975年)。
※ 太平洋戦争では、日本軍が占領しようとした残念な過去も
パプアニューギニアの人々は伝統的に「ワントーク」と呼ばれる少人数の部族に分かれて生活していました。たいていの部族は数十、数百人程度で、それぞれの部族ごとに言語・習慣・伝統が異なっています。かつては各部族同士で争っていたことも。
◉ 宗教 : キリスト教 (95%以上)
◉ 地震 : 2018年の2月と3月に、M7.0規模の大地震が複数回発生
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「ダイバーズ・パラダイス」「水中写真家の天国」とも呼ばれ、プロのカメラマンをも惹きつけてやまないパプアニューギニアの海は、「世界でもっとも珊瑚の種類が多い地域のひとつ」とも言われています。
ここには紅海の約2倍、カリブ海の約5倍もの海洋生物が生息しており、水温は通年で25℃~29℃。透明度の高い海で、1年中ダイビングを楽しむことができます。
ポイントの数も豊富で、5〜11月は北西側 (マダン、キンベ、ラバウル、カビエン、マヌス)、10〜5月が南東側 (ポートモレスビー、アロタウ、トゥフィ )がダイビングのベスト シーズンです。
ポートモレスビーは5〜10月が乾季、12〜4月が雨季となっていますが、雨季でもそれほど雨は多くありません。なので、ダイビング以外の観光目的であっても特にシーズンを選ばなくてもよいでしょう。
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《直行便》
成田国際空港からポートモレスビー・ジャクソン国際空港まで、ニューギニア航空でおよそ7時間 (土曜日に出発して日曜日の早朝に到着)。
《経由便》
・カンタス航空でケアンズ経由
・ニューギニア航空でシンガポール経由
・フィリピン航空でマニラ経由
など
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ツリーカンガルー、ペリカン、巨大ワニなどパプアニューギニア固有の動物たちを間近で見ることできます。さらに、10種類以上の極楽鳥 (バード・オブ・パラダイス) を間近で見ることもできます。
また、パプアニューギニアが原産と言われている蘭が咲き誇る蘭園も見どころのひとつです。効率よくパプアニューギニアの自然を楽しむことができるので、ちょっとした合間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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パプアニューギニアの東端に位置するこのビーチは定番のダイビングスポットとなっています。美しいサンゴと無数の魚たちを観ることができ、日本ではお目にかかれない希少種も多数!もちろん、初心者がシュノーケリングを楽しむことだってできます。
魚の大群に出会えるスポットとして水中写真家も足しげく訪れるアロタウ。。。見渡す限り魚の群れが行き交う光景は圧巻です!この幻想的な海洋生物たちと原始的な光景を思う存分にお楽しみください。
ゲストハウスから高級リゾートホテルまで、宿泊施設は充実していますので、何泊かゆっくりとアロタウを満喫してみてはいかがでしょうか。
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ウィルヘルム山は世界の登山家たちに愛されている有名な山です (登山レベルは中級クラス)。部族が暮らす村や深いジャングルを通り、谷へと入っていき、ロッジのあるピュンデ湖を目指します。
晴れた日の山頂からは、山と雲海が織りなす自然の美しさを楽しむことができます。ただし、標高は4,500mを超えていますので山頂付近では寒さが厳しくなる場合があります。
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パプアニューギニアの玄関口といえば首都のポートモレスビーです。急速な近代化が進む今もなお、 豊富なサンゴや生物が息づいている小さな都会…と言えるでしょう。
岬のように突き出した地形のタウン地区は最も近代的なエリアであり、高級ホテルやレストランなどが建ち並んでいます。その海岸沿いにあるのが「ポートモレスビーで一番美しい」と言われているエラビーチです。
昔はカメビーチとも呼ばれたこの白砂ビーチは、バスケットコートや遊歩道などがあり、旅行者のみならず市民の憩いの場としても人気のスポットとなっています (市中心部から徒歩15分)。
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約350種類の珊瑚が生息しているとされるジョエルズリーフ (キンべ湾) は「バリエーション豊かな水中の景色が楽しめる」とダイバーたちに人気です。
魚の数はコンスタントに多く、バラクーダやギンガメアジのほか、ドロップオフでは頻繁にメジロザメに出会えます。クマノミやアケボノハゼなどの人気生物もウオッチングできます。
この一帯はリゾート地となっており、シーズン中は多くの旅行者で賑わっています。水温は最低でも29度なので、1年中ダイビングを楽しめるスポットとしても有名です。また、湯気のあがるグリーンの温泉も楽しむことができます。
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「コキ・マーケット」は、モツ族の水上住宅があるコキ地区で開催されている市場 (マーケット) です。元々は部族間の物々交換の場でしたが、独立後、正式なマーケットとして認可されました。150店舗ほどが営業しており、地元の人たちで賑わっています。
パプアニューギニアの気候で育った新鮮な野菜や果物、そして熱帯魚までもが売られています。買い物をしなくても、南国でしか見られない食材を見たり、活気溢れる雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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パプアニューギニアの北東部に浮かぶニューブリテン島の北部に位置する小さな港町ラバウルに「ココポ戦争博物館」があります。日本の大ヒット映画「永遠の0」の舞台でもあり、第二次世界大戦のときに日本軍がここに基地を構え、ガダルカナルの戦いに挑んだことで知られています。
当時戦争で使われていた戦車や武器、戦闘機、ゼロ戦などが展示されています。 歴史を知り、戦跡が物語る平和の大切さを肌身に感じる良い機会になることでしょう。
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ウィルヘルム山の麓に位置する町で、昔からの文化を受け継いで生活している民族を垣間見ることができます。ウィルヘルム山への出発点ともなりますので、登山をする旅行者たちは必ず通ることになります。
ゴロカ特有の民族踊りは、村の人々が神聖なものとしているため旅行者に見せることはできませんが、「泥のお面」や「泥を全身に塗って大勢で踊る姿」は見ることができます (マッドマンの踊り)。また、バナナの皮を使って作られた伝統料理を味わうこともできます。
マッドマンの踊りの由来は、敵に奪われた土地を取り戻すために亡霊の姿で敵を怖がらせた…と言われています。踊りだけでなく、村人たちとの交流も楽しみましょう。
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ここには世界一の難易度 (100kmの距離があり、いくつもの山を超えなければならない。踏破するには6泊8泊の行程を要する) を誇るトレッキングコースがあり、旧日本軍ゆかりの地でもあります。
大自然はもちろん、当時の歴史 (戦争の残骸や慰霊碑) についても垣間見ることができる人気の観光スポットです (コースはいくつかあり、初心者向けのコースもあります)。困難な分、登った後の爽快感 & 達成感は格別で感動もひとしおです。
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全長1,000km以上の、パプアニューギニア随一の大河です。昔から独特の信仰や風習がある民族の村があることでも有名な地域です。旅行者向けに、村を1つ1つ周るツアーが開催されており、それぞれに異なる部族の生活ぶりを垣間見ることができます。
気候が良ければ1つ1つの民族の村に降り立ち、実際の生活、そして現地の料理までも楽しむことができます。あなたは「森羅万象に精霊が宿る」とされる精霊信仰を信じることができますか?
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パプアニューギニアの島のひとつであるニューブリテン島のラバウル近郊にある活火山です。この山は2014年に噴火したことで有名になりました。日本でいう噴火とはマグマが噴き出すイメージですが、ここの火山はドカンと音がした後、すさまじい衝撃波を放った…と言われています。
1944年に起きた火山噴火のあとに村を早く復興させる目的で毎年7月に仮面フェスティバルが行われるようになりました。異なった部族が一同に集まって踊る光景は、まるで映画のワンシーンを見ているかのように幻想的です。
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「タリ」へはポートモレスビーから飛行機で1時間半。緑深い山に手つかずの熱帯雨林が広がっており、5〜10月は多くの旅行者で賑わいます。ここでしか見ることのできない動植物の宝庫であり、コテージリゾートがあることでも人気です。
コテージに1泊し、忘れられない景色と野鳥 & 動植物の宝庫を堪能してみませんか。
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ここはウミガメの産卵場所として有名で、旅行者向けにタートルウォッチングのツアーも行われています。宿泊施設も充実した地域になるので、この地を拠点に何日か滞在するのもおすすめです (ポートモレスビーから小型飛行機で1時間)。
ココナッツの木と熱帯雨林が広がっており、白い砂浜とコバルトブルーの海に囲まれた美しい島ですよ!もちろん、ダイビングやシュノーケリングの聖地としても人気のスポットです。
アロタウからドイニー島まで船が出ていて、2時間半で行くことも可能です。
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ポートモレスビーから小型飛行機で約1時間半。トゥフィはダイバー憧れの地として有名です。ここの熱帯には多くの動植物が生息しており、小型飛行機のみアクセスできます。入り江には多くの海中生物が姿を見せ、手つかずの珊瑚礁の景色が広がっています。
ダイビング以外にも、カヤックで海周辺を散策するのもおすすめです。
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ここは野鳥の宝庫として有名な公園です。パプアニューギニアの国旗にも描かれているアカカザリフウチョウ (極楽鳥) の生息地でもあります。独特の声で鳴き、運がよければ美しい羽根を広げて踊る求愛のダンスを見られるかもしれません (このダンスを見たら幸せになれると言われています)。
野鳥ファンにはたまらない観光スポットで、40~60分ほどのトレッキングコースがあります。展望台からは、群青色に広がる海を一望できます。
また、コイヤリ族と言われるパプアニューギニアに古来からいた民族の住居「ツリーハウス」も展示されていますので、合わせて楽しむことができます。
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公園には珍しい動植物が150種類以上も棲息しています。ここで見ておきたい希少動物は「ツリーカンガルー」。カンガルーの仲間ながら、木の上で生活する特異な生態をしています。見た目はコアラのような大きな鼻とくりっとした目で愛らしさ満点です。
他にも、ワラビー、ワニ、昆虫類、サイチョウ、オウム、野鳥などが棲息しています。パプアニューギニアの熱帯植物もここで見られます。けっして大規模な公園ではありませんが、珍しい生物と出会えるとあって多くの方が訪れる人気スポットです。
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ダイビングをはじめ数々のマリンスポーツが楽しめることで人気のある港町です。5〜11月にダイビングをすれば、大きな魚の群れや海の中の絶景を見ることができます。もちろん、シュノーケリングやサーフィンなどを楽しむこともできます。
ちなみにマダンは「パプアニューギニアのベニス」と呼ばれており、海の中に入らずとも入り江やビーチを散策するだけでも海の絶景を堪能することができます。
また、海辺の村として知られる「ビルビル村」に住んでいる民族に会いに行くツアーも開催されています。ストリートマーケットやカルチャーセンターもあるので1日中楽しめるスポットです。
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マヌス島は、海洋生物と美しい珊瑚礁の宝庫です。ダイビングやフッシングを楽しみたい方にとっては素晴らしい体験ができます。またアウトドアが好きな方はシーカヤックもおすすめ!
シーカヤックのツアーは、日帰りの短いコースから一週間の旅程のものまであります。マヌスの美しい情景を潮の流れとともに感じるのも素敵ですね。
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首都ポートモレスビーから飛行機で約1時間30分。ニューアイルランド島の北西端に位置するケビエンという町からさらにボートで20分の海域に、小さな1島1リゾートのリセナン島があります。
ここはシュノーケリングを楽しめる無人島として訪れる観光客が後を絶ちません。ちなみにリセナンとは現地の言葉で「リラックスできる場所」の意味。
リセナン島には野生のクスクスが生息しています。
また、ボートで渡るラル島はアオウミガメとタイマイの産卵地として有名です。
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ポートモレスビー市内から車で約45分。市内からこれほど近くに、これほどの大自然があるのはパプアニューギニアならではと言えます。この落差約60mの迫力ある滝を堪能するには、乾季を避けて訪れるのがおすすめです。
(バリラタ国立公園とセットで半日ツアーとして組まれることが多い人気の観光スポットです)
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全長わずか1.2kmの (徒歩30分で一周できる) 小さな島ですが、毎年多くの旅行客が訪れるリゾート地です。この島にはリゾート施設のみがあり、あとは自然のみ。島ならではののんびりとした時間が流れており、身も心もリフレッシュできるおすすめの観光スポットです。
ポートモレスビーから連絡船乗り場まで送迎バスで約20分。連絡船に乗り換えて約10分で行くことが可能です。
ロロアタの海は美しい魚の群れと珊瑚の宝庫で、ダイビングやシュノーケリングでアクティブに楽しみたい方にも、のんびりとした島時間を過ごしたい方にもおすすめのスポットです。
また、カヤックで海からの景色を楽しむのもおすすめです。島では孔雀、カンガルー、ワラビーなどに出会える可能性が高く、動物園とは違ったありのままの姿を見ることができます。
海あり、山あり、野生の動植物あり…と大自然の宝庫であるパプアニューギニアにはダイビングやトレッキングをはじめとして、数多くの楽しみ方があります。それぞれの旅のスタイルに合わせて有意義な時間を過ごすことができます。
直行便も出ているので案外身近な「楽園」でもありますし、部族との交流も楽しみの一つでもあります。
是非、パプアニューギニアの壮大な自然と大らかで屈託のない笑顔を見せる島の人たちとの交流を満喫してください。
ただし、外務省安全情報をみると「危険度1」が発令されていたりしますので、渡航の際は十分注意してください (移動には必ずホテルや旅行会社が手配した運転手付きの車を利用しましょう)。
それでは、日々の喧騒を忘れてリフレッシュしに行ってらっしゃい!