海外の「世界遺産」登録数ランキング



ユネスコ (国際連合教育科学文化機関) の設立後、1954年にはハーグ条約が採択され、「武力紛争の際にも文化財に対する破壊行為は行うべきではない」ことが打ち出されました。

つまり、世界遺産 (World Heritage Site) は、1972年のユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づいて世界遺産リストに登録された「遺跡」「景観」「自然」など、人類が共有すべき普遍的価値のことなのです。

 

まず、2017年時点での世界遺産に関するデータを見てみましょう。
 

 

 

世界遺産に関する基本データ

ウズベキスタンの世界遺産イチャン・カラ

 

 世界遺産条締約国……193か国

 締約国のうち世界遺産を持たない国……26か国

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「世界遺産登録数」国別ランキング

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ここ10年の登録数国別ランキング

世界一美しい海岸「アマルフィ」(イタリア) は世界遺産です♡
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全体的にはヨーロッパや先進国が多い

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まとめ ☆

ヨーロッパ諸国に世界遺産が多い理由はなんとなくわかります。だって、その背景に、

「クロマニヨン人の文化 → エーゲ文明 → ギリシア・ローマ文化 → ゲルマン人の文化 → キリスト教文化 → ルネサンス → 大航海時代 → 産業革命」と、時代時代を彩る建築物や多彩な文明が多数存在しているからです。

 

また、中国やインドなども同様で、各時代・各地方に多数の民族・宗教・文化が存在し、むしろ統一されていた時代の方が短いほど。そんな多彩性が、多くの世界遺産を生んでいるのです。

一方で、途上国はそのような多彩性に乏しく、残りにくい土や木の文化を持っている、とも言えるでしょう。

 

つまり、世界遺産登録における課題の一つは、こうした (登録) 地域の隔たりを改善させていくことにあるのではないでしょうか。

正直、日本の富岡製糸場などは「国の重要文化財でこそあれ、世界遺産登録はいかがなものか」と考えている人も少なくないと思うのです。

 

最後に。。。

華やかで美しい世界遺産にばかり目がいきますし、そういった場所に旅行に行きたくなる気持ちもよくわかりますが、

「原爆ドーム」や「アウシュヴィッツ = ビルケナウ強制収容所」「ビキニ環礁の核実験場」といった負の遺産にも注目し、これらを絶対に忘れない気持ちも大事です。

皆さんの力で、真の遺産をしっかりと守っていきましょうね ☆