マレーシアで人気 & 有名な日本人



「アジアとヨーロッパの文化が融合している」あるいは「イスラム教徒に関わる生活習慣が多く見られる」多民族国家のマレーシアは、一年中温暖な気候で治安が良いからでしょうか。教育水準が高いからでしょうか。「日本人が移住したい国」ランキングで常に上位に位置しています。そんなマレーシアで「有名な日本人」っていったい誰なのでしょうか?

 

Kiroro

沖縄出身の女性二人組ミュージシャン「Kiroro」の音楽はマレーシアでも人気があります。彼女たちの歌は今でもマレーシアの路上やカラオケで歌われていたりします。そのきっかけは、ある青年海外協力隊員の方が現地で「未来へ」を教え伝えたからだとされています。この曲は母子の絆を歌ったもので、「母親を大切にしなさい」というイスラム教の教えに一致したのでしょうね。

 

 

小西史彦

小西史彦 (こにしふみひこ) さんはマレーシアで蚊取り線香を販売して大成功した実業家です。和食レストランも経営しています。若い頃、単身マレーシアに留学しそのままマレーシアの商社に入社したのですが、わずか2ヶ月で倒産。次に就職した会社では社長が横領するなど小西さんの生活はどん底にありました。そんな時、「マレーシアで作られている蚊取り線香は品質が悪い」「デング熱やマラリアの危険にさらされている」ことに目をつけた彼は、日本から蚊取り線香を輸入しました。これにより、伝染病による死亡者数が激減。これを機に、小西さんはアジア5カ国に蚊取り線香の工場を設立し事業は大成功を収めたのです。マレーシア国王からは民間人最高位の称号「タンスリ」を与えられています。

 

 

スポーツ選手

桃田賢斗と奥原希望

マレーシアで国民に愛されているスポーツは「バドミントン」と「サッカー」です。バドミントンの百田賢斗、山口茜、奥村希望選手、サッカーの本田圭佑、乾貴士、岡崎慎司選手などの知名度はすこぶる高いようです。特にバドミントンは国技のような人気を誇るスポーツなんですよ。

 

 

俳優

金城武と深田恭子

日本ドラマの影響で、小栗旬さんや金城武さんといった役者さんたちもよく知られています。

 

 

おわりに

1941年の第二次世界大戦当時、日本軍はイギリス領マラヤに侵攻し連合軍を圧倒しました。このことから、マレーシアの教科書には「日本軍は解放軍」と書かれており、イギリスからの独立のきっかけは日本の占領であったと考えるマレーシア人が多いんだとか (もちろん好意的に捉えていないマレーシア人の方もいます)。その後マレーシアはイギリスから独立し (1957年)、日本とも国交を樹立します。

1981年、マレーシアのマハティール首相は日本の労働倫理・経営哲学を学び「ルック・イースト政策」で国の発展を図ると宣言しました。この政策の柱の一つは、マレーシアから日本に留学生や研修生を派遣するというもので、1984年から今日までおよそ16,000人もの優秀なマレーシアの学生が日本に派遣されています。両国は貿易・経済面でも重要なパートナーとなっています。

 

さて、そんなマレーシアでは他にも、漫画「NARUTO」の作者である岸本斉史さんやマレーシアのバラエティ番組「J.K.K」に出演していた加藤遊海さん (女優) なども人気があります。こうしてみると、マレーシアと日本の関係は思っていた以上に濃いことがわかりました。ある調査では、「日本が好き」と答えたマレーシア人は9割超!親日国って本当にありがたいですね。