スペインには46の世界遺産があります (2018年)。ちなみに世界各国の「世界遺産登録数ランキング」は以下の通りです。
《続きを読む》 1位: イタリア (53)
2位: 中国 (52)
3位: スペイン (46)
4位: フランス (43)
5位: ドイツ (42)
その他、
アジア勢のランキングはざっと以下の通りです。
6位: インド (36)
12位: 日本 (21)
22位: 韓国 (12)
37位: インドネシア、スリランカ、ベトナム (8)
53位: パキスタン、フィリピン (6)
58位:タイ、モンゴル (5)
71位: ネパール、マレーシア (4)
83位: カンボジア、バングラディシュ (3)
101位: 北朝鮮、ラオス (2)
130位: シンガポール、ミャンマー (1)
このように、
世界遺産という観点からスペインは世界第3位!
今回は、そんなスペインの中から「首都マドリードから日帰りで行ける世界遺産5つ」を紹介したいと思います。
いずれも、マドリード発のガイド付きツアーで行くことができますが、便利な公共交通機関 (バスや電車) を利用して、自分のペースで楽しむことを強くおすすめします ♡
首都マドリードを中心に広がるカスティーリャ地方にある、オアシスのような町アランフェス。荘厳華麗な王宮をはじめ、2001年に世界遺産登録された町の景観はまさに夢幻的ともいえる美しさです。
《続きを読む》 スペイン王家の保養地「アランフェス」の名を聞けば、ギターの名曲「アランフェス協奏曲」の哀愁に満ちたメロディを思い出される方も多いことでしょう。ここに来たら、世界遺産に指定されている
王宮とその周辺に広がる庭園でしばし優雅な気分に浸りましょう。
1797年にカルロスIVの命で建築された「世界で最も美しい闘牛場」の1つと言われるプラサ・デ・トロスや、闘牛場の歴史が見られる博物館も見どころではありますが、何と言ってもアランフェスのメインは王宮です! アラブ風の部屋など、華やかな王室の生活が垣間見られます。
王宮以外の見どころとしては、豊かな自然いっぱいの庭園。ハルディン・デ・パルテッレ、ハルディン・デ・ラ・イスラ、ハルディン・デル・プリンシペの3つは、噴水 & 自然が本当に美しい庭園です。
可能であれば、晴れた日に行かれることを強くオススメします。
【アクセス】
バス便もありますが、マドリードの街の中心プエルタ・デル・ソルから近郊列車で行くのが最も便利です。所要1時間弱ですが、アランフェス駅から王宮まで15分くらい歩きます。
トレドという街は、街全体が博物館であり世界遺産です!
《続きを読む》 迷路のような狭い小道が入り組む小高い丘の街、トレド。歴史的建造物が多いので、街全体がユネスコの世界遺産に登録されています。見どころは、丘の一番高い部分に建設されている軍事建築物
アルカサル (1545年) でしょう。
また、1226年から200年もかけて建築されたプリマーダ・カテドラルも必見です。ここでは、エル・グレコやカラバッジョ、ゴヤなどの絵画のコレクションを鑑賞することができます。
エル・グレコ (16世紀、トレドに住んでいた画家) の有名画「オルガス伯爵の埋葬」が展示されているサン・トメ教会も訪れたいところですね。通りに並ぶ様々なお店、突然現れる小さな教会、高い建物から見る街の風景・・・
かなり起伏のある街ですが、疲れたら列車型のミニバスに乗ったりしながら変化に富んだ街歩きを楽しみましょう。
【アクセス】
マドリード中心街から古都トレドまでの直線距離は約67km。なので、マドリード 〜 トレドは高速鉄道AVEを利用して約30分。バスは、直通バスであれば60分、他都市の経由ルートであれば90分です。
石造りの水道橋や「白雪姫」のお城のモデルとして知られるアルカサルなど、見どころ満載のセゴビアへ行こう!
《続きを読む》 世界遺産に登録されている
セゴビア旧市街には、ローマ時代に造られた
セゴビア水道橋、
カテドラル(
セゴビア大聖堂)、白雪姫の城のモデルとなった
アルカサルなどの見所があります。
マドリードから日帰り観光することができ、所要時間は半日位あれば十分です。到着すると、いきなり目の前に水道橋が現れます。長さ728m、高さ約28mの紀元1世紀のローマ人によって建設された水道橋は圧巻です。
これはローマ時代の遺跡ですが、今も使われているそうです。橋をくぐって街に入ると、石造りの堅固な建物が並ぶ通りに入ります。それにしても、1つ1つの石を手作業で積み上げて造っただなんて信じられませんね。
そして、ここセゴビアには「ディズニーの白雪姫のお城のモデルになった」と言われるアルカサルがあります。坂を上ったところにカテドラル、さらにその先がアルカサルです。
断崖の上に築かれたアルカサルからは荒涼としたカスティーリアの風景が見渡せます。そして、セゴビアといえば「外の皮がパリっと香ばしく、肉はとっても柔らかくジューシーな子豚の丸焼き」が名物料理です。
【アクセス】
マドリードから87km。マドリードからは所要時間約30分の高速列車もありますが、駅がセゴビアの街から離れていますので、所要1時間~1時間半で便数が多く安価なバスをオススメします。のんびりと鈍行電車で2時間かけて行ってもいいでしょう。
クエンカは、自然と人工物が見事に融合された歴史ある城塞都市で、ユネスコの世界遺産に登録されています。
《続きを読む》 この都市は、他に類を見ない景観で多くの人々を魅了しています。大聖堂や美術館など、文化的遺産も多く、渓谷沿いの遊歩道から街を見上げると、外敵から守るためとはいえ「よくこんなところに街を造ったものだ」と驚くばかりです。
【アクセス】
マドリードから、バスか列車で2~3時間。バレンシア方面に行く途中で寄るのもいいでしょう。
コルドバには、イスラム時代の文化を伝える建築物や街路が遺されています。
《続きを読む》 メスキータや
ユダヤ人街を含む「
コルドバ歴史地区」は世界遺産に登録されています。メスキータは、イスラム支配下で建設されたモスクの真ん中にキリスト教のカテドラルがある、世界に類を見ない建造物です。
ここに来れば、かつてスペインがイスラム文化圏だったこと、そして両宗教のせめぎ合いがあったことを感じることができるでしょう。
ユダヤ人街の入り組んだ路地をブラブラと散策してみるのも楽しいですよ。
【アクセス】
高速鉄道AVEで2時間弱。赤茶けた大地を疾走する爽快さを一度お試しあれっ ☆
以上、
マドリードから日帰り可能な場所を5ヶ所紹介しましたが、時間に余裕のある方は1泊することをオススメします。夜になると歴史的建造物がライトアップされ、昼とはまた違った顔を魅せてくれます。
大通りは夜遅くまで人通りが絶えず、夏はテラスのレストランで闇夜に浮かび上がる教会を眺めながら、地元の人たちに交じって食事やお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後に。
マドリードには複数のバスターミナルがあります。お出かけの際には、お目当てのバスターミナルがどこにあるのか事前にご確認ください。
それでは素敵な旅をお楽しみください ♡