冬のヨーロッパは「寒くて」「日が短く」「閑散としたオフシーズン」…というマイナスのイメージがあるかもしれませんね。
でも、旅の目的が「クリスマス」「年越しイベント」「ショッピング」「グルメ」「美術館巡り」などであれば逆にベストシーズンとなる場所だってたくさんあります。
また、冬でも暖かいヨーロッパもありますし、冬だからこそ魅力的な場所だってあるんです。
そこで、
基本的には春〜秋が旅のベストシーズンであるヨーロッパの中で「比較的暖かいオススメの旅行先」& 「冬ならではのおすすめ観光地」を以下に記してみました。
ぜひ参考になさってくださいね!
(後半に、寒〜いヨーロッパの人気観光地を紹介しています)
まずは暖かいエリアからどうぞ ↓
スペインは「太陽の国」といわれるほど太陽に恵まれた暖かい国です。
《続きを読む》アンダルシア地方には、イスラム建築の最高傑作と言われる「グラナダの丘の上にある城塞アルハンブラ宮殿」やドニャーナ国立公園など、人気の観光地が目白押しですが、夏はとても暑いので、実は冬がおすすめです。
特に、2月以降は春の気配を感じることができます。
温暖で雨が少ない地中海性気候で知られるスペイン南部のアンダルシア地方。ここはフラメンコの本場でもあります。
大聖堂やアルカサルが世界遺産に登録されている州都セビリア、ウマイヤ朝の都として栄えた世界遺産の街コルドバ、イスラム支配の面影を残す白い村々などなど、スペイン観光のハイライトのひとつです。
年間を通じて比較的温暖なアンダルシアですが、アルハンブラ宮殿で有名なグラナダは山間部のため、他の都市に比べ冷え込みが強くなります。
より暖かさを求めるならば、内陸部よりもマラガなど地中海に近い沿岸部がおすすめです。
日本ではたいして有名でもないスペイン領のマヨルカ島は、ヨーロッパでは温暖なリゾート地としてとても有名です。
《続きを読む》年間300日以上も太陽に恵まれている気候と美しい自然から「地中海の楽園」と呼ばれています。冬場の平均最高気温は約15℃、平均最低気温は4℃前後。どうですか?日本の秋…くらいですね。
もちろん、冬なので海に入ることはできませんが、マヨルカの魅力は自然だけではありません。ガウディが手掛けた装飾を持つ大聖堂や、アルムダイナ宮殿など、観光スポットも充実しています。
ちょっと郊外に足を延ばせば、ショパンが恋人とひと冬を過ごした中世の面影を残す村「バルデモサ」や、ボートに乗って神秘的な地底湖を探検できるドラック鍾乳洞など、さらに楽しみが広がります。
バレンシアやバルセロナといった、マヨルカ島から比較的近い沿岸部の都市と組み合わせて訪れるといいでしょう。
イタリア最大の州であり地中海最大の島でもあるシチリア島は、温暖な気候と世界遺産 (7つ)、独自の文化で訪れる人々を魅了しています。
《続きを読む》シチリア島の12〜2月の平均最高気温は15℃前後、平均最低気温は10℃前後と温暖です。魚介類をはじめとする豊かな食文化と特産品のワインが魅力です。特徴的な美しい建物が点在しているので、何度訪れても楽しめる人気の観光地です。
アフリカやアラブ、ギリシャといった国々の近くに位置しているので、「イタリアの中の異国」とも呼ばれ、エキゾチックな香りを漂わせています。
ここでは、世界遺産に登録されているアラブ・ノルマン様式の建造物群は必見です。郊外に足を延ばせば、宙に浮いたように丘の上に佇むバロックの街・ラグーサイブラや、ギリシャ神話にも登場するエトナ山、映画「ゴッドファーザー」のロケ地として知られる田舎町・サヴォカなど、魅力満載!
ここはイタリア屈指の美食の島としても有名で、シチリアワインや新鮮な魚介類を使った郷土料理も旅の楽しみです。
春の訪れが早いので、2月ともなればアーモンドの花が咲き始めます。タイミングが合えば花で彩られた古代遺跡を見ることができます。
地中海の絶景孤島「マルタ」☆
《続きを読む》騎士団の島として知られる地中海に浮かぶ島国マルタは、ヨーロッパでは避寒地としてとても有名です。12〜2月の平均最高気温は約15℃、平均最低気温は10℃ほどで、東京よりも薄着で過ごすことができます。
ただし、10〜3月は一応雨季にあたるので、雨具の用意は必須です。首都のヴァレッタ (要塞都市) は街全体が世界遺産!マルタストーンで造られた歴史を感じさせる街並みは重厚そのもので、歩くだけで中世にタイムスリップしたかのような感動が味わえます。
さらに、「静寂の町」と呼ばれるかつての首都イムディーナや、1980年公開の実写版「ポパイ」のセットが残されたポパイ村、エジプトのピラミッドよりも古く世界遺産にも登録されている地下神殿ハイポジウムなど、案外知られていない魅力がたくさんあります。
海に入らなくても、美しい風景を眺めつつ悠久の歳月が生み出した歴史文化遺産を訪ね歩くだけで、十分に楽しいのではないでしょうか。
「太陽の国」と呼ばれるポルトガルの首都リスボンは、ポルトガルの中でもやや南に位置し、一年を通して温暖な気候で知られています。
《続きを読む》12〜2月の平均最高気温は約15℃。平均最低気温は9℃程度と東京よりも暖かいです。「7つの丘の街」と呼ばれるほど起伏の多いリスボンは、「昔懐かしさ」と「都会」の両方を併せ持った魅力的な街です。とにかく、どこを見ても絵になる街です。
世界遺産のジェロニモス修道院やベレンの塔をはじめ、歴史ある教会、ミュージアム、ローカルな雰囲気漂うマーケットや路地散策など、楽しみは尽きません。
リスボン近郊の世界遺産の街シントラや「谷間の真珠」と呼ばれる可愛らしい街オビドスを日帰りで訪れてみてもいいですね!ただし、夏に比べ秋冬は雨が多くなるので雨具の用意は忘れないようにしましょう。
そしてもう一つ!海辺の白い街ナザレは人気のリゾート地で夏は大混雑するほど観光客が押し寄せてきます。一方で冬はそうでもなく、街中をゆったりと巡ることができます。
特に2月は暖かくなり過ごしやすくなるため、観光しやすくオススメです。 岸壁の上のシティオ地区へと繋がるケーブルカーも、冬なら空いていて快適ですよ。街歩きも、リゾート地らしくホテルや土産物店が充実しているので飽きることはありません。
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いかがでしたか?
これらの地域は地中海性気候なので冬でも暖かいのが特徴です。2月になると春が近づく時期となるので昼間なら、コートもいらないほどの気候で街歩きができます。
さらに、オフシーズンなので飛行機代が安く、ホテルは選び放題です。
《続きを読む》たとえどんなに観光客が少なくとも、冬のシーズンにしか味わえない風景や催し物もあります。
◉ クリスマス & 花火
◉ 雪 & 暖炉
◉ ホットチョコレート & ホットワイン
また、冬旅行はヨーロッパの芸術をいつもとは違う新鮮な感覚で捉えられる絶好のチャンスでもあります。しんと静まり返る空気の中、お気に入りのウィンター・ファッションで石畳をコツコツと歩く。。。
それだけでも、忘れられない素晴らしい思い出になることでしょう ♡
例えば、
ベネツィア (イタリア)では、「朝起きたら一面が水鏡の世界だった」という体験ができるかもしれません。そんな中、Buon anno! (ボナンノ:Happy New Year) と言い合って笑顔で新しい年を迎えるのもいいですね!
モン・サン = ミッシェル (フランス) はサン・マロ湾に浮かぶ、世界遺産の修道院です。ここでは日が沈むのが早い冬だからこそ絶景の夕日をゆっくりと眺めることができます。鉄道を使ってパリから日帰りも可能です。この美しい夜景を日帰りで見れるのは冬だけです。
ノイシュヴァンシュタイン城 (ドイツ) はシンデレラ城のモデルになったとってもロマンティックな白亜の城。冬になって背後の氷が凍てつき、一面が雪景色になるとその美しさは一段と際立ちます。
そして、ドイツの観光名所No.1といえばローテンブルクです!中世のメルヘンな雰囲気を持つこの街でのクリスマスは本当に最高ですよっ!
ロヴァニエミ (フィンランド) はオーロラベルトの直下でありながらサンタクロース村があるというなんとも贅沢な街です!9〜3月の時期はオーロラ鑑賞率がぐんと高くなります。夜空一面に幻想的なオーロラが広がり揺らぐ姿は本当に神秘的!ここで、子供の頃から憧れたサンタクロースに会って夢を叶えてみてはいかがですか。
このように、
寒い冬のヨーロッパも目的が明確であれば素敵ですよねっ!
「クリスマスマーケット」「年越し」「ニューイヤーコンサート」「ウインターバーゲン」「グルメ」・・・
探せばきっと、この季節ならではの楽しいイベントが盛り沢山です!これを機に、前から行ってみたかった都市や街、村を検索し直し、冬ならではの魅力を発見してみてはいかがでしょうか。
エンジョイ!
冬のヨーロッパ ☆