モスクワは「世界で一番大きな国」ロシア連邦の首都であり、その人口はおよそ1,150万人。名実ともに世界有数の巨大都市です。
近年、ロシア政府は外国人旅行客を呼び込もうと懸命に頑張っており (2018ワールドカップサッカーが開催されるからでしょうか)、ホテルやゲストハウスなどを計画的に建設しています。
(ちなみに東京の人口は1,370万人、東京を中心とする首都圏の人口は3,700万人)
そんなロシアの首都モスクワには歴史的建造物や豊かな自然が多く、魅力的な観光スポットがいくつも点在しています。日本からのアクセスも良く、直行便が出ているのも魅力の一つですね。
モスクワ (ロシア) には暗いイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実際そんなことはないんですよ。活気と人々の温かさに溢れた素敵な街なんです。

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「クレムリン」はモスクワにある、ロシア最大規模を誇る「城塞」です。かつては東側陣営の中心であり、今でもロシア大統領府が「クレムリン」に置かれています。
「クレムリン」には、ロシア皇帝の戴冠式が行われた「ウスペンスキー大聖堂」や「武器庫」「ダイヤモンド庫」「大砲の皇帝」など、ロシアの歴史に興味のある方であれば丸一日かけてじっくり回りたいであろう見どころがぎっしりと詰まっています。
「政治」「軍事」「宗教」の中心地であり、 ロシアならではの建物がたくさんありますので、歩いているだけでも楽しい観光スポットですよ。じっくりと、ロシアの繁栄を感じてみてください。
《 クレムリンとその周辺の地図 》

「赤の広場」 & 「聖ワシリー寺院」& 「レーニン廟」

《続きを読む》クレムリンのすぐ隣にある、モスクワを象徴する広場が「赤の広場」です。いつも観光客で賑わっており、ポクロフスキー聖堂 (聖ワシリー寺院) やグム百貨店、国立歴史博物館など観光の目玉となる建造物が立ち並んでいます。
年配の方だと、「ソ連時代に軍事パレードをしていた場所」として記憶に残っているかもしれませんね。実際に訪れてみると案外狭く感じられるはずです。ちなみにロシアでは「赤」は「美しい」と考えられています。
ポクロフスキー聖堂 (聖ワシリー寺院:16世紀に建築) は世界遺産にもなっており、カラフルな玉ねぎ型をした独特な建物。なんだか妖精でも出てきそうな雰囲気ですね。
冬になると「スケートリンク」「おみやげ市場」「メリーゴーランド」「イルミネーション」などで賑わいますので、機会があればぜひ冬に訪れてみてください。
また、ユネスコの世界遺産に登録されているレーニン廟も「赤の広場」のシンボルの一つです。1924年に亡くなったレーニン (第一次世界大戦とロシア革命の時にソビエト連邦初の指導者として活躍したロシアの歴史上重要人物) の遺体が安置されており、有名な建築家アレクセイ・シュ―セフによって建てられました。
腐食防止加工が施されていますので、まるで眠っているかのようなレーニンに会うことができます。

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クレムリンの南700m、モスクワ川沿いにある「救世主キリスト聖堂」は、「赤の広場」からも見えてしまうほどに存在感のある建物です。
この教会は19世紀に建てられましたが、スターリンによって爆破されました (ソ連崩壊の後、再建工事が始まり2000年に完成)。つまり、「救世主キリスト聖堂」は現代ロシアの「象徴」と言っても過言ではないでしょう。
そもそも「救世主キリスト聖堂」は、防衛戦「祖国戦争」(対ナポレオン) に勝利したことを神に感謝するために建てられた聖堂です。
内部では信者たちが熱心に祈りを捧げていますので、見学する際は静かに周りましょう。

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「グム百貨店」は、「赤の広場」に面して建っている巨大ショッピングセンターです。お土産を買ったり休憩したりするのに使えるのはもちろんのことですが、現在のロシアを感じられる魔法 (宮殿) のようなスポットでもあります。
1893年にオープンした「グム百貨店」には、様々なお店やレストラン、カフェ、映画館、世界的有名ブランド店などが入っています。ぜひ一度立ち寄ってみてください。

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モスクワ近郊のモスクワ川の右岸にある「コローメンスコエ」は特別史跡保護区に指定されており、公園博物館となっています。
ここには世界遺産に登録されている昇天教会(ヴォズネセーニエ教会)があります。この教会は、1532年にイワン4世の誕生を記念して建てられたロシア最古の石像建築で、大雪に対応できるように作られています。
美しい史跡公園内に勇ましく建つ昇天教会の姿は、ため息が出るほどの美しさです。

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世界遺産の「ノヴォデヴィッチ修道院」はモスクワ川のほとりに建っています。500年の歴史を持つ修道院で、ロシアを代表するバロック様式の建物です (ポーランドとリトアニアとの国境紛争の記念に建てられました)。
修道院内にはスモレンスキー寺院があり、中には数多くのフレスコ画をはじめ、絵画、銀食器、イコノスタスなどを見ることができます。城壁の外には湖があり、湖の向こう側からの眺めが最高です!
ちなみに、チャイコフスキーの「白鳥の湖」のヒントはここにあり、とも言われています。

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「ボリショイ劇場」は世界に誇るオペラ・バレエ界の最高峰であり、ロシアの芸術を代表する場所。バレリーナであれば誰もが憧れる場所でもあります。「赤い広場」のすぐ近くにあり、日々いろんな公演を楽しむことができます。
建物の正面には8本の円柱が立ち並び、屋根の上には4頭の馬とローマ式の戦車の銅像があり、威厳を醸し出しています。チケットは3カ月前からインターネットで予約することができます。

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サンクトペテルブルクと言えば「エルミタージュ美術館」ですが、モスクワと言えば「トレチャコフ美術館」です。コレクションの数は13万点にも及びます。
ロシアン芸術に興味のある方は是非!

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モスクワの地下鉄は、世界一の東京地下鉄に続いて利用客の多い地下鉄となっています。12の路線がモスクワ市内を網羅しており、乗り換えの複雑さは東京並みです。
エスカレーターは、流れる速度がかなり速いので注意が必要です。深さも半端ありません。また、乗り換え時の通路が暗く重たい雰囲気が感じられるのはある意味ロシアっぽいと言えるのかもしれません。
一方で、異なる印象を与えてくれるのが構内に施されている煌びやかな装飾です。豪華なシャンデリアや社会主義を彷彿とさせるタイルアートが何とも言えない彩りを加えています。
ここには、「触れることで幸せが訪れる」と言われている銅像がありますのでぜひ探してみてくださいね!

いかがでしたでしょうか?
ここで紹介した観光スポット以外にも、見どころはたくさんのモスクワ!
例えば、チェーホフ、ゴーゴリ、フルシチョフ、エリツィンなどロシアを代表する著名人が眠っているノヴォデヴィッチ墓地は美しい公園のようになっていますし、
モスクワの街を一望するならモスクワっ子に親しまれている「雀が丘」に行ってみるのもいいでしょう。文豪トルストイの博物館だってあります。
最後に、
モスクワには「ドモジェドヴォ空港」「シェレメチェヴォ空港」「ヴヌコヴォ空港」と3つの異なる国際空港があります。帰国やロシア国内旅行の際には間違えないよう、十分気をつけてくださいね!
時間とお金に余裕があれば
サンクトペテルブルクやヨーロッパ各国への旅行を組み込んでみるのもいいでしょう!

(モスクワ 〜 サンクトペテルブルク間はおよそ700km)
飛行機での移動もいいのですが、乗降の面倒くささを考えると鉄道の旅 (約4時間) がオススメです。
それでは素敵な旅を☺