東京から2時間半、北海道から1時間のフライトで到着してしまうロシアのサハリン州。太平洋戦争末期にソ連軍に占領されてしまった歴史から、あまり観光地として認識されていませんが、実は…行けるんです。
何と言ってもサハリン (樺太) は、宗谷海峡を挟んでわずか42kmと日本からとても近い海外ですからね。ちなみに州都はユジノサハリンスクです。

実際、サハリンに一歩足を踏み入れてみるとその美しさに魅了されるはずです。美しい自然の中でアクティビティを思いっきり楽しむこともできますし、日本の統治時代を彷彿とさせる建造物や季節の花々などを見ていると「懐かしさ」すら感じられます。
また、気軽に挨拶を交わしてくれるフレンドリーな人々の優しさに、「また来たい!」気分にさせられてしまうかもしれません!
というわけで今回は、そんなサハリンの人気 & おすすめ観光スポットを紹介したいと思います。

《続きを読む》 サハリンは現在ロシアのものですが、「樺太」という名前の方が聞き馴染みがある…という日本人も少なくないことでしょう。中でも南サハリン (南樺太) は、1905年からの40年間は日本の統治下に置かれていましたし、「豊原」と呼ばれていました。

このサハリン島の人口はおよそ50万人ほど。島民の9割近くがロシア人であり、使われている言語はもちろんロシア語です。
ただし、朝鮮系の人々も2万人以上、ウクライナ人も1万人以上、その他いろんな民族の人たちが暮らしている中、日本人も数百人ほどは住んでいるそうです。
★ 一般的なサハリンへの行き方
① 飛行機
新千歳空港からは「オーロラ航空」が週3便の直行便を運航しています。
成田空港からは「ヤクーツク(ヤクーチヤ)航空」がユジノサハリンスク行きの直行便を週2便運航しています。
(飛行機で行く場合は、ロシアなのでビザが必要ですよ)
② フェリー

さて、サハリンと言えどもロシアなので基本的には査証(ビザ)の取得が必要なのですが、稚内 〜 コルサコフ間をフェリーで移動する場合、事前にビザを取得せず渡航することができます (例外の措置です)。
なので、「移動も旅行の楽しみ」…という方には船の旅がおすすめです。身近に海を感じることができますし、オプションで自転車を積みこんで現地ですぐにサイクリングすることもできます。
(稚内からコルサコフまでは片道約5時間半、往復36,000円)

ただし、(ビザなし渡航のためには) 満たさなければならない条件がいくつかあります。
- 上記フェリー航路を往復利用すること
- サハリン滞在が72時間以内であること
- 2名以上の団体であること
- 旅行会社が募集する観光ツアーに参加する旅客であること
- 渡航前にツアー参加者名簿および日程表がロシア当局に受理されていること
つまり、ひとり旅ではなく、旅行会社を通じて旅行を手配しなければなりません。
《 時刻表 》
稚内発9:00 → コルサコフ着15:30
コルサコフ発11:00 → 稚内着13:30
(週2,3便の運行です)

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こちらの博物館は、大日本帝国が建設した旧樺太庁博物館を前身としています。正面には護国神社から移したという狛犬が設置されており、異国様式の中に所々日本の風土を感じることができます。
館内では樺太の歴史や自然史が分かりやすく紹介されており、観光客が樺太について学ぶにはもってこいの場所となっています。
1階には樺太に棲息する動物たちがダイナミックなはく製と共に展示されており、2階にはかつて樺太が日本の一部であった時代が目の前に広がっています。中でも、当時日本とソビエトの国境に置かれていた国境標石は他では見ることのできない遺物です。ぜひ見ておきましょう!
【 休館日 】月曜日
【料金 】50ルーブル (約90円)

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1961年、世界初の有人宇宙飛行士として単身宇宙に飛んで行ったユーリイ・ガガーリン。彼の名にちなんだ公園がユジノサハリンスクの中心部に広がっています。日本統治時代には豊原公園と呼ばれ、当時から豊かな緑に囲まれた湖が市民を癒してきました。
1周がおよそ1kmと少し歩くのにちょうど良い広さです。遊園地やビアガーデンもあり、春には桜のお花見も楽しめます。

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ただの動物園だと思って侮ってはいけません。あまり馴染みのないエゾシカ、トナカイ、スノーフォックスなど、サハリン島に生息する動物たちも飼育されています。
特に、日本ではなかなか見ることができない大型動物や両生類・爬虫類展示館が観光客の人気を集めています。絶滅危惧種のアムールトラだっているんですよ!
【 入場料 】
平日:180ルーブル、休日:200ルーブル

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「山の空気展望台」周辺は自然の中でアクティビティを楽しめる場所であり、ユジノサハリンスクの市街地を見渡せる景勝地でもあります。
夏はゴンドラに乗って山頂まで行き、景色を眺めたりパラグライディングを楽しむことができます。冬にはスキー場として活気づき、ウラジオストクなどの都市部から多くの観光客が訪れます。

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🔵 サハリン州立美術館
ここはもともと北海道拓殖銀行の豊原支店として運営されていました。現在は美術館として、油絵や刺繍画などの現代美術のほか、北方少数民族が使用していた生活用品などが展示されています。周辺はレストランやカフェなどで終日賑っているので、繁華街をぶらつきついでに美術館を訪れてみてはいかがでしょうか😀
🔵 レーニン広場
ソビエト最初の指導者、ウラジミール・レーニンの生誕100年を記念して造られた公共の広場です。ここには大きなレーニン像が立っています。花壇や噴水もあり、ベンチに座って穏やかな時を過ごす市民の憩いの場となっています。駅に近く、レーニン像が目立つことから待ち合わせに利用されることもあるようです。
🔵 鉄道歴史博物館
市街地の中心・ユジノサハリンスク駅から徒歩3分の好立地に「鉄道歴史博物館」があります。「鉄道車両展示」「蒸気機関車展示」「鉄道歴史展示」の3つの展示内容で構成されています。
蒸気機関車やラッセル車、さらにはJR東日本から譲られたキハ58系などがあり、鉄道マニアには堪らない展示物となっています。日本でもこれだけの規模の鉄道博物館はそうそうないので、興味のある方はぜひ間近で迫力のある車両をご覧になって下さい。
他にも、海産物から生活用品まで品揃え豊富なマーケットや樺太神社跡などもあります。

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私たちが北方四島を訪問するためにはまず、ロシア連邦のビザ (査証) を取得した上でサハリンに渡り、ユジノサハリンスクにて北方四島への入境許可証を取得し、サハリンから空路または海路でアクセスすることになります。
この方法は、「ロシアが北方領土の領有権を持っていることを認める行為である」として1989年以降自粛が求められているわけなのですが、現在のところ法的な拘束力は一切ありません。
つまり、北方領土への旅行は北朝鮮旅行と同様、その判断は皆さん次第なのです。あなたはどのように考えますか?

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最後に、「せっかくサハリンまで来たんだから、ここからロシア本土への行ってみたい」という方のために船旅の情報を一つ。
実は、サハリン(樺太)のホルムスクから極東ロシアのワニノという町まで、間宮海峡を渡る船が出ているんです (所要時間:約18時間)。
ボロい船内の部屋のクラスはピンキリ (2,000〜6,000円くらい) なのですが、できれば少しでも良い部屋をゲットして行きましょう。何と言っても長旅になりますからね。
運行日程は不定期です。直接オフィスでご確認ください。
それでは、素敵なサハリン旅行をお楽しみください ☆